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音声学者とーちゃん、娘と一緒に言葉のふしぎを見つける

可愛いやつらは、だいたい両唇音

娘たちから一言、二言

前回の記事では、私がキュアパインに変身しながら発見した「プリキュア=両唇音」という法則をご紹介した。この法則から一歩踏み込んでみると、もしかしたら名前が両唇音で始まるプリキュアは、そうでないプリキュアよりも可愛くて魅力的に感じられるかもしれないアイコン 。将来、真剣に検証したい仮説ではある。 

せっかくだから娘たちにお気に入りのプリキュアについてインタビューしてみた。答えは、上の娘が「ムーンライト」、下の娘が「パパイア」で、どちらも両唇音で始まる。ずいぶん親孝行な娘に育ってくれた。 

父親が少し疲れ気味に夕食をとっていると6歳の娘が「パパイアは唇が閉じる音で始まっているね」と父親に気を遣ってくれる家庭は世界広しと言えども川原家だけなのではないだろうか


とーちゃん、娘に気を遣われる 

本連載が大幅加筆のち書籍化されることになりました! 5月26日発売です。
過去の記事はすべて単行本へ収録いたしますので、どうぞお楽しみに!

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著者略歴

  1. 川原繁人

    1980年生まれ。1998年国際基督教大学に進学。2000年カリフォルニア大学への交換留学のため渡米、ことばの不思議に魅せられ、言語学の道へ進むことを決意。卒業後、再渡米し、2007年マサチューセッツ大学にて言語学博士を取得。ジョージア大学助教授、ラトガース大学助教授を経て、2013年より慶應義塾大学言語文化研究所に移籍。現在准教授。専門は音声学・音韻論・一般言語学。研究・教育・アウトリーチ・子育てに精を出す毎日。著書に『音とことばのふしぎな世界』(岩波科学ライブラリー)『「あ」は「い」より大きい!?:音象徴で学ぶ音声学入門』(ひつじ書房)など。

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