朝日出版社ウェブマガジン

MENU

朝日出版社メルマガ ~Back Numbers~

朝日出版社メルマガ 第20号(2019/01/30発行)

★メルマガ配信無料登録

 

朝日出版メルマガ 第20号(2019/01/30発行)

今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■重版出来!
■イベント・書店フェア情報
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第二編集部)
■書評掲載情報
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■あとがき(編集後記)

━━━━━━━━━━━━━━━

■新刊のご案内

『まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験』
木ノ戸昌幸 著(1月23日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010977/

『メアリ・ポピンズ』
トラバース 作/岸田衿子 訳/安野光雅 絵(1月26日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010960/


■重版出来!

『誰のために法は生まれた』 ☆3刷!
木庭顕 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010779/

『沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。』 ☆2刷!
橋下徹 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010953/

『あしながおじさん』 ☆2刷!
谷川俊太郎 訳/安野光雅 絵/ジーン・ウェブスター 原作
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010908/


■イベント・書店フェア情報

◯風間サチコ×中尾拓哉 トークイベント&サイン会
「かざまランドへようこそ!~サチコのアートと◯◯と。」
2/11(月)19時半~ 銀座蔦屋書店
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/4529-1155030121.html

◯本の未来を探す旅 台北⇔東京 日本と台湾の「本屋と出版」トーク
2/22(金)19時~ ピースオブケイク イベントスペース
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/012ahv102ef17.html

○銀座・教文館ナルニア国さんにて、安野光雅装画・挿絵展が2月26日まで開催中です。
https://twitter.com/narniastuff/status/1082494947842912261

朝日出版の約30冊「読むと世界が変わる本」フェア、くまざわ書店桜ヶ丘店さんにて開催中です。
https://twitter.com/kumazawa_sakura/status/1084020436550078464


■今号のイチオシ電子版

2018度、売上トップ5の電子書籍は、
第1位 働きたくないイタチと言葉がわかるロボット
第2位 断片的なものの会学
第3位 それでも、日本人は「戦争」を選んだ
第4位 不確かな医学 (TEDブックス)
第5位 ペーパームービー
となりました。ただし、ダウンロード数では内田也哉子さんの『ペーパームービー』がトップでした。

今回は第4位となった『不確かな医学(TEDブックス)』をご紹介します。

「TEDブックス」は建築からビジネス、宇宙旅行、そして恋愛にいたるまで、人気のTEDトークをもとに、あらゆる領域を網羅。
一気に読めるコンパクトさながら、好奇心と学究心を満たしてくれる知的アイデアを提供する全12巻のシリーズです。

著者は、がん研究の歴史を描いた『病の皇帝「がん」に挑む―人類4000年の苦闘』の著作で
2011年にピュリツァー賞を受賞した、がんを専門とする内科医、かつ研究者。

“事前の推論がなければ検査結果を評価できない。特異な事例からこそ治療が前進する。
どんな医療にも必ず人間のバイアスは忍び込む。共通するのは、いかに「不確かなもの」を
確かにコントロールしつつ判断するかという問題である――”

本書は、「もっとも未熟な科学」の具体的症例をもとに、どんな学問にも必要な情報との向き合い方を発見する一冊です。

実際のTEDトーク(17分間)は、下記のサイトから日本語字幕付きで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=qG_YmIPFO68


■編集部リレーコラム1(第二編集部)

こんにちは。第二編集部の大槻です。

先週末は、猫町倶楽部という、名古屋・東京・関西地区で開催されている、読書会に行ってきました。
木庭顕先生の『誰のために法は生まれた』を課題本に選んでいただいたのです。
http://www.nekomachi-club.com/

6~7人ずつ、8テーブル。簡単に自己紹介をしてから、
ファシリテーターさん(ボランティアです)が司会役となって、感想を話しあいます。
ルールは一つだけ、相手の発言を否定しないこと。

読書会のいいところは、課題本じゃなかったら読まない本を読むきっかけになるところ、
東浩紀さんのいう「誤配」が生まれるところだなぁ、と思います。

私のいたテーブルでは、「占有って、こういう理解でいいのかな」
「地上げとかで出てくるイメージしかなかったからなぁ」という話からスタートしました。

私は最近ニュースの京大吉田寮追い出し問題について話しました(自分はなんの関係もありませんが)。
一方的に寮生を追い出すのは占有原理に違反するというものではと
すると、「なか入ったことある?」と、同じテーブルに元・京大生が。
いろいろとフリーダムな話をきくことができ、そんな自由な空間すてきだな、と思ったのですが、
実際問題として、よく建ってるな、というくらいボロく、火事があったら危ないなど、いいことばかりでもないとのこと。
猥雑さと透明性は結婚できないものなのかなぁ、と思いました。

