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洪道場の白黒さんぽ

姚智騰六段の心の一局(3)「逆転か!」

実戦図125

実戦図122-125

姚先生「黒125となって白が少し損をしました」

実戦図131

実戦図125-131

姚先生「実戦図のようになると、黒は右上の厚みを活かす構想が活きてきました」

参考図21

参考図21

姚先生「黒131の次に白が参考図21の1と逃げると以下10まで取られてしまいます」

 

 

 第4譜

第4譜(131-182)

洪先生「黒131のツケが良い手筋、妙手で黒が良くなったと思います。白が逃げても右辺の白石と絡んでしまい、同時には凌げない形です。白も仕方なく中央の2子を捨てました。黒141から厳しい追及です。白146からのコウは良い筋なので覚えて下さい。黒161ではコウを抜きながら進めるべきでした。黒173では177に打って取ったほうが良かったです」

 

 

 実戦図135

実戦図131-135

聞き手「黒131と白の2子を取ったところで、形勢はどうですか」

姚先生「自分が思っていたほど良くはなかったようです、が…」

参考図22

参考図22

姚先生「中央の黒が厚くなったので、黒からAと切られると上辺の白は危なくなります。形勢が逆転はしました」

実戦図142

実戦図135-142

姚先生「黒は141と切ることができましたが、左上にまたコウができます」

実戦図142

実戦図142-150

姚先生「今度は二段コウです」

実戦図161

実戦図150-161

姚先生「実戦の黒157は白のコウ材を減らすためです。黒161ではコウを取り返しておくべきでした」

参考図23

参考図23

姚先生「二段コウなので白は2とコウ材を消して参考図23の後白からAかBのコウ材ですが、この方が実戦よりはわかりやすかったかもしれません。ただこの図も難しいです」

聞き手「Aのコウ材は利きますか」

姚先生「黒△の2子を取られるわけにはいかないので利きますが、例えばCと目を作りにくれば利きません。上辺の白を取れなくても左上の白を取れれば十分だからです」

 実戦図165

実戦図161-165

姚先生「ここは自らコウ材を消しにいってしまいました。多分3コウぐらい損しています」

実戦図172

実戦図165-172

姚先生「ここで白はコウを解消しました」

参考図24

参考図24 黒1[白6]

姚先生「参考図24の黒1ワリコミで右辺の白は取れています」

参考図25

参考図25

姚先生「実戦の白172で参考図25の白1とすれば、白5が先手で利くのでAのワリコミはなくなりますが、黒BやCの死活があって難しいところです。ただ白は△2子が取られているのにさらに取られるために打つのは判断の難しいところで、なかなか気づかない手です」

参考図26

参考図26

姚先生「実戦では黒1と取りに行かなかったのですが、それは参考図26の白2の後」

参考図27

参考図27

姚先生「参考図27の白1から3となって、地合いの勝負でどうなっているのか秒読みで計算に自信がなかったからです」

実戦図173

実戦図172-173

姚先生「それで、実戦の173と頑張ったのですが、この手も良くない手でした。実はこのとき時間切れになりそうで、予定ではワリコミだったのですが思わず手がいってしまいました。負けていれば敗着でした」

 

つづく

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著者略歴

  1. 洪 清泉

    1981年12月30日生 韓国済州出身
    1993~1997年 韓国棋院院生として修行
    1999,2001年 アマ国手戦優勝(韓国代表決定戦)
    2004年 鳳凰杯プロアマオープン優勝
    2007年 全日本アマチュア名人戦 優勝
    2008年 全日本アマチュア本因坊戦 優勝
    2009年 関西棋院試験碁合格 関西棋院入段
    2013年 二段
    2014年 NHK杯出場
    2015年 棋聖戦Cリーグ進出
    2016年 天元戦本戦進出
    2016年 三段
    2016年 碁聖戦本戦進出
    2017年 天元戦本戦進出
    2017年 NHK杯出場
    2018年 NHK杯出場
    2019年 四段

  2. 姚 智騰

    1998年1月31日生まれ 台湾出身

    2012年 入段
    2013年 二段昇段
    2013年 第15回農心心ラーメン杯世界囲碁最強戦 日本代表
    1014年 中国丙級リーグ参加
    2015年 新人王戦本戦進出
    2016年 天元戦本戦進出 三段昇段 イベロジャパン杯4位 若鯉戦本戦進出
    2017年 グロービズ杯世界囲碁U-20日本代表 四段昇段 竜星戦本戦進出 広島アルミ杯・若鯉戦準優勝
    2018年 新人王戦本戦進出
    2019年 新人王戦本戦進出 五段昇段
    2020年 六段昇段

    日本棋院東京本院所属

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