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にしまりちゃん 龍神道を行く

呼ばれる?ご縁がある神社仏閣

天井画の龍神様のご利益とは

私が京都に行くと必ず立ち寄るのは、龍の天井画があるお寺。

一番好きなのは、狩野探幽が8年かけて描いた「雲龍図」がある妙心寺(京都市右京区)だ。

 妙心寺の公式サイトにはこう説明がある。

 


禅宗寺院の法堂の天井に龍の図が描かれるのは、龍が仏法護持の神将の一つとして重んじられてきたことによります。法堂はその寺院の住持が仏に代わって仏教の要諦を説き示す場として七堂伽藍の中で最も重きを置かれた建築で、龍はそこを守護する役割を果たしていることになります。

また、龍が雲を呼び雨を降らすといわれることから、法堂に法の雨(法雨)を降らせるために描かれたり、同じ理由で火災より守ってくれるために描かれるのだという説もあります。

出典:臨済宗妙心寺派大本山妙心寺「妙心寺について|よくある質問」

https://www.myoshinji.or.jp/faq/299


 

じっと見ていると、なんだか龍が動いているように感じるので思わず下を向くのだが、また目を凝らして見上げると、やはり龍が動いているように感じる。

行ったことがなければ、ぜひ一度は見るべき天井画。

ちなみにこれは、「八方睨み」という手法で描かれた、どこから見ても目が合う龍神様。

見事に目が合います。

 

妙心寺以外にも龍の天井画があるお寺はたくさんある。

天井に龍を描く意味は何?と思って調べたら、(上や空という意味で)天井という神聖な場所に厄除け・願掛け・お守りという意味を込めて龍を描いていたのだとか。

私はイタリアの教会の天井画が大好きなのだが、それにも同じ意味があるのだろうか。

いつか私も、どこかのお寺で天井画を描いてみたいという夢が膨らんでいる。

 

龍神様に性別はあるのだろうか

そういえば、妙心寺の帰りに立ち寄った神泉苑(京都市中京区)も、不思議な場所だった。

ここには善女龍王(ぜんにょりゅうおう)という龍神様がいる。

立ち寄った時、不思議な凜とした感覚と、たしかに龍神様がそこにいるような気配を感じた。

善女龍王がこの地に棲まわれるまでの伝説が残っている。

 


天長元年(824) 淳和天皇の勅命により、弘法大師空海は神泉苑の池のほとりで祈られ、 北インドから善女龍王を呼び寄せられました。

すると日本国中、雨が降り、日照りに苦しんでいた人民はおおいに喜びました。

それ以降、神泉苑の池には善女龍王がお棲みになるといいます。


 

この「善女龍王」の名前で、この龍は女性なのか?と思う人が多いそうだが、男の龍神様だという。

私自身も「この龍は男性ですか女性ですか」とよく聞かれることがある。

基本的には、「龍には男性も女性もない」という考えなのだが、今の時代はLGBTQ。男女で区別していたのは昔の話、ということになるだろうか。

 

そこで思い出した。私が生まれてくる時、「お腹に龍が入ってきた」と聞いていたのだが、母が「男の龍だった」と言っていたのを。

結果私は女性として生まれているのだが、20代になるまで「男に生まれたかった」が口癖だったことにも、不思議なつながりを感じる。

 

寒川神社からのメッセージ

 

私は龍神様にまつわる神社には、わりと足を伸ばして行くのだが、最近気になることが続いた。

仕事仲間から、「先日、龍神様がいる寒川神社に行きました」と報告を受けた。

その後、熊本に帰省していた時に知人から、「実は、東京に行ったら寒川神社に行ってみたいんだよね」と、またしても同じ神社の名前が出たのだ。

なんとなく立ち寄った本屋では、雑誌をパラパラめくっていたら寒川神社の紹介が。

…なんだこれ、と思いつつ少し興味が湧いた時、久々にふらっと立ち寄ったアパレルショップで「先日、寒川神社というところに行って龍神様を感じてきました」と言われ、私は確信した。

「呼ばれている」。

 

こういうことが多々ある。

自ら行こうと思っていないのに、神社仏閣の方からメッセージをくださるのだ。

そういう時は行くべき時らしく、反対に、行きたいと思っていても絶対に辿り着かないこともあるのだとか。

そんな時は、台風や大雪で物理的に行けないという状況が生まれる。

実は私にもいくつか有名な神社仏閣で、何度チャレンジしても辿り着けない場所があるのだ。

きっと今ではないのだろう、とゆっくり待つことにしている。

 

寒川神社のホームページを見ると、日本唯一の八方除神社で、龍神様がどーんと祀られているようだ。

来年の辰年に向けて、一回来ておきなさいと言われているのだろう。

私はまた9月末からしばらくニューヨークへ行くので、できれば渡航する前に、龍神様を参拝に行こうと思っている。

 

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著者略歴

  1. 西村 麻里

    コピーライター/クリエイティブディレクター/アーティスト
    熊本生まれ。
    国内広告代理店、外資広告代理店のコピーライター・CMプランナー・クリエイティブディレクターを経て、MARI NISHIMURA INC. を設立。
    龍を描くアーティストとして、ニューヨーク、東京をベースにアーティスト活動を展開し、ロサンゼルス、ベルリン、ロンドン、カンヌ、パリなどでも個展を開催。
    2020年公開の映画「響 HIBIKI」に画家として出演。
    著書に『THE AURA』『龍スイッチはじめよう』(ともにWAVE出版)がある。

    ●国内賞
    TCC賞新人賞、TCC審査委員長賞/ADC賞シルバー(RA-CM)/ブロンズ(TV−CM)/電通賞最優秀賞(TV-CM)/FCC賞OCC賞CCN賞/朝日広告賞 ほか多数
    ●海外賞
    CLIO賞シルバー/one show ブロンズ/SPIKS ASIA ブロンズ/epica award paris シルバー/one show メリット賞/D&AD インブック受賞

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