ほかのテーブルでは、街路樹のぎんなんを拾ったら嫌か、嫌だとしたらなぜ嫌か、という話題でもりあがったそうです(謎)。
私のうしろのテーブルでは、自衛官合祀訴訟について話しているようでした。
テーブルによって、どういう話になるか、ぜんぜん違うところが、たくさんの可能世界みたいで面白いですよね。

飲み会のとき、「なんだか会場がガヤガヤして、いつもより盛り上がっていた気がする!」と、
猫町常連の方がおっしゃっていたので、『誰法』は読書会向き、と太鼓判が押されました。
猫町のみなさま、どうもありがとうございました!

さて、私はいま、秋田麻早子さん著『絵を見る技術』という、絵画の入門本をすすめております。

以前、藤原えりみさん著『西洋絵画のひみつ』という本を担当したことがあるのですが、
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255005133/
このときは、歴史から絵画を大きくつかむ、がテーマでした。

今回の『絵を見る技術』は、線や色やバランスや構図といった、「造形」の面から絵画を見ていく、という本です。

美術館に行って、前情報なしに絵と向き合ったとき、何を見たらいいの?
この絵の主役は誰? どう目を動かしたらいいの?
バランスや構図が良いとか悪いとか、みんな何を見て言ってるの?

ちゃんと絵の中にヒントがあるんです。初歩の初歩から、一緒に階段を上がっていきます。
3月末頃、春風とともにお届けできたらと。

◎余談:最近見に行った映画は、(す)さんと『アリー/スター誕生』です。 森の熊さんのようなブラッドリー・クーパーに色めき立ちました。


■書評掲載情報

『自殺会議』(末井昭 著)
1月19日付・西日本新聞「カリスマ書店員の激オシ本」にて、ひとやすみ書店・城下康明さんにご高評いただきました。
https://twitter.com/hitotter16/status/1086561258986295297
1月27日付・信濃毎日新聞読書欄にて、雨宮処凛さんにご高評いただきました。
https://twitter.com/sueiakira/status/1090198439567081472

『まともがゆれる』(木ノ戸昌幸 著)
谷中・ひるねこBOOKSさんがブログにてご紹介くださいました
http://hirunekodou.seesaa.net/article/463888734.html

『誰のために法は生まれた』『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
1月19日付・朝日新聞読書欄「ひもとく」にて、諸富徹さんがご紹介くださいました。
https://twitter.com/asahipress_2hen/status/1086476238145769472


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

こんにちは、第五編集部仁科です。ワナブルのみなさん元気ですか
本当に生活するのもままならないですよね、お気持ちお察しします

【以下できるだけわかりやすいように()内に、主観に則った雑な情報を入れていきますね。】

先日韓国の国民的ボーイバンド・Wanna One(読み方:ワナワン)の解散ライブに行ってきました。
2万人が収容できるソウルのドームで行われた解散ライブですが、
なんと私は日本に居ながらにして彼らの最後を見届けることができたのです。

それはライブビューイング(通称:ライビュ)というもののおかげなのですが、
ソウルから生中継で繋いだ高画質ライブ映像を、日本の映画館のスクリーンで見れるというもの。

映画鑑賞とは違い、ペンライトやスローガンを持ちながら、曲に合わせて掛け声をしたり、大歓声や拍手を掛けたりとその空間はライブそのもの。

初めてのライビュでドキドキしてましたが、遠征で行きづらい公演などにぴったりだと思いました(特に渡韓も視野に入れてた私は助かりました)。
むしろライブ会場では遠い席だとあまり見れなかったりすることもあるので、こっちのがずっと大画面で見れていいかも? 料金もライブチケットの約1/3!
新しい娯楽の形のひとつとしてこれからますます一般的になっていくのでは。

ワナワンは、アイドルオーディション番組を通して選ばれた上位11名の男の子によるアイドルです。
最終メンバー決定時の、総投票数はなんとざっくり1,106万票
(参考:AKB総選挙松井珠理奈383万票、山手線新駅名称6万4千票 高輪ゲートウェイ36票)

応募者が番組期間中与えられる課題のクリアを通して切磋琢磨し、
101名の中から最終的には国民の投票によってデビューできる11名が決まるというもの。
その11名は「Wanna One」として一年半の期間限定活動をすることが当初から決められていました。

