朝日出版社メルマガ 第9号(2018/08/08発行)
朝日出版社メルマガ 第9号(2018/08/08発行)
今号のコンテンツはこちらです。
■重版出来!
■イベント情報
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■書評掲載情報
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■書店フェア、好評開催中!
■あとがき(編集後記)
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■重版出来!
『誰のために法は生まれた』 ☆2刷!(8月10日出来予定)
木庭顕 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010779/
全国各地の書店で大きく展開いただいています。感謝です!
・東京堂書店神田神保町店さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1024184447770357760
・ジュンク堂書店難波店さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1024460368423223297?s=21
・慶應義塾生協三田書籍部さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1024892070240997382?s=21
■イベント情報
○8月24日(金)縄文ナイト in 千駄木~「縄文展」が100倍おもしろくなる!
譽田亜紀子さんトークイベント@往来堂書店さん
http://www.ohraido.com/archives/7546
■今号のイチオシ電子版
『戦争まで』
加藤陽子 著(2017年8月10日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_digital/9784255009407/
酷暑が続くなか、今年もまた、73回目の終戦記念日がやってきます。
本書は、「満州事変とリットン報告書」「日独伊三国軍事同盟」「日米交渉」という、
日本が戦争までの歴史を決めた三つの交渉を、高校生とともに考えてゆく6日間の講義録です。
先日5日には、大学で教鞭をとる加藤陽子先生がTBSテレビ『終戦スペシャル「学徒出陣~大学生はなぜ死んだ?」あの戦争を忘れない…』の
特別番組に出演。
国はいかに大学生=学徒たちを動員したか、そこにあった国策とは何だったのか……。
関口宏さん司会のもと、当時の学徒たちと同じ年代の現役大学生36人とともに、“あの時代”の意味を考えていく番組でした。
かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われたにもかかわらず、より良き道を選べなかったのはなぜなのか。
当時の人間に見えていた世界を再現し、最適な道を見つけるにはどうすればよかったか――。
本書を通じて、ぜひ立ち止まって考えてみるきっかけにしてほしいと思います。
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
第五編集部の仁藤です。
記憶はいつも脳の中でつくられてしまうから記録は必ず取るようにしている。
そんなわけでノート及びスクラップブックは10代後半から100冊以上になる。
読み返してみる、そんなこともあったのかと自分がほんとに経験したのかあやしい気分になってくる。
10年間憧れ続けて、1988年に入社。1984年の私のスクラップブックには、社の三八広告を張り付けてあった。
https://twitter.com/asahipress_sake/status/1027012223615389698
入社して、第一編集部(フランス語学テキスト・辞書編集)、第二編集部(人文書編集)、ブックマン社編集部(実用書・一般書編集)と、
3つの編集部を経て第五編集部を任せられるようになった。
編集を担当し、「特に印象深く、記憶に残る本は?」と言われたら、社の35周年企画として同時に3冊を刊行した
【ロマン・ブック・コレクション】が挙げられる。
https://twitter.com/asahipress_sake/status/1027012486564741120
このシリーズは、1994年に渋谷BEAMギャラリーで開かれた写真家・稲越功一さんの個展『美しい夏』がきっかけで生まれた。
写真展は、当時としてはかなり新しい試みのデジタル写真展だった。
稲越さんに本にできないかと相談すると、写真だけの写真集はおもしろくないので、作家とのコラボレーションにするといいということで、
三人の作家の名前が浮かんできた。
その一人が鷺沢萠さんで、展示された写真をマックに取り込み、スライドショーで何度か見ていただき、一篇の小説を書き下していただいた。
その作品が『奇跡の島』。
もう一人のコラボレーションのお相手として企画にあがったのは村上春樹さんで、フランスで刊行された稲越さんの写真集に掲載された
村上さんが書かれた写真論のテキストを、坂川栄治さんに詩集のようにデザインしていただきできたのが、『使いみちのない風景』。
当時、村上春樹さんはアメリカにおられたので、表紙のデザインからゲラについてのご返事まで電話でいただいた。
すべての了解をいただけたときのうれしさといったらなかった。
シリーズ3作目のマルグリット・デュラスの『娘と少年』は、稲越さんが二人のフランス人の少年と少女をモデルに起用し、
まるで映画のワン・シーンを撮影するようにつくり込んでいただいた。
後に島田雅彦さんと稲越さんにつくっていただいた『感情教育』もこの方法がとられている。
これらの本が刊行された1994年からもう24年の月日が経っている。
会社も2019年、創立60周年を迎える。
私自身は、これから、「これまでにない、こんな考え方、ものの見方があったのか!」と感じられるような、
“記憶に残る本”を創っていけたらと考えている。
本は次の時代への大事な“場”になるだろう。この場から新しい様々な何かが生まれてくるだろう。
アイデアがあったらどしどしお寄せ下さい。世界中から募集しています。
■書評掲載情報
○『神様の住所』九螺ささら 著
『anan』No.2113にて、「She is」編集長の野村由芽さんにご紹介いただきました。
https://twitter.com/ayaminski/status/1024858407830937600
『週刊新潮』8月9日号にて、大竹昭子さんがご書評くださいました。
https://twitter.com/ayaminski/status/1024860372925218816
8月11日付・朝日新聞読書面にて書評掲載予定です。
https://book.asahi.com/reviews/nextweek/
○『先史学者プラトン』メアリー・セットガスト 著/山本貴光+吉川浩満 翻訳/序文 國分功一郎
WEBRONZAにて、編集者の松本裕喜にご紹介いただきました。
http://webronza.asahi.com/culture/articles/2018072500005.html
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
第五編集部の平野です。
先日、日本最大の読書会「猫町倶楽部」主催の山本多津也さんにお誘いいただき、担当した『家族無計画』著者の紫原明子さん、
批評家の大澤聡さん、大物著述家、音楽批評家と太陽の塔に行ってきました。
前夜まで東京で縄文イベントがあったので、朝4時半起き始発の新幹線です!
