洪清泉四段特別寄稿 「世界の碁コングレス」
アマの囲碁世界大会
囲碁は80カ国以上、約4000万人が楽しんでいます。囲碁は一つの言語で最高のボードゲームの一つです。世界的にたくさんのアマ大会がありますが今回は囲碁のお祭り、日本とヨーロッパ、アメリカで行われている「碁コングレス」を紹介いたします。
写真提供:一般財団法人関西棋院「ジャパン碁コングレス2018年の様子」
「ジャパン碁コングレス」
2016年から始まった関西棋院が主催する「碁コングレス」です。海外のコングレスのように長期間ではありませんが、4日間にわたり楽しいイベントがたくさん行われ、日本の参加者や、世界各国からいらっしゃる方々と「碁」を通じて素晴らしい交流が出来ます。
プロ棋士もたくさん参加するので、普段会えない棋士との交流も出来ます。
第1回から第3回までは兵庫県宝塚市で開催され、今年は7月12から15日に石川県金沢市で開催されます。
今回の主な参加棋士は、海外から、芮廼偉九段と趙恵連九段。
関西棋院から 本田邦久九段、結城聡九段、村川大介十段、瀬戸大樹八段、稲葉かりん初段。
日本棋院から、マイケル・レドモンド九段や佃亜紀子五段、中邑菫初段。
その他大勢の棋士が参加を予定しています。
文化と歴史の街金沢での「碁コングレス」は、とても楽しみです。
「ヨーロッパ碁コングレス」
1957年から始まった「ヨーロッパ碁コングレス」は、毎年ヨーロッパのさまざまな国と都市で行われています。
その期間は2週間と日本では考えられない長い期間ですが、ヨーロッパの囲碁ファンは休暇をもらい家族と一緒に大会を楽しみます。
期間が長いのでメインイベントの他にも早碁や囲碁講座、指導碁、観光などたくさん楽しむ事ができます。何より試合がきっかけでいろんな名所に行けることもヨーロッパの「碁コングレス」の白眉です。
今年はベルギーのブリュッセルで7月20日~8月4日にわたって開催されます。
「アメリカ碁コングレス」
ヨーロッパ碁コングレスより歴史は短いですが今年で35回目になります。毎年アメリカのいろんな地域で行うので、観光を兼ねてたくさんの方々が参加しています。
期間はヨーロッパより短いですが、それでも7日間から10日間楽しむことができます。
毎年参加者が増えており、日本からも多くの参加者が訪れます。関西棋院の中野泰宏九段も参加される予定です。
今年はウィスコンシン州マディソンで7月13日から20日に開催されます。
毎回米国在住の知人に誘われますが、いつか行ってみたいです。