応募者はほとんど事務所の練習生なのですが、
何年も日の目を見ず今回の奮起にかけたり、はたまた事務所無所属の個人が選ばれたり、
既に他のグループに所属してデビューしているものの自分だけワナワンに選ばれたり…
と、いくつものドラマが何重にも折り重なっているのです(箱根駅伝並み)。

しかし、このシステムを考えた大人は本当に悪い人です(残酷で悪い大人)。
こんなにも哀しい人為的な悲劇、エンタメでは他に思いつきません

視聴者はずっと彼らとプロセスを歩んできましたし、メンバーの選抜にも自分たちが自主的に関わっていることもあり、
解散ライブの会場にいたワナブル(ワナワンのファン呼称、ルナシーのスレイブ的なやつ)はもちろん大号泣。
そしてライビュで見てる日本のワナブルも会場と全く同じ温度感をキープしたままリアルタイムで大号泣。

4時間半の生中継でしたが、メンバーのMCが韓国語だったにもかかわらず(字幕なし、いつか同時字幕も対応できるようになってほしい)、
辛い、ワナブルと離れたくないと泣きじゃくるメンバーとともにシネマ中から嗚咽の声が聞こえていました。

冷静に考えても、目にしているのは11人の才能ありあまる美少年が4時間哀しんでいるコンテンツです。
終盤の曲ではメンバーが泣きながら歌っていて(というか歌えないくらい泣いていた)、本当に胸が切ない。
ましてやワナブルは彼らの親ともいえる存在です、心が裂かれるに決まっているではないですか。

終演後、満身創痍のワナブルを襲ったのは嵐の活動休止速報。
(ベン図的にファン層はかなり重なっています https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190128-00010015-jisin-ent )

余韻を残したまま急いでMCの日本語訳レポートを帰り道で読んでいるワナブルに届いたのは、
公式からの本日のライブ画像、そして今までの思い出を振り返る動画(ここらへん速度感が本当にすごい)。
終演後のメンバーの集合写真もアップされ、本当にライビュはリアルタイムだったんだなと実感。
https://twitter.com/WannaOne_twt

その画像ともに添えられたのは「今までワナワンでした」。
過去形にまた涙涙涙(始まりから終わりまでプロデュースが一貫している)。
私たちは彼らと一緒に約2年過ごし、青春を追体験することができました。

これ書いててまた哀しくなってきました、ぐすん。ワナワンロスしばらく続きます。
今街中で俯いてぼーっとしている女性がいたらワナブルかアラシックです。優しくしてください。

ちなみにまったく同じシステムによって後発グループとして昨年デビューしたのが、
日本のAKBメンバーも参加している【IZ*ONE(アイズワン)】です(今度は活動期間二年半)。
かわいい女の子の深い沼にハマらぬよう、お気をつけください。


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

発売になったばかりの『まともがゆれる』ですが、お読みいただいた書店員の皆さま、
評論家の皆さま、さまざまな読者の方々から感想のお声が少しずつ届き嬉しく思っています。

“常識をやめる「スウィング」の実験”とタイトルまわりにあるように、世間が言う(言ってるかのように思いこんでいる)
「こうあらねばならない」「ひとに迷惑を掛けてはいけない」などの概念が、頁をめくっているとどんどんほぐされていきます。

“違う。人間はちゃんと、失敗するようにできている”(p.61
“弱さ。それはほとんど強さと同義である”(p.89)

など、たくさんの言葉がちりばめられた本書ですが、一番刺さったのは“「やのに感」の考察”という章。
「やのに感」?? とハテナだったのですが、その心は「○○○やのに」というある種のフィルターや偏見を
通してしまう、ラべリングのようなものでした。

自分のさまや、会のありようなどをいろんな角度から考えることのできる一冊だと思います。
ひとりでも多くの方に手にしていただけますように。

明後日(2/1)より、吉祥寺ブックス・ルーエさんにて<まともをカッとばせ!「スウィング」フルスウィング展>を開催いただきます。
http://www.webdoku.jp/event/2019/0115125524.html

当日はオープン前に設営作業をさせていただくことになっているので、5時半起きでいざ吉祥寺です。
まともをゆらして、カッとばしていきたいですね!

 * * *

朝日出版メルマガ第20号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
 → info@asahipress.com

★メルマガ配信無料登録

バックナンバー

お知らせ

ランキング

閉じる