朝日出版社ウェブマガジン

MENU

英語学習お悩み相談室

Q.3「TOEFL学習、最初の一歩」、Q.4「英単語の覚え方」

この連載では、英語学習に悩みを抱える読者の方のご質問に、横本先生が懇切丁寧にお答えしていきます。

先生へのご質問はこちらから。お気軽にご応募ください。
英語お悩み相談室 質問受付フォーム

 

Q3.「TOEFL学習、最初の一歩」

 都内で公務員をしている者です。私の勤め先では在職しながら海外の大学院の修士課程に留学出来る制度があり、将来的にその制度を利用したいと思いTOEFL受験を考えています。現在、書店で問題集などを検討しているのですが、学び初めの際にはどのように勉強を進めていけばよいでしょうか。最初に取り組むべきSectionやおすすめの本などを含め、具体的に教えて頂ければ幸いです。なお、TOEIC®L&Rテストのスコアは750点保有しています。

(ほっしー、28歳、公務員)

 

A:「自己分析をして弱点から本格学習!」

在職しながら海外の大学院で留学できるという素晴らしい制度ですから、是非利用したいですね。海外留学の応募時に必要なTOEFLですが、TOEIC®L&Rのように聞くだけ、読むだけで受験できず、なかなか効率よくスコアアップするのは困難です。いずれにしても、まずはご自分の現在の実力を知り、自己分析をして、弱点から克服していくことが重要です。

 

弱点を知るためには、まず受験をした方がいいのですが、受験料は安くはないので、まず市販の模試をしっかり受験と同じ条件で受験してください。『The Official Guide to the TOEFL Test』は本番に近い問題でおススメです。試験開始から終了まで休憩なしで、本番と同じようにコンピュータ上で受験します。紙面で読むのとコンピュータのスクリーン上で読むのとでは、読解力に違いが出てくることはもちろん、どのアイコンをクリックするべきかなどの情報を予め体験しておくことが本番では大きな助けになります。

 

模試が終わったら、自己採点をします。自己採点では、単純に正解不正解だけの採点ではなく、一歩踏み込んで、不正解した問題に共通点がないか探すといいでしょう。語彙が分からないという共通点であれば、語彙を克服すべきです。同じ語彙でも読めば理解できるのに、聞くと理解できないものもありますし、日本人にはあまりいませんが、逆のパターンもあります。ひとつひとつの単語が聞き取れていないことが共通点であれば、発音の学習をして単語レベルで聞き取れる練習をすべきです。ライティングとスピーキングですが、2~3日時間を空けて自己採点してみてください。解答例とその解説が紹介されているので、それらと比較して自分が大体どのあたりにいるのか自己採点してみてください。

 

このように採点結果から、自分の苦手なところから学習を始めてください。ただし、語彙学習は継続が必要です。しかも、読み書きだけに限らず、必ず、聞く、話す作業を取り入れて語彙学習をしてください。模試で登場した単語は全て覚えるつもりで学習しましょう。

 

TOEFLには、他のテストにはないタイプの問題形式があります。模試を何度も受験することで、問題形式に慣れることもスコアアップには不可欠です。弱点を見つけ克服し、語彙を増やしながら、問題形式にも慣れる。そして何より大切なのは自分を信じて全力で頑張ってください。

 

 

Q.4「英単語の覚え方」

 大学受験のために英単語を覚えているのですが、やり方がよくないのか、なかなか覚えたと思ってもすぐに忘れてしまいます。方法としては、単語帳を見ながら語の綴りをノートに何度も何度も書き写すやり方なのですが、自分に合っているとも思えません。単語を覚えるのに何かいい方法があれば教えてください。

(かおり、16歳、高校生)

 

A:「例文を使った語彙学習のススメ!」

 英単語を覚えるというのは、大変な作業ですよね。大学受験となると大量の英単語を覚えた方が有利になることがよくあり、受験生は揃って単語帳で必死に単語を覚えているのをよく目にします。しかし、中間テストや期末テスト前に頑張って覚えた単語も、テストが終わったら数日で忘れてしまうということはありませんか。テストなどのために覚えた英単語を忘れるのには、学習法に原因があると考えられます。

 

単語帳を見ながら単語の綴りをノートに何度も繰り返して書き写すという学習法ですが、多くの学習者の場合、これで単語を覚えて、英文を理解したり、実際に英文の中で単語を使えるようになりません。単語帳を見るだけでは、単語学習に必要な情報が不足しています。新しい単語を正しく使えるようになるには、その単語が登場する英文を数回見るあるいは聞く必要があります。単語帳に掲載されている例文はせいぜい1文~2文程度ですし、前後には文章がないので、生きた形でその単語が使われている文の意味を読み取ろうとする作業をしていないことになります。何が書いてあるのかを読み取る中で、覚えようとしている単語を何度も目にするのが語彙学習には必要になります。この作業が面倒だという印象があるとは思いますが、読んで意味が分かるだけでなく、自分で英文を書くときに使えるようになることも期待できる学習法なので、是非試してみてください。

 

ただ、覚えようとしている単語を教科書などから探すのは至難の業です。そこでインターネットの検索を利用しましょう。覚えようとしている単語を検索して、その単語が何度も使われている文章を2~3か所の別のサイトから探してきて読むようにしましょう。このように文章の中で実際に使われている単語に触れることで、単語知識の定着が期待できます。あまり、時間がないときには、オンラインの辞書を利用するのも悪くはないでしょう。Weblioというオンライン辞書では、例文検索機能があり、多くの例文を一瞬で見ることができます。ただし、文章ではなく、文レベルなので、文章ほどの効果は期待できないので、時間がないとき、文章を読む前のウォームアップとしての活用をお勧めします。

バックナンバー

著者略歴

  1. 横本 勝也

    上智大学 言語教育研究センター講師
    カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院 修了(MA in TESOL)
    専門は、第二言語習得、英語発音教育。
    著書に、『TOEIC TEST鉄板シーン攻略 文法・語彙』(Japan Times)、『究極の英語ディクテーション Vol. 1』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト 730点! 残り日数逆算シリーズ』(共著、アルク)、など

ジャンル

閉じる