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同時通訳者・橋本美穂の「英語にないなら作っちゃえ!」

橋本美穂は「勝負服」をこう表現した!

2019年4月号から始まった新連載『同時通訳者・橋本美穂の「英語にないなら作っちゃえ!」』は、読者参加型企画として、皆さんと一緒に「新しい英語」を作っていくコーナーです!

ふなっしーやピコ太郎の通訳を務めた同時通訳者の橋本美穂さんも参戦します。ぜひ皆さんも、チャレンジしてみてください!

さて、今回のお題は…?

お題:勝負服

winehouseさん(東京都)
victory wear
理由:勝つための服だから。

吉野泰弘さん(大阪府)
fighting uniform
理由:戦うための服ということから。

丸山未来さん(東京都)
pumped-up dress
理由:着るときの気持ちが高まっている様子、気合が入っている様子がぴったりなので。

クマヒロさん(青森県)
knockout suit
理由:「ボクシングで一撃必殺!」のイメージです。

エメラルドさん(福岡県)
winning suit
理由:決めに行くときの洋服。

けりーさん(東京都)
best-shot attire
理由:ここ一番というときの服装。

ヤスミンさん(大阪府)
best-pitch attire
理由:野球の「決め球」がbest pitch。「決め球」のattire(特別な衣装)ということから考えてみました。

むっくさん(東京都)
Superman suit
理由:クラーク・ケントがスーパーマン姿で能力全開モードになるイメージです。

久下哲夫さん(東京都)
winning gear
理由:勝つための装い(ギア)だし、語呂が良く簡潔なので。

はるさん(千葉県)
Cinderella dress
理由:童話のシンデレラのように、「いざ!」というときの王子様に会いに行くとっておきの服をイメージして。

SHUNさん(東京都)
duel clothes
理由:闘いのニュアンスが強いと思ってduelにしました。

お茶イヌさん(東京都)
killer dress
理由:そのものズバリで悩殺のドレスの意味で。

宮下由紀さん(東京都)
game outfit
理由:勝負服=気合の入った衣装。そこで、試合前の引き締まった顔を表すgame faceをイメージしました。

ろろさん(山梨県)
match uniform
理由:「試合用の服」ということで、そのまんま訳してみました。

Noriさん(東京都)
go-getter outfit
理由:バリバリ野心的で仕事やターゲット、目的を射止めるイメージで、絶対にその日の目的をゲットするような服装。

ソマリさん(東京都)
game-on dress
理由:このドレスを着たら、勝負開始というイメージから。

ともあきさん(東京都)
razor suit
理由:razor(かみそり)はsharp(鋭い)。sharp に「おしゃれ」という意味があることをヒントに考えてみました。

tarlieさん(青森県)
go-for-it outfit
理由:やる気と不退転の意思表明。

 


さて、橋本美穂さんは一体どのように「勝負服」を表現したのでしょうか?

橋本美穂
私ならこうしちゃいます

GGG(go-getter gear)

理由:皆さん、ひねりの効いた表現はできましたでしょうか。victory outfit、battle suitといった直訳ではスーパーヒーローやガンダムを連想させてしまいそうです。また、日本人はユーモアを効かせて「勝負服」と言っていますよね? 真顔で「明日は勝負服を着て行きますね」と言っている人がいたらそれはそれで面白いけれど…。

このクスッと笑えるエッセンスを生かすべく、go-getter(狙ったものは勝ち取りにいくよ!と、モチベーションが非常に高い人)を使いました。一方、gearはスポーツギアという言葉があるように、単なる服ではなく高いパフォーマンスを発揮するためのアイテム。

“I’m so excited. I should put my GGG on!”(これは楽しみだ! 「GGギア」を装備して行かなきゃ!)と使えば、勝ち取れそうです。

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著者略歴

  1. 橋本美穂

    アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンで出生。東京都で幼少期を過ごし、6歳で再び渡米。サンフランシスコにて小学校時代を過ごし、帰国後は兵庫県神戸市で中学・高校時代を過ごす。慶應義塾大学総合政策学部卒。

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