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朝日出版社メルマガ 第54号(2020/07/16発行)

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朝日出版メルマガ 第54号(2020/07/16発行)
https://www.asahipress.com/


今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■重版出来!
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム(第五編集部・仁科)
■Webマガジン「あさひてらす」
■あとがき(編集後記)

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■新刊のお知らせ

『本の読める場所を求めて』
阿久津隆(「fuzkue」店主) 著 (7月16日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011875/


■これから出る本のお知らせ

『初級者からのニュース・リスニング CNN Student News 2020[夏秋]』
「CNN ENGLISH EXPRESS」編集部 編 (8月1日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255011929/


■重版出来!

『書のひみつ』 ☆4刷!
古賀弘幸 著/佐々木一澄 イラスト
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255009988/


■今号のイチオシ電子版

『絵本の春』
泉鏡花 著/金井田英津子 画(2020年6月11日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011868/

年間約2万人、開館以来これまで約40万人が訪れた泉鏡花記念館(金沢)で
6月1日から開催されている「泉鏡花×金井田英津子『絵本の春』原画展」。
本書はこの公式画本です。

澁澤龍彦をして、「鏡花の自我の奥底にひそむドラマの構造が、私の目にありありと映り、
その超現実的な言語体験を私もまた痛切に共有し得るという、
芸術作品の秘密は何であろうか。」と言わしめた鏡花の世界が、
金井田英津子氏のスクラッチによる超絶技法画によって異界を覗く愉悦と甘美な慄きが見事に描かれています。

金井田氏は本書の「あとがき」で次のように述べています。
「長年の夢だった鏡花作品を画本にする機会を得たとき、迷いなく『絵本の春』を描こうと決めました。
こちらが覗けば向こうからも、というわけで魔の小路を覗いた少年は美しいあやかしに微かな毒意を秘めたいたずらをされます。
鏡花の少年は常に無垢で純粋な魂の標号のような存在ですが、それが無惨なもの悪意あるものと対置されるとき、
私にはちょうど手で作った窓のような装置となって束の間の幻想を見せてくれるように思われました。」

時代を超え、遠い憧憬を呼びさます泉鏡花の傑作短篇、初の画本化
原画展は、11月8日(日)まで開催。本書の原画29点を堪能したい方はぜひ、一度足を運んでみてください。
https://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/exhibit/index.html


■編集部リレーコラム

こんにちは、第五編集部にしなです。
みなさん、きりみちゃんに投票しましたか????
私は毎日3端末で投票してました。

先月9日に第35回サンリオキャラクター大賞の結果が発表されました。

そのまえにきりみちゃんの今までの順位を一度おさらいです。
11位(2015)→9位(2016)→8位(2017)→12位(2018)→15位(2019)
きりみちゃんは2013年にデビューしてもう7年目の中堅なので
トップ15の選抜メンバーに選ばれないと、このまま運営にも推されずに非常に厳しいところです。

そんなサンリオ大賞ですが今回の総投票数は1455万6939票でした。(昨年は1383万1089票)
今年はコロナの影響で無観客での順位発表会が生中継されていました。 https://youtu.be/d1YDPOjUH2M

明るくてかわいい司会のお兄さんお姉さんがちゃきちゃきと進行を進めるのですが、
4分22秒の時点で突然、トップ15のキャラクターをなぜかいきなり全員壇上に登場させます。

そして、冒頭わずか4分49秒、きりみちゃんがトップ15にすら入らなかったことを私は悟りました。
なぜならきりみちゃんは他の子に比べて、Hに対してWが長めです
自動的にソーシャルディスタンシングがとれる形状をしていますが
壇上のキャラたちは生き生きと等間隔に並んでいました。

そうです! なんと、きりみちゃん歴代で一番低い17位でした。。。(ガーン

発表直後の本人のツイートはこちら
「ごーごー!キャラクターたいしょうのけっかが出たよ…!!
めんどくさがらずまいにちとうひょうしてくれた人、1回でもとうひょうしくれた人みんなどうもありがとう…!!
これからもウォウォ!げんきにジャーンプ!!」
見てください。から元気です。少しやさぐれている気さえします。なぜジャンプするのか。
普段はもっと漢字の変換ができる子だったのに。

そのうえ翌日には、朝8時半に
「おはよう!毎日みんなとすごせるだけで幸せなんだ…!」とつぶやく始末。
https://twitter.com/kirimi_sanrio/status/1270498429437804545
一晩落ち込んで眠れなかった気配がうかがえます。
リプ欄には無理しないでねとファンからの言葉が並びます。。

一方、4位を取ったマイメロは
(1位のシナモロールと2位のポムポムプリンはきりみちゃんの仲の良い友達なのでスルーします)

