音声学とうた ゴスペラーズ北山陽一さん×川原繁人さん対談(後編)
音楽は必要不可欠じゃない?
川原 次の話題として、日本の音楽教育の立ち位置についてもお話ししたかったんですよね。日本の教育制度において、音楽があまり大事にされていないのではないかと感じていて。娘たちを見ていると単純に歌うのも踊るのも好きなので、音に関する感性を磨いてあげたいなと親として思います。同時に、教師として感じていたことですが、授業でゲストに来ていただいたラッパーや声優さんが共通しておっしゃっているのは、「日本人は音に関する感性という面で海外のアーティストにかなわない」ということなんです。そういう意味では、教育の観点からも、音に対する解像度が高まればいいなと思います。
●本連載は大幅加筆、改題のち書籍化いたしました(編集部)