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朝日出版社メルマガ 第26号(2019/04/24発行)

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朝日出版メルマガ 第26号(2019/04/24発行)


今号のコンテンツはこちらです。

■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■イベント情報
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■書評掲載情報
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■Webマガジン「あさひてらす」
■あとがき(編集後記)

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■これから出る本のお知らせ

『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』
秋田麻早子 著(5月2日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011110/


■今号のイチオシ電子版

『花と遊ぶ Flower Method』
赤井勝 著(2019年3月25日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255009810/

4月7日放送の「情熱大陸」(TBS系列)に登場した著者の赤井勝さん。
祖父母は兵庫県淡路島の花農家、大阪で花店を営んでいた母親の影響で、幼いころから生け花を習い、
10代でフラワーデザインを学んだ「花人」である。

在日大使館夫人がこぞってレッスンに通い、ローマ法王にもブーケ献上した著者のポリシーは、
「堅苦しく考えがちな“花を活ける”という感覚ではなく、形式や定義を取り払って
“花と遊ぶ”という感覚を大事にしたい」。

政府主催のイベント会場や有名ブランドの装花を手掛ける一方で、簡単に暮らしの中に
花を取り入れるテクニックや花の贈り方のヒントなどを伝える活動も続けている。

本書がきっかけで、読売新聞のニュースパック(古紙回収袋)のデザインを担当。
廃品回収にきたトラックに、花が咲き乱れるように袋が積まれる姿を想像して作ったという撮り下ろしの花の写真は圧巻。

街の中で、一度そんな光景に出会ってみたいと思ってしまう、素敵な「作品」である。
https://www.akaimasaru.jp/news/newspackage


■イベント情報

○『往復書簡 無目的な思索の応答』刊行記念・又吉直樹さん×武田砂鉄さんトークイベント
5月17日(金)19時~ 紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20190408210000.html

○『本の未来を探す旅 台北』出版記念
台湾の人気読書サイトの編集長に聞く/もっと知りたい、台湾の本屋と出版
5月24日(金)19時~ 京都・誠光
https://www.seikosha-books.com/event/4422


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

五編の平野です。

ある人と会う約束をしたのですが、私の都合で4月30日に会うことになってしまいました。
平成最後の日です。

それまで、平成が終わることについてあまり意識していなかったのですが、
短いなりにも31年続いた時代が終わる寸前の、貴重な数時間を割いてもらうことが決まり、
なんだか申し訳ない気持ちになっています。

と同時に、世の中の人が30日をどう過ごすのか気になるように。
カウントダウンパーティとかもたくさん開催されるようですが、
山に登って初日の出をっていう人とかも多いんでしょうか。

さて、ご覧になっている方がいるかどうかはさておき、朝日出版でもついにウェブマガジンが始動しました。
そこで明日から、『ちょっと隣の芝を見にー職業イヤイヤ探訪記ー』という新連載がはじまります(毎月25日近辺にアップする予定)。

「ていねいな暮らし」に苦手意識を持つライター・いつか床子さんが、身近にいるけど、
いまいちどんなことをしてるのか分からない職業の人々へ「めんどくささ」を皮切りにインタビューしていきます。

――やりがいがある。意義がある。生活の糧となる。働くことには、価値がある。
――とはいえ正直、面倒くさい。面倒くささを感じるとき、その気持ちに一点の曇りもない。
仕事のきらめきは、むしろそんな純然たる「働きたくなさ」のなかにこそ転がっているのではないか……?
インタビュアーのいつか床子が、隣の芝を渡り歩きながら話を聞いていく。――(リード文より)

初回に登場するのは「占い師」。
夜、新宿西口・小田急百貨店前にお店を出している佐藤さんという方です。
通りすがりに見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。彼の人生を聞いていきます。

この取材で人生で初めて占いを体験したのですが、「上がったり下がったり、いろいろせわしないね!」と
同情され、これから本を作るならどんな企画がいいか聞いた所、「いい」のは「地方の女性」とのことです。
……参考にします!