「やったぁ、4位♪ みんなの応援のおかげだよ、ありがとう(ハート)
これからも、メロディとなかよくしてね♪ メロディは、みんなのこと だ~いすき だよ(ハート)」
https://twitter.com/Melody_Mariland/status/1270196440287961088
なんて白々しい女なのでしょうか。メロディが好きなのは金と権力のはず。
あの頭巾のうさ耳の部分には札束が入ってるんです。
しかも前日にわざわざ「あした12時にキャラクター大賞の結果発表なの♪
みんなのおもい、いっぱい とどいたよ(ハート)いっしょに 結果をみてもらえると、うれしいな♪ 」と牽制してきています。
https://twitter.com/Melody_Mariland/status/1269947302518484995
けっ、どうせ前の晩にプロデューサーに教えてもらってるんだろう。そりゃ思いも届くわな、先にデータが届いてんでしょうね。
おっといけません、悪態をついてしまいました。

5位には女王・ハローキティが続くのですが、
壇上での佇まいからすでに女王の貫禄を漂わせています。5位発表時も落ち着いた様子で、
「順位はあまり気にしていないけど、たくさんの票数ありがとううれしいわ~」的ふるまいで
対応していて、さすが去年45周年を迎え、もう後輩たちに任せるよ感バシバシ伝わってくるっと思っていたのですが……
順位発表会ラストに出演者全員でパフォーマンスする「♪かわいいフェスティバル」でのキティにびっくりしてしまいました。

もちろん歌い出しはセンターのキティから……
♪「ハローキティ、ダニエルっ!」「かわいいかわいい(コーラス)」「マイメロディ、キキララ!」「かわいいかわいい(コーラス)」「シナモン、ポムポムプリン……」と続きます。
そう、ひとりずつ壇上の出演者の名前を言って出演者がポーズを取っていくのに、
曲のはじめ、キティは開口一番、自分とここにはいない自分の彼氏の名前ダニエルを突然コールし始めたのです。
周りもそこには触れずに<かわいいかわいい>とはやし立て曲は続いていきます……♪
そして1回目のサビが終わったときに我々は気付くのです、あれ…キティしか歌ってないよこの曲……。

と、毎年キャラクター大賞を通じて、サンリオキャラたちの人間関係(力関係)やパーソナリティを垣間見ることができました。

残念ながらきりみちゃんの順位はふるわなかったので、今後ファンイベントやアトラクションなどの機会はほとんど設けられないでしょう。。
そんなきりみちゃんの最大の願望は美味しく食べてもらうことです。先日、運営もとどめを刺そうとしているのか
「KIRIMIちゃん.の銀鮭切り身(3切れ入)」という商品の販売をはじめました。3切れのうちどれかがきりみちゃんなのでぜひ食べてください。
きりみちゃんのためにきりみちゃんを食べてください。私からは以上です。
https://www.sanrio.co.jp/news/ki-toyoreizo-kirimi-20200713/?utm_source=tw&utm_medium=social&utm_campaign=twsn_KI_20200713_03


■Webマガジン「あさひてらす」

朝日出版のWebマガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
https://webzine.asahipress.com/

・マンガでわかる 植物との暮らし方(佐野裕一)[新連載!]
https://webzine.asahipress.com/posts/3817
・優雅な貧乏生活/貧しさと恥(安田登)
https://webzine.asahipress.com/posts/3788
・夢をデザインする―夢の世界の住人―/夢を見る、夢を聞く、夢を触る(松田英子)
https://webzine.asahipress.com/posts/3778
・答えは風のなか/おばあちゃんのメモ(重松清)
https://webzine.asahipress.com/posts/3776
・洪道場の白黒さんぽ/芝野虎丸名人の心の一局『リーグ残留をかけた戦い』(2)
https://webzine.asahipress.com/posts/3642


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。
昨日、第163回芥川賞・直木賞の選考委員会が開催され、受賞作が発表されました。

直木賞は馳星周さん『少年と犬』、芥川賞は高山羽根子さん「首里の馬」と遠野遥さん「破局」の
ダブル受賞。

馳星周さんは大御所という印象を持っているのですが、7回目のノミネートでの栄誉となったようです。
書き続けることの真価ですね。

芥川賞候補作5つのうち4つは読んでいて、どの作品が受賞するかとてもたのしみにしていました。
「首里の馬」は初読から好きだったのですが、「破局」は初めて読んだとき、違和感というか、
ぞわぞわする感触を覚えながら頁をめくりました。

その感覚はどこから来るものなのかとずっと考えていたのですが、
昨夜TBSラジオ「荻上チキ Session-22」で書評家の倉本さおりさんが鮮やかに作品読み解きをされていて、
ストンと落ちました。
(ここから聴けます→ https://www.tbsradio.jp/501121 )

いつも思うのですが、書評家の力はほんとうにすごいですね。
作品の奥行きを引き出したり、鳥瞰したり裏面から見たり、あらゆる角度から作品に迫っていく。

受賞作以外の作品含め、単行本での装いがまたたのしみです。

 * * *

朝日出版メルマガ第54号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
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