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英語学習お悩み相談室

Q.1「英語を学び続けるモチベーションの作り方」、Q.2「TOEIC®スコアアップのためのテキスト選び」

この連載では、英語学習に悩みを抱える読者の方のご質問に、横本先生が懇切丁寧にお答えしていきます。

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Q.1「英語を学び続けるモチベーションの作り方」

次の4月に大学2年生になりますが中学生の頃から英語が苦手です。他の教科に比べると、勉強しても出来るようになった感じが薄く、やる気がなかなか湧きません。学校ではTOEICを受けなくてはいけないこともあり、勉強しなきゃいけないとは思うのですが、なかなか机に向かえません。

英語の得意な人はなぜ英語が好きなのでしょうか?何がきっかけで英語を学ぼうと思ったのでしょうか?英語を身につけたことで、どんなことに活かせるのでしょうか?先生のご経験を踏まえて教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

(まおりん、19歳、学生)

 

A:「英語好きでなくても、得意になることへの投資!」

本格的な英語好きはそれほど多くなく、一般的に言う英語好きな人は、洋楽に興味があったり、外国人と話してみたい好奇心が強かったりと、英語を使用して得られる何かに興味を持つことが多く、その何かを得るために英語学習をしているように思います。いずれにしても、このような人は英語に触れる時間が必然的に長くなるので、その分英語が得意になっていきます。

 私は英語好きではなかったですし、決して得意といえるようなレベルでもありませんでした。大学2年のときに、教師を目指し始めた頃に転機がやってきました。経済学部生でしたので、通常なら地理歴史や公民の教師を目指すはずですが、いずれも採用枠が例年1人という状況でした。教師になるためには採用人数の多い英語を選択せざるを得ず、そこから私の英語学習が始まりました。しかし、4年の教育実習であまりの英語力のなさに自信を喪失してしまい、留学を決意しました。当時相談に乗ってくれたロシア語の先生のアドバイスで、海外の大学院でTESOL(英語教授法)を専攻することを目指しました。

それからは、毎日テキスト1ページ分を何が何でも完璧に習得してから寝るという生活を続けました。使用したテキストは1冊だけでしたが、3周目くらいから、英文が英語としてすんなり意味が把握できるのを実感しました。「英語が解る」というのを本当に実感したのはこの時が初めてでした。

英語が実際に解るというのを実感するのには、時間がかかります。

しかし、時間がかかるからこそ、学生時代にその時間を投資しておくべきです。実際に社会人になってからスキマ時間を必死に探して学習している人たちは口を揃えて

「学生時代にやっておけばよかった」

と言います。時間がかかるからこそ、今やるべきです。

しかし、学習には目標が必要です。私の場合、教師を目指すために英語が必要だったわけですが、たとえば、就職活動のためにTOEIC® L&Rのスコアを上げるという目標で十分です。目標を設定して、それを絶対に達成するという強い意志を持って、継続して学習をする。そうすれば、英文が解るという実感が湧く時が必ずやってきます。毎日少しずつ、必ずやり遂げられる分量を設定し、継続学習してみてください。英語が得意になる日がきます!

 

Q.2「TOEIC®スコアアップのためのテキスト選び」

来年就職活動を控えており、履歴書に書けるスキルを身につけようとTOEICの勉強をしようと考えているのですが、たくさんある教材の中でどのようなものを使えば良いでしょうか。ちなみに学校で受けたTOEICのスコアは450点で、リスニングは250点、リーディングは200点でした。宜しくお願いします。 

(たかし、20歳、学生)

 

A:「テスト対策は良い教材選びと教材の使い方がカギ!」

就職活動のためのTOEIC® L&R受験はもはや定番ですよね。企業によってはTOEIC® L&Rのスコアをかなり重視するところもあるようです。そのせいか、書店にはTOEIC® L&R対策のテキストが数多く並んでいます。テキスト選びに迷うのも当然です。

 テキスト選びで重要なポイントをいくつか紹介します。まず、スコアの見方から説明しなければなりません。皆さんが就職活動の際に提示するのはいわゆる合計のスコアですが、効果的な学習に必要なのはこれではありません。Abilities Measured(通称アビメ)と呼ばれるスコアがありますが、これを生かして対策すると効率よくスコアアップを目指すことができます。ということは、テキストにこのアビメが含まれていることが重要なポイントです。私がお勧めするのは『TOEIC®L&Rテスト至高の模試600問』です。この問題集には、アビメの説明もついていて、自分の弱点を知るのに適しています。

 また、目標スコアによって身につけておきたい知識・スキルが違うので、それに合わせたテキスト選びも重要なポイントです。現在のスコアからですと600点を目指したいので、『TOEIC L&R テスト いきなり600点!』や『3週間で攻略 TOEIC L&Rテスト600点!』がおススメです。600点取得に足りない知識・スキルが分かり、それを克服するための練習もあり、説明や解説も丁寧で秀逸なテキストです。

 最後にどの試験対策にも必要なのが語彙だと思いますが、TOEIC®L&Rテストで登場する語彙にはかなり特長があります。それを熟知した著者が書いたTOEIC®L&Rに登場する語彙ばかりを取り扱ったテキストがあります。それが、TEX加藤先生の『TOEIC ®L& R TEST 出る単特急 金のフレーズ』、『TOEIC L&R® TEST 出る単特急 金のセンテンス』、と濵﨑潤之輔先生の『TOEIC®L&Rテスト 本番そのまま プラチナボキャブラリー』です。これらの語彙テキストは語彙の選択が素晴らしいだけでなく、本番のテストに登場するような例文の中で語彙を学べるので、効率よくスコアアップにつながります。

 テキスト選びを終えたら、しっかり計画を立てて、妥協することなく、毎日続けることが成功への秘訣です。私の経験上、3か月間毎日続けることができたら、必ず成功します。1日の分量は少なくても構いません。少しずつでいいので、決めた分量を完璧に習得していくことを毎日積み重ねていくと、目標スコア達成も近づいてきます。全力で頑張ってください!

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著者略歴

  1. 横本 勝也

    上智大学 言語教育研究センター講師
    カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院 修了(MA in TESOL)
    専門は、第二言語習得、英語発音教育。
    著書に、『TOEIC TEST鉄板シーン攻略 文法・語彙』(Japan Times)、『究極の英語ディクテーション Vol. 1』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト 730点! 残り日数逆算シリーズ』(共著、アルク)、など

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