もう少し深く音声学入門 〜ラッパーと声優の力を借りて〜
アンキキライ
前回の記事で、「調音点・調音法・有声性」の概念を紹介した。正直なところ、これらの概念はくせ者で、私の経験では「暗記させられそうになって、音声学を嫌いになってしまう学生」が少なくない。事実、学生時代の私がそうだった。そんな悲しい事態を回避するためにも、私の授業では、まずは「プリキュアの名前」を通して「調音点」に、「哺乳行動」の観点から「調音法」に親しんでもらっている。
しかし、私自身は覚えさせるのは嫌いだが、国家試験対策や英語教職課程の免許を取得するため、暗記が必要となる人がいることも承知している。また、前回の記事で興味を持ってくれた読者もいるだろう。よって、今回の記事では、IPAを少しでも楽しく学べるための資料を提供したい。
●本連載は大幅加筆、改題のち書籍化いたしました(編集部)