■書評掲載情報

○『往復書簡 無目的な思索の応答』(又吉直樹+武田砂鉄 著)
朝日新聞鳥取版にて、本の学校 今井ブックセンター・高木善祥さんがご紹介くださいました。
http://www.asahi.com/area/tottori/articles/MTW20190422320480001.html

○『まともがゆれる』(木ノ戸昌幸 著)
4月20日付・東京新聞夕刊にて、著者インタビューが掲載されました。
https://twitter.com/asami_hirano/status/1119534232542400512


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

第五編集部の仁藤です。

ノートルダム大聖堂を訪れたのは1980年代の前半でした。

員が十数人の、蔦が絡まる木造モルタルの2階建てで、
背後の崖の上にはアテネ・フランセがそびえ立つ老舗のドイツ語、
フランス語の教材の出版のフランス語課に所属している時期で、
会社に教科書に載せる写真を撮ってきたいと申請し、
顧問をされていた早稲田大学の数江譲治先生の勧めもあって、5月31日から7月14日までの45日間、
フランスを中心にヨーロッパ数か国とニューヨークを訪れる取材の旅に出ました。

パリでは、学習院大学の山崎庸一郎先生に紹介していただいたパンテオンの裏の
食事なしの部屋une chambre sans pensionを何日か借りることができました。

ちょうどパリに研究にいらしていた東京工業大学の中山眞彦先生と
慶応義塾大学の井上輝夫先生にお目にかかり、パリの最新事情をお聞きすることができたので、
お菓子店から肉屋まで、パリの様々な店の写真を撮ることができました。

そして、中山先生に案内をしていただいたのがノートルダム寺院でした。
大聖堂は静謐で、厳かにそびえ立っていました。
そこでひときわ澄んだ鐘の音に心打たれステレオで録音もしました
今回、ニュースで火災に見舞われた大聖堂を見て愕然としました。

中山先生には、前の出版では『パリのKyoko』(1979年)、
『ナポレオンの生涯』(1979年)、『Ce qu'elles nous ont dit 愛と人生 : フランス女性にきく』(1980年)
というタイトルのフランス語の教科書を、Andre Gardellaさんとの共著でつくっていただいていました。
『パリのKyoko』の表紙は、岡田三郎助に師事した立軌会の金子千恵子さんに描いていただきました。
また、『愛と人生』は、フランス女性の生き方をテーマに雑誌『クロワッサン』にも取り上げられました。

その後、朝日出版では、中山先生には、教科書セクションの私の前任者が、
『ルーヴル美術館にて 初級フランス語総合教本』(1988年)を、
後任者が『オルセー美術館にて 初級フランス語総合教本』(2000年)という、
美術館を巡りフランス語を学ぶという画期的な教材をつくっていただきました。

前の出版の本で共著者であったAndre Gardellaさんには、
1、554頁もある『ディプロス フランス語会話マニュアル』(1989年)と
青山学院大学の大賀正善先生とご一緒に『モード・コミュニカティフ』(1989年)という
フランス語の文法入門書を出していただきました。
そんな中山先生とガルデラ先生には、ふしぎなご縁を感じます。

なお、2016年4月、内閣府より春の叙勲が発表されました。
受賞者のお一人としてガルデラさんは、ポール・ボキューズPaul Bocuseとともに、
名を連ねておられました。
ふとガルデラさんがTOPSのチョコレートケーキがお好きだったことを思い出しました。

45日間の旅から帰って来たのはパリ祭の日でした。
成田から上野までは、京成スカイライナーでしたが、車中から見えた水田の緑が目に沁みました。
結局、撮影した写真は1,500枚になっていました。

森有正がパリの第5区のノートルダム寺院に面する小さなアパートに転居したのが1960年、
『遥かなノートル・ダム』が刊行されたのが、1967年。
その16年後に初めてノートルダムを訪れましたが、あれから36年。

一瞬のようでもあり、永遠のようでもある時間の不思議を本にしてみたいと思う今日この頃です。


■Webマガジン「あさひてらす」オープン!

人文、カルチャー、ことば、ほん、科学、CNN ENGLISH EXPRESS、文芸、イベントなど、
8つのジャンルにわたって、いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
http://webzine.asahipress.com/


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

先週末、宇都宮で開催された本のフェスティバル「UTSUNOMIYA BOOKLIGHTS」に出店してきました。
“宇都宮に「本」の光を灯す”をキャッチコピーに、初めての開催
土曜日・日曜日ともに天気にめぐまれ、来場されたたくさんのお客さんと言葉を交わしながら、本を手渡すことができました。

会場のバンバ広場は宇都宮駅徒歩15分程度、二荒山神前の開かれたスペースでした。
すぐ近くに緑があり、とても和やかな雰囲気の中、運営者・出店者・来場者の笑顔が見られた二日間。

朝日出版のブースでは、『小さな家のローラ』『知らない人に出会う』が特に手にされました。
(タイトル・表紙の気になり度トップは『サイコパスを探せ!』でした。)

各地でこのような動きがあること、とても心強く思います。
本を介して人と出会えること、知らない地を訪れて土地のものと出合えることがつづきますように。

 * * *

朝日出版メルマガ第26号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
 → info@asahipress.com

 

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