朝日出版社ウェブマガジン

MENU

母語でないことばで書く人びと

私たちがこの世に生を受けて、最初に手にすることばを、私たちは「母語」と呼びます。多くの場合、父や母から与えられ、日々そのことばを使うことで思考し、他者との対話を重ねています。
ですが、「母語」以外のことばを選び取り、そのことばで創作をする人びとがいます。

彼らはなぜ、そのことばを選んだのか。あるいは、選ばざるをえなかったのか。

この連載は、言語学者である著者が、自らに与えられたことば以外で創作する人びとの営みを見つめることで、言語についての考えを深めていく、創作とことばに関心のあるすべての人に贈る、思索エッセイです。
(編集部記)

毎月30日更新 / 全13回(予定)

著者略歴

  1. 辻野 裕紀

    九州大学大学院言語文化研究院准教授、同大学大学院地球社会統合科学府准教授、同大学韓国研究センター副センター長。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。誠信女子大学校人文科学大学(韓国)専任講師を経て、2012年に九州大学へ着任。専門は言語学、韓国語学、言語思想論。文学関連の仕事も。人文学一般、教育、医療、幸福、アートなどにも幅広く関心がある。著書に『形と形が出合うとき:現代韓国語の形態音韻論的研究』、共編著書に『日韓の交流と共生:多様性の過去・現在・未来』(いずれも九州大学出版会)がある。東京の神田神保町にある書店PASSAGE by ALL REVIEWSに「辻野裕紀の本棚」を展開中。音声プラットフォームVoicyで「生き延びるためのことばたち」という番組も配信している。

    Twitter:@bookcafe_LT
    Instagram:@tsujino_yuki

    Photo ©松本慎一

ジャンル

お知らせ

ランキング

閉じる