【メディア紹介】しぶとい十人の本屋
Titleを開いて8年を迎えた店主の辻山さんが、全国で同じように本屋を営む仲間たちを訪ね、本や本屋、本屋としての生き方や働き方を思う存分語り合った本書。刊行後、さまざまなメディアでご紹介いただいています。
◆『毎日新聞』花田菜々子さん「話題の本」( 2024年6月22日)
「最大限の愛と敬意をもって、彼らはただ「しぶとい」だけでなく、なんて偏屈でわがままで面倒で、そしてなんて人間くさいのだ、と心の底から思う。この世にこんなにも魂をなげうって取り組める仕事というものがあり、しかもそれが芸術家のようなものではなく、人と繋がり地域に根ざした本屋という<商売>であるところにも希望を感じる。自分らしく生きるための仕事をしたいと考えるすべての人に、 絶対に読んでほしい一冊だ」
◆『北海道新聞』読書ナビ「読んでみた」(2024年6月23日)
「書店主たちの言葉を読むと、本というものがコンテンツを伝える ツール以上の魅力を秘めていることをあらためて感じる」
◆『文學界』木村衣有子さん(2024年8月号)
「個人店全てに通ずる、小商いを続けるために必要な心意気が、 辻山さんが聞き取った話、そして、 旅の道すがらに自身が綴る文章のそこここにちりばめられている。
そもそも、対面でものを買いたい、小さなお店に行きたい、 という気持ちはなぜつのるのだろう、小商いの根っこまで辻山さんは掘り下げていく」
◆『読売新聞』文化面(2024年7月15日)
「たとえ店が小さく、人気作を置いていなくても、地域の人々に愛される書店が全国にある。売り上げだけでは語れないこだわりを持つ書店経営者たちを辻山さんは『しぶとくて人間臭い』と評し、書店の存在を『<灯り>としか言えないもの、一隅を照らすということ』と表現する」
◆『週刊新潮』渡邊十絲子さん(2024年7月25日号)
誰にも「儲け」 を出させまいとしているかのような神経症的なシステムのなかで、 本を売る商売はどんどん難しくなるのかもしれない。 しかし本屋さんが町から消えてほしくないと願う人はたくさんいる 。そういう人たち(わたしも含めて) が本を売る店に入ったときに自覚する「ここでは息ができる」 感じ。それをこの本で感じてほしい。