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朝日出版社メルマガ 第1号【創刊号!】(2018/04/11発行)

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朝日出版社メルマガ 第1号【創刊号!】(2018/04/11発行)


朝日出版社の一般書を中心としたメールマガジンを創刊することになりました。


配信は月2回、当面は第2・第4水曜日の予定です。
新刊・近刊のお知らせや制作裏話、書店フェア情報、イベントのご案内などを営業部・編集部からお届けします。
書き手と編み手、売り手から読み手までをつなげることができればいいなと考えています。
ちょっと、大風呂敷かもしれませんが……。
どうぞよろしくお願いいたします!

創刊号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■編集部リレーコラム2(第二編集部)
■書店フェア、好評開催中!
■書評・著者掲載情報
■あとがき(編集後記)

━━━━━━━━━━━━━━━

■新刊のお知らせ

『先史学者プラトン』
メアリー・セットガスト 著/山本貴光+吉川浩満 翻訳/序文 國分功一郎(2018年4月8日発売)

『CNNニュース・リスニング2018[春夏]』
CNN ENGLISH EXPRESS編集部 編(2018年4月8日発売/電子版同日配信)


■これから出る本のお知らせ

『火星で生きる』(TEDブックス)
スティーブン・ペトラネック 著/石塚政行 翻訳(2018年4月19日発売予定/電子版同日配信予定)

『最新版 白内障のひみつ』
赤星隆幸 著(2018年4月19日発売予定)


■今号のイチオシ電子版

『自殺』
『素敵なダイナマイトスキャンダル』の映画公開に合わせて、待望の電子化。
著者の末井昭さんに扮するのは柄本祐さん! お父さんの柄本明さんは「あきら」つながりの1948年生まれで、末井さんと同じ年なんですね。


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

第五編集部の綾女です。
先日、デザイナーの寄藤文平さんに呼ばれ「渋谷のラジオ」で3時間ほどお話ししました。
僕がここ最近定番の「韓国ソウルの本屋や出版がいま面白い」話を披露すると、
寄藤さんは「実はいまYouTuberの『ゲーム実況』にはまっていまして……」と告白。
それからはもっぱら、ダントツで面白いという実況者ユニット「兄者弟者(あにじゃおとじゃ)」の話題に。
なんでも永遠に見ていられるというか、音だけ聞いて楽しんだりもするという没頭ぶりだそうで、
僕はそこに、子供がよく赤ちゃんの人形「ぽぽちゃん」のYouTubeをずーっと見ている姿をそっと重ねましたが、
それが「本の未来」につながっているのではという話です。

「ゲーム実況」とは、アクションやシューティングなど、それを実際にプレイしている画面を自分の声をふくめまるごと録画したもの、です。
https://www.youtube.com/channel/UC2GuoutVyegg6PUK88lLpjw

今のゲームCGのクオリティもあって、さながら映画を見ているよう。
基本は「一発撮り」なので、ライブのような感覚もある。不思議なのは「作者は誰なのか」ということです。
もちろんゲームの制作者ではあるのですが、そこに命を与えているのはゲーム中の主人公を操作し「声の出演」も担当しているYouTuberです。
寄藤さんいわく、ポイントは「自分がゲームに没頭しつつも、それを冷静にエンタメとして人に見せる」という宙吊りの意識だそうで、それが人を激しく惹きつけるのだ、と。

よく「コンテンツは消費から体験へ」と言われます。読書のように何度も再生可能な内容を一人で楽しむことから、音楽ライブのようにその場一回きりの体験を共有することへ。
朗読会やトークイベントは「没頭を冷静に見せる」にはまだ何か足りない気がします。
もし本の世界で「ライブ」の先にある「ゲーム実況的なもの」が開発されれば、本の未来は変わるのかもしれない、と今も兄者の美声を聴きながら
寄藤さんの話を反芻するわけです。

火星に暮らすことができれば、人類の未来も変わるように。編集担当した書籍『火星で生きる』(TEDブックス11)が今月中旬、発売となります。


■編集部リレーコラム2(第二編集部)

こんにちは。第二編集部の大槻です。
『先史学者プラトン』が刊行になりました。

この本と関連してさいきん面白かった展示がふたつあります。
ひとつは東京大学総合博物館の「最古の石器とハンドアックス――デザインのはじまり」展
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2017sekki_description.html
260万年前の最古の石器(これは素人目にはただの石と区別できない)から、
90~80万年前の明らかに対称性を意識した石器、
そして50万年前以降のルヴァロワ技法による石器の大量生産に至るまで、
人類史の長い長い夜明けを一望できる、とっても貴重な機会でした。
(5月11日(金)~31日(木)早大でも展示されるようです。
https://www.waseda.jp/inst/wias/news/2018/02/19/4935/ )

もうひとつは会期延長で5月13日(日)まで開催している
東京国立博物館「アラビアの道」展です。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1886
2千年紀以降、エジプト―メソポタミア、メソポタミア―インダスをつなぐ通商路として、
(さらにイスラム以降はメッカへの巡礼道として)活躍した
サウジアラビアの遺跡からの出土物が展示されています。

