【メディア紹介】慣れろ、おちょくれ、踏み外せ
刊行後、さまざまなメディアでご紹介いただいています。全文お読みいただけるものや、ポッドキャストで聞けるラジオ番組もありますので、どうぞご覧ください。
◎各メディアでご紹介いただきました◎
・「週刊読書人」2023年9月29日号 評者・遠藤まめたさん
「…複雑さを安易に捨象することなく、むしろ「そう簡単に理解できるとか思うなよ」とはっきり姿勢を示した上で軽やかに議論していくのが本書である」
・TOKYOFM Street Fiction by SATOSHI OGAWA
作家小川哲さんの番組に森山至貴さん出演。
★お二人のお話、こちらで聴けます。
2023/9/24「クィア・スタディーズとは?」
223/10/1「クィアな発想で創造的に社会を壊す」
「いままで考えていたことの、さらに向こう側とか裏側を考えさせられる体験をした」(小川哲さん)
・朝日新聞 2023年9月23日 評者・藤田結子さん
「著者でさえも迷い、不安になることにハッとさせられる。〔…〕対談形式の本書には、学術書からはこぼれ落ちてしまう大切な言葉や感情がたくさん詰まっている。新たな視点や多くの気づきをもたらしてくれる好著だ」
全文はこちら。
・「AERA」2023/9/4号「読まずにはいられない」 評者・吉田豪さん
「まずは少しでも知識を得ることが重要。そういう意味でも、これは非常にわかりやすい教材だった。〔…〕いまは当り前のように使われているLGBTという言葉すらちゃんと理解していなかったことを、まず思い知らされた」
・「ゲイのための総合情報サイト g-lad xx」レビュー2023年9月
「対談本というかたちで楽しく読めて、クィアということが体に染み込むように体得できる、たいへん画期的な良書が出ました」
「金言」「至言」のような名言が本当にたくさんと、本書の中のお二人の言葉をたくさんご紹介くださっています。全文はこちら。
・「週刊ポスト」2023年8月18・25日号 評者・嵐山光三郎さん
「性と身体について突きつめていく痛快な書。ワクワクしながら読みすすむうちに、「はたして人間とは何者なのだ」という根源的課題に入りこむ」
全文はこちら。
・毎日新聞 2023年7月22日 評者・花田菜々子さん
「自分もジェンダーや差別の問題について少しは勉強しているつもりでいたが、この本で語られている言葉はこれまでまったく目にしたことがないくらい大胆で、フレッシュで、アナーキーなものだった。読んでいる間じゅう、脳はずっとジェットコースターに乗っているように急カーブや大回転に揺さぶられて嘔吐してしまいそうだった。しかしそれでも、それは爽快としか言いようのない体験だった。
彼らの発言はまた、これ以上ないほど緻密で繊細でもある。差別について考えるときにはいつも奥歯に物がはさまっているような「すっきりしなさ」があるのだが、この本では「どんな歯ブラシでも届かなかった隙間の汚れも一掃!」とCMにしてしまいたいくらい、思考の細かな汚れが掻き出されていく。絶叫コースターに乗りながら歯間ブラシで歯を掃除することは現実世界では難しいので、ぜひこの本で体験してほしい。〔…〕
彼らの決死の自己開示と深い洞察とをまとめた本書は、他の追随を許さない名著であり、我々を勇気づけ、この先10年の社会を力強く照らしてくれるものだと確信している」
全文はこちら。
・artscapeレビュー 2023年7月6日 評者・山﨑健太さん
「対話する二人はしばしば、「正しさ」や「普通」にいまいちフィットしきれない自分を率直に吐露する。それが既存の価値観に基づいた「正しさ」や「普通」であれば話はわかりやすいのだが、そうとも限らないのが本書のややこしく面白いところだ。二人はときにポリティカリーにコレクトな規範とも摩擦を起こし、そんな自分の抱える矛盾と向き合い、ざっくばらんに言葉と思考を交わしながら自分たちなりの落としどころを探っていく。特に能町の率直さは清々しいほどだ。〔…〕森山もまた、クィア・スタディーズの研究者として歴史的な経緯や一般的な定義などをひとまずは押さえつつ、能町に応じるようにして個人的な体感を語ることを恐れない。あらかじめ決まった答えに向かうのではない二人の対話はチャーミングですらある。〔…〕
「普通」を揺さぶる試みはマジョリティにとっては脅威のようでもあり、だからこそ時に苛烈な排除へのベクトルが働くのだが、制度をジャックし利用する可能性を探る思考はむしろ、枠組みに囚われた人をこそ自由にするものだろう」
全文はこちら。