万博記念公園は遮るものが何もなく皮膚が燃えそうな暑さでしたが、塔のなかは美術館として整備され、クーラーもしっかりと効いていました。
どうしてか撮影不可なのでご想像にお任せしますが、太郎らしくサイケに生命が表現されていました。
塔の「腕」の内部もちゃんと見れます!
公開期限はないようなので、ぜひ行ってみてください。中には巨大なみみずく土偶オブジェもありますし、近くにはみんぱくもあります。
その後ごはんを食べながら3時間くらいおしゃべり。とくにみんなが食いついたのが「バ美肉おじさん」の話です。
美食家のおじさん……ではなく、「バーチャル美少女受肉おじさん」の略で、美少女VTuberの中の人が「おじさん」。
しかもそれを公言しているんです(VTuber=3Dキャラを使って動画配信をすること。ユーチューバーのアバター版で、中の人がアテレコ)。
受肉=美少女の肉体を得るというのが語源。じゅにく……禍々しい響きですが、これがぐいぐい来てるらしい。
当人がおじさんなので、視聴者(=おじさん?)が求める美少女像を演じられるのが人気の秘密なんでしょうか?
(詳しい解説+分析はこちら https://www.vtuber-housou.com/babiniku/ )
バ美肉おじさんに「本気で」恋してる男性も、紫原さんの身近でリアルにいるとか。
実際に見てみると、声はもちろん変換されてるんですが、加齢臭を感じさせずびっくり。
いまの高校生以下はテレビよりユーチューブだと言うし、ここが最前線なのかも!(違ったらすみません)
インターネットと書籍、うまく役割分担して共存していきたいものです。
電書では成立しない「土偶おりがみ」の本も、よろしくお願いいたします。
■書店フェア、好評開催中!
◯3人の研究者たちが深く楽しく案内する「“学びを促す”本たち」フェア
言語学とAI、変形菌の世界、動物行動学と心の進化学び……
それらに軸足を置きながら知識の領域を広げていくような本がたくさんです。
・ジュンク堂書店京都店さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1026752410872508417
・東京大学生協本郷書籍部さん
https://twitter.com/toudaihbookcoop/status/1024510809869697025
・三省堂書店神保町本店さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1024908050761543681
・サクラ書店ラスカ平塚店さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1025300667861090305?s=21
○「終戦から73年。講義の中で戦争を生きる」フェア
・くまざわ書店 武蔵小金井北口店さん
https://twitter.com/kbc_koganei/status/1026292817839120384?s=21
○スタンダードブックストア心斎橋さん、『柴崎友香の本棚』
https://twitter.com/standardbook/status/1024621816143208452?s=21
■あとがき(編集後記)
営業部の橋本です。
先週末はひさしぶりにゆっくり時間をとれたので、下の子と一緒に京成本線で志津へ行ってきました。
目的は、本屋さんと、スーパーと、インドカレー。
改札を出て徒歩12秒ほどで店内空間に入れる、ときわ書房志津ステーションビル店さんでは、
現在「第4回 ときわ志津佐倉文庫」が開催中です。
店舗スタッフや出版社、駅ビル同フロアの美容室店長さん、駅近くのクリーニング屋さん、図書館司書さん、
ゆかりのある作家さんなどなど……総勢71人が「愛」をテーマに文庫をセレクト。
コメントPOP付きでずらりと並ぶ様は壮観です。購入特典のガイドブックレットの充実ぶりは驚くほど。
https://twitter.com/tokiwashizu/status/1024579828995973122?s=21
ときわ書房さんをあとにして、同フロアのスーパーへ。かごをぶらぶらさせながら野菜や肉などを物色。
お買いものはいつも楽しいですね。
「おなか空いてきたー」と子どもの声を合図に、駅南口へ出て徒歩2分半。
店長のとびっきりの笑顔が嬉しい、インドカレー屋・サティーへ。
いろんな種類食べたいよねと、チキンカレー、マトンカレー、キーマカレー、本日のカレー(小松菜のスープカレー)を中辛でお願いします。
前菜もラッシーも美味しく、焼きたてのナンとサフランライスでおなかいっぱい。
この日は足を延ばしませんでしたが、駅から徒歩15分の志津図書館もお勧めです。
とても意欲的な図書館員さんがいらして、新しい取り組みもたくさん。
ぶらり途中下車の旅的なあとがきになりましたが、現在ときわ書房志津ステーションビル店さんで
配布中の「ときわ志津通信」8月号の「志津へようこそ」に拙文を掲載いただいています。
https://twitter.com/tokiwashizu/status/1025348248377090048?s=21
夏休みに志津の街ぶらり歩き。ぜひみなさま。
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朝日出版社メルマガ第9号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
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