橋本美穂は「ボケとツッコミ」をこう表現した!
2019年4月号から始まった新連載『同時通訳者・橋本美穂の「英語にないなら作っちゃえ!」』は、読者参加型企画として、皆さんと一緒に「新しい英語」を作っていくコーナーです!
ふなっしーやピコ太郎の通訳を務めた同時通訳者の橋本美穂さんも参戦します。ぜひ皆さんも、チャレンジしてみてください!
さて、今回のお題は…?
お題:ボケとツッコミ
ヒマちゃん(神奈川県)
cavity and filler
理由:お題を見て“虫歯と詰め物”を連想したので。
kenchangさん(兵庫県)
breaker and repairman
理由:「話の流れを壊してしまう人」と「それを正そうとする人」という意味で。
多摩美さん(東京都)
throw and hit
理由:ボケが言葉を投げて、ツッコミがそれを打つイメージがあるから。
Shpookyさん(神奈川県)
bomb dropper and handler
理由:爆弾投下するのとそれを処理していくイメージで。handlerは「対処する人、処理する人」の意。
しんちゃん(神奈川県)
Punch and Drunk
理由:「頭がボーっとして」の意味のpunch-drunkからヒントを得て、「ボーっとした人(ボケ)」にpunch力あるツッコミをする人」と考えてみました。
しゅっぴんさん(東京都)
drop and catch
理由:「ボケ」を拾うのがツッコミなので。
KHさん(大分県)
joker and corrector
理由:corrector(訂正者)を使って表現してみました。
ヤスミンさん(大阪府)
fool play and straight play
理由:シェイクスピアの作品で「道化」がfoolと表現されていますが、ボケは道化の「ふり」をしているのでplayをつけてみました。
take-4さん(東京都)
slip and stop
理由:ボケる感じがslip、それをピシッと突っ込む感じがstop。
つよさん(東京都)
cereal and milk
理由:ボケとツッコミがあってひとつのもの(漫才)になることを表現したかった。またアメリカっぽいことで表現した。
カラカルさん(大阪府)
set and spike
理由:うまいボケを鋭く打ち抜くさまから、バレーの用語を拝借してみました。
井澤廣美さん(岐阜県)
derailer & rerailer
理由:「レールから外す人」「元に戻す人」のイメージです。
棚辺富士雄さん(兵庫県)
lightning rod and lightning strike
理由:ボケとツッコミを避雷針と落雷に例えました。
クマヒロさん(青森県)
yin-yang comic duo
理由:対照的な感じを「陰陽」で表してみました。
まことさん(大阪府)
joke and poke
理由:冗談とそれをつつくことの意味を韻を踏んで。
わったんさん(茨城県)
fool and foil
理由:ふざけたり、ばかばかしいギャグを繰り出すボケ(fool)と、的確に笑いどころを示すツッコミを引き立て役(foil)で表現しました。似た単語でリズムも良いかと。
めろんぱんさん(神奈川県)
cast and hook
理由:計算されたボケ・ツッコミは、プロの投げ釣りのようなので。
さて、橋本美穂さんは一体どのように「ボケとツッコミ」を表現したのでしょうか?
橋本美穂
私ならこうしちゃいます
goofball and slicer
理由:既存の訳でfunny man/straight man(ボケ役・ツッコミ役)というのがありますが、「発言」としてのボケ・ツッコミも含めた表現を作りたいところです。
まず、goofball(天然ボケのお間抜けな人)というスラングがありますので、これを投げるballに掛けてthrow a goofball(ボケをかます)という表現を作っちゃいました!さらに、goofballに対して変化球を打ち返す人はslicer(ツッコミ役)にしました。これで、飛んできたボケ玉を容赦なくバサッと切るイメージが完成!
使い方としてはslice the goofball(ボケ役がふざけたボールを投げ、ツッコミ役がそれを一刀両断!)などいかがでしょう? 外国人には直感的に伝わる、語感とフィーリング重視のアプローチです。