出張版 桒原駿の『備忘録』大模様攻略②
実戦図31-37
桒原二段「31をすぐハサんでも攻めにくそうですので、32を一本打って隅をハネツギました」
参考図10
桒原二段「参考図10のようにここで1とスベられても2と単に受けているぐらいで安心です」
参考図11
桒原二段「これが参考図11のようにハネツギがないと黒から三三が気持ち悪い。2とツイでも3とハネられて5に切られるので4とハネダすことができません。そういう意味もあるので隅を固めました」
実戦図37-38
桒原二段「ここで黒は37にまわりました。白からは打ちにくくても大きいところではあります」
参考図12
桒原二段「ここで参考図12のように1と挟もうかと思ったのですがやはり2から4となってはなかなか攻めにくい」
参考図13
桒原二段「前図の後1から追っていっても黒地の方が増えています。挟んで攻めても得をしないので、一つ工夫をして実戦の38と肩ツキにしました」
参考図14
桒原二段「白38(△)の肩ツキに参考図14のように1と出ようとすれば2とハネ、10までとなってみると黒3と黒□の間は価値が小さく、そのダメ場に3と打たせていてさらに右辺の白は模様を増やすことができる。これが白38(△)の目論見でした」
実戦図38-42
桒原二段「そこで黒は39とノゾキ、白42で右辺に模様ができました。参考図14のような変化になるのを嫌ったということですね」
実戦図42-50
桒原二段「実戦では黒43にすぐ白44と切りにいきました。これはこの後の白48を先手にしたかったからですが」
参考図15
桒原二段「参考図15のように黒4のオサエは白5と逃げられて無理ですから、実戦の44は打つ必要がなかったのです」
参考図16
桒原二段「形としては参考図16の場面でわざわざ1と切って2とツガれたことになりますからこれは大悪手でした」
参考図17
桒原二段「参考図16の1,2がなければ参考図17のように△などが利きになったのに実戦ではなにもありません」
実戦図50-51
桒原二段「黒は51と手を入れつつ右辺への飛びこみの狙いを残して右下は一段落です」
第二譜51-100
参考図18
桒原二段「ここで最初に目につくのは左上の模様ですが、参考図18のようにいきなり1と打ち込むのは黒2と封鎖されてても黒は左下も厚いのでこの石が生きるにも窮屈です。無理に生きてもその外側に黒の厚みができて右側の白へ悪影響になるだけで良くありません」
実戦図51-52
桒原二段「そこで実戦では52と打ちました」
参考図19
桒原二段「これは次に白から参考図19のAあたりに入りやすいという意味や、仮に黒が1などと左辺を守れば白は2と打って上辺の模様を拡大する狙いがあります」
参考図20
桒原二段「ちなみに左辺の黒が厚くなると参考図20の黒△のノビが厳しいので白は気をつけねばなりません」
参考図21
桒原二段「参考図21の1と今すぐノビるのは2のトビぐらいで苦しいので打ちづらいです」
つづく