『先史学者プラトン』は、
この二つの展示のあいだの時代(新石器革命前後)をあつかっています。
つまりラスコー洞窟からメソポタミア都市文明のあいだの時代です。

なにしろ文字のない、証拠にとぼしい時代のことなので、
著者も認めるとおり、どこまでが本当かについては疑問符がつくでしょう。
そうであっても、文字に書き留められたギリシア、エジプト、イランの神話が、
それ以前の無文字時代の古い記憶を反映しているのでは、とする著者の仮説は魅力的です。

太古から人間がおこなってきた、加入儀礼や動物犠牲。
それから石器制作でも洞窟壁画でも、創造に先立って設計する(青写真を描く)こと。
やっぱりこういうことは動物はしませんよね(たぶん)。
そういう、たいへん大きなくくりで言えば「精神の世界」が、
はてしなく遠い昔から人間の宿命なのだなぁ、という感慨が残る本になっています。

思わず首をひねりたくなるような、ふしぎな図版もたくさんあるので、
よかったらお手にとってみてくださいね☆


■書店フェア、好評開催中!

○朝日出版社ロングセラー「社会を照らす本」
https://www.asahipress.com/special/shakai-wo-terasu-hon/
一人ひとりを、家族を、仕事を、人間を、歴史と世界を丁寧に見つめ直す本たち。
頭がしびれるほどの知的興奮、とびきりの楽しさ、ぎゅっと切ない気持ち、腹の底からの熱意、そんなものが詰まっています。
ずっと、大切に読み返され続けている一冊です。

上記特設サイトでは著者からのコメントも載せていますので、ぜひご覧になってください。
営業部(橋)ブログでも開催店舗を随時更新中です。
http://blog.livedoor.jp/asahipress_sake/archives/51059543.html

○何のために生きるの? なぜ勉強しなければいけないの?「新しい一歩を踏み出すあなたに」
『21世紀に生きる君たちへ』(司馬遼太郎 著)、『未来への地図』(星野道夫 著)、『学ぶよろこび』(梅原猛 著)、『生き方の演習』(塩野七生 著)。
累計20万部突破の好評シリーズです。卒業生に贈る本、新入社員へのお勧め本としても長く手にとられています。
https://twitter.com/asahipress_com/status/982129105943445505
↑三省堂書店神保町本店さんでの棚展開模様。ギフトブックにもお勧めです。(2018年4月6日時点)


■書評・著者掲載情報

○『不確かな医学』(TEDブックス)シッダールタ・ムカジー 著
2018年3月18日発行・毎日新聞書評面にてお取り上げいただきました。
書店店頭でも好評展開中です。
https://twitter.com/asahipress_com/status/977112150849200128
↑丸善丸の内本店さんでの棚展開模様。『予期せぬ瞬間』(みすず書房)との並列展開が印象的です。
(2018年3月23日時点)

○『世界は変形菌でいっぱいだ』増井真那 著
『THE BIG ISSUE』No.332(2018年4月1日発売)にて<こんにちは!「変形菌」>という特集が掲載されています。
川上新一さん(和歌山県立自然博物館)、中垣俊之さん(北海道大学電子科学研究所)とともに『世界は変形菌でいっぱいだ』著者・増井那さんも登場。
8ページにわたる、オールカラーのとても読み応えのある特集です。
https://www.bigissue.jp/backnumber/332-2/


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。朝日出版社メルマガ創刊号、いかがでしたか? 皆さまに広く手にしてもらえるよう、本の内容を紹介していきたいと思っています。

最近嬉しかったことは、このメルマガ原稿の構成を考えながら、デスクで険しい顔をしていたときに、『ヒップな生活革命』著者・佐久間裕美子さんにご来社いただけたことです。
ひさしぶりにお会いした佐久間さん、しなやかで軽やかで、強い芯を感じさせるお姿にとても力をもらいました。
著作『ピンヒールははかない』にサインをお願いしたところ、「めいっぱいいこう!」とのメッセージを記してくださり、宝ものの一冊に。
https://twitter.com/asahipress_sake/status/981428088801316866

きょうは朝からお茶の水~神保町周辺の取次店(問屋)や本屋さんをお伺いしていたのですが、帰社する途中に本日オープンの「神保町ブックセンター with Iwanami Books」にも立ち寄ることができました。

2016年11月に閉店した、岩波ブックセンター信山社跡地にあらたに生まれた本のある空間。
業態としては喫茶店・コワーキングスペース・イベントスペースの、いわゆる複合型なのですが、
棚には岩波書店の本がびっしりと並び、壮観でした。

岩波に囲まれながら飲むコーヒーはきっと格別だろうなと思いつつ、時間がなかったため次回の楽しみにまた。
ちらっとメニュー(デザインが岩波文庫!)を見たところ、「四六判コーヒー」「文庫コーヒー」などあって、すごくひかれました。
ビールやホッピーなどもあるようで、仕事帰りの気分転換にもよさそうです。

* * *

今後、ますますよろしくお願いします! ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
→ info@asahipress.com

 

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