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出張版 桒原駿の備忘録

出張版 桒原駿の『備忘録』大模様攻略④

 実戦図79

実戦図78-79

桒原二段「さすがに黒はすぐ△に受けるのは利かされなので79としました。この手は右上隅の黒1目の動き出しを見ながら右辺の白2子を隔離することで78を攻めやすくする意味があります」

実戦図81

実戦図79-81

桒原二段「白は攻められるのは嫌なので80にトビました。黒81は小さいのではないかと思うかもしれませんが」

参考図30

参考図30

桒原二段「参考図30の1とされた後に手抜くと白△が厳しい。デギリが嫌なので2と受けますが3のワリコミがやっかいです。4と受ければ5で取られてしまう」

参考図31

参考図31

桒原二段「前図の黒2で参考図31の2とキリトリは3からのデギリが残っているので白は攻められにくいし、逆に黒を攻めることができるかもしれませんので実戦の81は争点です。他にも受け方はあるのですがいずれにしても黒にとって嫌な味が残ります」

実戦図83

実戦図81-83

桒原二段「83と味良く取りきったので黒に心配はなくなりました。82で白も補強できたのですぐ狙われる危険性は低そうです」

実戦図90

実戦図83-90

桒原二段「左辺の白に余裕ができたので84と右辺にまわります。黒が右辺に手数をかけてくれていたので白2子は捨て気味に打ち、さらに右上の黒1目の動き出しを封じました。90までとなって右上は白地っぽくなってきました」

実戦図96

実戦図90-96

桒原二段「黒も右上が全て地になっては嫌なので91、93を利かして95とツケました。これはサバキの手筋です」

参考図32

参考図32

桒原二段「黒の狙いとしては参考図32の1と立てば2、4とハネツイで、白が手を抜けば黒5からワタリがあるので白は5と守ります。あとは6と押せばかなり利かしたことになり、白地は制限されて左上の黒地は大分大きくなります」

参考図33

参考図33

桒原二段「この局面で最強の反発は参考図33の1のハネですが、以下図のように進んで黒を攻めきれそうにありません。上手く黒がサバいた形です」

実戦図104

実戦図96-104

桒原二段「次に厳しい手は96の上ハネです。97のキリ違いもサバキの手筋です。96の白1目を黒102から追いかけるシチョウは白が良いので黒は101へ」

参考図34

参考図34

桒原二段「104の手は参考図34のAのキリとBの取り切りを見合いにした手です」

 

 第3譜

第三譜101-150

 実戦図106

実戦図104-106

桒原二段「黒が105と守ったので白は106と取りました。白は左中央と右上で少し得をしたので形勢はかなり細かくなってきました」

実戦図109

実戦図106-109

参考図35

参考図35

桒原二段「黒109で手を抜くと参考図35の白1から3と簡単に2子を逃げ出されてしまいます」

参考図36

参考図36

桒原二段「ここでも右辺の2子を逃げ出したいのはやまやまなのですが参考図36の1とすぐ逃げると図のように左中央の白が危なくなってしまいます」

 

つづく

 

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著者略歴

  1. 桒原 駿

    平成11年(1999年)4月10日生 東京都出身
    岩田 一 九段門下

    平成28年 夏季入段(平成29年度採用)
    平成31年 二段

    日本棋院東京本院所属

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