似ているようでちょっと違う!日本語と韓国語 ―「〜しないでね。」は韓国語で「-지 않고네.[〜ジアンコネ]」?
#韓国語 #한국어 #韓国語学習 #한국어공부
皆さんの「そうそう!これ、聞きたかったぁ~」に答える連載『マニマニ教えて!今の韓国ヨギヨギ~(たくさん教えて!今の韓国こっちこっち~)』です。韓国で、または日本で韓国関連分野を研究している先生たちが今の韓国についてやさしく解説してくれます!韓国語版おまけ付きで、言葉の勉強もできるなんてチョアヨ(素敵です)>_< 連載を読み終える頃には、あなたも韓国通になっているかも?!
第7回は、朴天弘先生(東京大学)です。日本語と韓国語の違いについて、似ているからこそ間違いやすいポイントを分かりやすく教えてくださいました!
執筆者: 崔銀景 河正一 飯倉江里衣
金根三 朴天弘 鄭敬珍
みなさん、こんにちは。今日は「韓国語は日本語と似ている」という先入観のために起きる誤用例について紹介します。
みなさんは韓国語で「(明日の約束)忘れないでね〜」の意味として「(내일 약속) 잊지 않고네~[(ネイルヤクソク)イッチアンコネ]」と使ってみたことはないでしょうか。これは、初級を終えた韓国語学習者が、次のように分析したと考えられます。
つまり、日本語の「忘れない〔で〕〔ね〕」の「で(「て」の異形態)」と「ね」を、韓国語の接続語尾「-고[コ]」を日本語の「で[デ]」、感嘆の「-네[ネ]」を日本語の「ね」に勘違いして組み合わせたために起きたわけです。私は初級学習者が、自分の知っている知識を総動員して作ったこの文の表現がとても可愛らしいと思いました。でも、この表現は残念ながら正しい文ではありません。その理由は、日韓両言語で表現方法が違うからです。今日は、この日本語の「~しないでね」から日韓両言語の表現方法の違いについて話そうと思います。次の2つの文を見てみましょう。
① 朝ご飯を食べない〔で〕コンサート会場に行きました。
② 朝ご飯を食べない〔で〕(ください)ね。
①は「朝ご飯を食べていないこと」と「コンサート会場に行ったこと」の2つの出来事を「で」で繋いでいますが、②の「で」は後ろに続く「ください」と関係があります。②の「食べない[で]」の「で」は、「~しない〔で〕ください(ほしい)」から「~ください(ほしい)」の、つまり相手にある行為を要求するときに使う表現が省略されているとも考えられますが、学習者は②の「で」を①の「で」と同じものとして勘違いしがちです。問題は、ここから生じます。①の日本語のように2つの出来事を繋げる場合は、「아침을 먹지 않다(朝ご飯を食べない)」と「콘서트장에 갔어요(コンサート場に行きました)」を「-고」を組み合わせて「아침을 먹지 않〔고〕 콘서트장에 갔어요.」と言えます。しかし、②のように2つの出来事を繋げるのではなく、相手にある行動を「禁止」する意味(「ください」が省略されている)になっているときは、「-고」は使えず、動詞の語幹の後に禁止の表現「-지 말다(‘말다’は、‘마세요/마요/마’と活用)」が必須です。ですので、②は「아침을 먹〔지 마〕.」のように言わないといけません。いかがでしょうか。そうしますと、「忘れないでください」は、「忘れる」が韓国語で「잊다」なので「잊〔지 마세요〕」、友達や親しい関係なら「잊〔지 마〕」または「-고」を使って「잊〔지 말〕〔고〕」のように、禁止の「-지 말다」が必要なのです。
このように、日本語を韓国語で考えるときには、母語である日本語の使用について考えてみるのもとても重要です。あ、そうだ!日本語の「ね」は韓国語の「-네(요)」に置き換えられる場合が多いですが、できない場合もあるということを知っていますか。これについては、別の回でお話しします。では、みなさん!今日の内容を「잊지 마세요([イッチマセヨ]忘れないでくださいね)」!
朴天弘(東京大学)