朝日出版社ウェブマガジン

MENU

同時通訳者・橋本美穂の「英語にないなら作っちゃえ!」

橋本美穂は「ほめ殺し」をこう表現した!

2019年4月号から始まった新連載『同時通訳者・橋本美穂の「英語にないなら作っちゃえ!」』は、読者参加型企画として、皆さんと一緒に「新しい英語」を作っていくコーナーです!

ふなっしーやピコ太郎の通訳を務めた同時通訳者の橋本美穂さんも参戦します。ぜひ皆さんも、チャレンジしてみてください!

さて、今回のお題は…?

お題:ほめ殺し

Akiさん(北海道)
unpleasant praise
理由:「不快にほめること」と思ったので。

広島太郎さん(広島県)
flatter to death
理由:「死ぬほど~する」は、ほかにもよくある表現だから。

Dazzleさん(山梨県)
boil...with compliments
理由:ほめ言葉で、ゆでだこになることを想像したので……(汗)

とんしんさん(東京都)
commend to shreds
理由:commendとtear/cut/rip to shredsを組み合わせました。

たこ焼き小僧さん(東京都)
good good pitfall
理由:“Good, good!”とほめ立てながら相手を落とし穴におとし入れるからです。

 


さて、橋本美穂さんは一体どのように「ほめ殺し」を表現したのでしょうか?

橋本美穂
私ならこうしちゃいます

the ego-stroking trap

理由:正確に訳すことは大切ですが、どんなに正しくても「結局、だから何?」と感じてしまうような回りくどい表現は歓迎されません。そんなときは「とにかくこういうことです!」と、端的に伝えた方がスムーズに事が運びます。

私なら、stroke someone’s ego(~をおだてる)という表現を使って、the ego-stroking trap(trap=わな、策略)と意訳し、「このほめ言葉は要注意。真に受けて油断しちゃいけないやつです」という含みまで伝えちゃいます。

宴会などの「中締め」をinterim closing of the partyと訳しても仕方がないのと同じで、「いったんパーティーは終わりで、要はそろそろお帰りくださいということです!」と単刀直入に伝えた方が(特にせっかちなビジネスパーソンには)ありがたがられます。

バックナンバー

著者略歴

  1. 橋本美穂

    アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンで出生。東京都で幼少期を過ごし、6歳で再び渡米。サンフランシスコにて小学校時代を過ごし、帰国後は兵庫県神戸市で中学・高校時代を過ごす。慶應義塾大学総合政策学部卒。

お知らせ

ランキング

閉じる