朝日出版社ウェブマガジン

MENU

朝日出版社メルマガ ~Back Numbers~

朝日出版社メルマガ 第34号(2019/09/04発行)

★メルマガ配信無料登録

 

朝日出版メルマガ 第34号(2019/09/04発行)


今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■重版出来!
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第二編集部)
■イベント情報
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■Webマガジン「あさひてらす」
■あとがき(編集後記)

━━━━━━━━━━━━━━━

■新刊のお知らせ

『銀の匙』
中勘助 作/安野光雅 絵(9月7日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011271/

『猫庭ものがたり』
手島姫萌 著(9月7日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011363/


■これから出る本のお知らせ

『公の時代』
卯城竜太(Chim↑Pom)+松田修 著(9月26日発売)
復興、オリンピック、芸術祭、都市再開発、表現の自由――
“ブラックボックス化”した大正の前衛アートを手がかりに、新しい「個と公」を探る画期的な公共/芸術論。


■重版出来!

『まともがゆれる』 ☆2刷!
木ノ戸昌幸 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010977/


■今号のイチオシ電子版

『なぜ働くのか(TEDブックス)』
バリー・シュワルツ 著/田内万里夫 訳(2017年4月12日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255009940/

働き方改革が叫ばれるなか、新卒3年以内の離職率は3割。つまり、3人に1人が辞めていることになります。
その理由は、「仕事が自分に合わなかった」がトップ。以下、「人間関係がよくなかった」
「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかった」「賃金がよくなかった」「ノルマや責任が重すぎた」の順だといいます。

本書は、人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第5弾。
仕事について多くの著書を持つ心理学者がアダム・スミス的効率化を乗り越えて提案する、働く意味の革命論です。

なぜ、不満を抱えながら働く人がこんなにも多いのか?――。
今こそ、仕事のあり方をデザインしなおし、人間の本質を作り変えるとき。
新しいアイデア・テクノロジーによって、会社員、教師、美容師、医師、用務員……、
どんな職務にあっても幸福・やりがい・希望を見出だせるはず、と提言します。

「お金のため」を超えて、改めて「なぜ働くのか」を自分に問うきっかけにしてみては?
TEDトークの動画は下記より見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=3B_1itqCKHo


■編集部リレーコラム1(第二編集部)

こんにちは。第二編集部の大槻です。
8月最終週から涼しくなり、秋の空気になってきましたね。

8月31日、『誰のために法は生まれた』の木庭顕先生が、森鴎外の『高瀬舟』を題材に高校の先生方に
授業をするというので、編集部の(す)さんと一緒に見学させていただきました。
『高瀬舟』は青空文庫で読めます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/691_15352.html
いつものソクラティックメソッドの授業です。机をコの字に並べて、木庭先生が一人ひとりに質問していきます。

舞台は京都。「元来たかせは舟の名で、その舟の通う川を高瀬川と言うのだから、同名の川は諸国にある」(『高瀬舟縁起』)けれども、京都の高瀬川です。
「◯◯先生はどこにいらっしゃいますか? 確か京都にも近い高校にお勤めですね」
いつもの木庭先生です。今回は1回だけの授業ですが、氏名と勤め先を頭に入れて、会話を引き出してきます。
授業を受ける方としてはびっくりします。

<以下は、いったん非公開といたします。申し訳ありません ――編集部・大槻>

久しぶりの木庭先生の授業、見学しているだけでも、自分だったらどう答えるかな、と、頭がぐんぐん動くのを感じました。話が紆余曲折する過程そのものが楽しく、なんか生き返った気分でした。
『誰のために法は生まれた』でも、このライブ感覚が出ていたらいいなと思います。


■イベント情報

○「志津発の本のお祭り・本気BOOKフェス 2019」
10月5日(土)、千葉県佐倉市・志津図書館前にて本を通した地域交流イベントが開催されます。
朝日出版もブース出店しますので、ぜひ皆さまご予定ください!
https://www.library.city.sakura.lg.jp/viewer/info.html?id=223

○「円頓寺 本のさんぽみち」(名古屋)
10月26日(土)・27日(日)、名古屋で最も古い商店街の一つ、円頓寺商店街が「本の商店街」になります。
昨年に続き、朝日出版も両日ブース出店します!
https://hon3pomichi.localinfo.jp/


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

五編の平野です。

先日、『まともがゆれる』が重版しました!
新帯は、新聞や雑誌などで書評いただいたコメントをお借りし、ピカピカ(グロスPP貼)にしました。
よろしければ書店でお手にとってみてください。

いつの間にやらセプテンバーですね。先月はいくつか展示を見に行きました。
まずは国立近代美術館で(10月6日まで)開催中の「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」です。
高畑監督はみなさんご存知、『かぐや姫の物語』や『アルプスの少女ハイジ』『火垂るの墓』などの作品を作った方です。

が、「かぐや姫」の制作風景を追ったドキュメンタリー『高畑勲、「かぐや姫の物語」をつくる。
~ジブリ第7スタジオ、933日の伝説~』や、プロデューサー・西村義明さんの「かぐや姫」
制作ブログのなかの監督自身がすごくおもしろく、この展示をずっと楽しみにしていました。

高畑監督は「アニメ界初」を連発した人なのですが、それより個人的に感心したのはその粘り強さ、往生際の悪さ。
西村さんのブログから、少し抜粋させていただくと、

“高畑さんが映画を作ると決意するまでに、約1年半かかった。K氏とぼくは、毎日10時間、
高畑さんのご自宅に通い続けた。その間、高畑さんの姿勢は、いつも同じだった。
「ぼくは、映画を作りたいと一言も言っていない。君らみたいな若い人間が、
映画を作りたいと言って押しかけるから、参考までに意見を言っているだけだ。」”
――「かぐや制作日誌“悲惨な日々” 西村義明」

始まる前から1年半、毎日10時間。あんたら正気かい?という気持ちになりますね。
結果「かぐや姫」は制作に入ってからも押しに押して完成まで8年、人件費も膨れ上がり、
製作費は50億円かかったようです(アニメ映画だと国内最高額。ちなみに「エヴァ」は6億円)。

才能ある人に任せるのではなく、才能あるスタッフと一緒に答えを見つけ出す、
という姿勢が徹底している人なんだなと感じました。

展示では、直筆の企画書や構想を練ったノートなど、監督の緻密さが伺える資料がたくさん、
「ハイジ」のロケで宮崎駿監督とアルプスへ訪れた際の、誰得?な記念写真なんかも見れます。

なかでもグッときたのは、制作が遅れていたときに、会社から高畑監督へ送られた督促状(のようなもの)です。
「この期日までに作画を完成させて」とか「こんなに遅れた理由を説明して」などのほかに、
「朝は定時に出すること」という記述があり、ピリッとした空気が伝わりました。

西村義明さんの日記も、ものづくりの苦労が伺える貴重な資料なので、展示の前にチェックすることをおすすめします。

二つ目は馬喰横山KKAGギャラリーで開かれていた、南阿沙美さん(写真家)の「島根のOL」という展示です。
田舎の信用金庫にいそうな制服姿の素朴なOLが、おそらく島根のいろんな場所・
シチュエーションで延々と写っているというものでした。
東京から島根へ通って撮影した作品とのこと。

OLは松や花や雪と戯れたり変顔を披露したりしているのですが、見ていくうちにどんどん彼女が
可愛く見えてきて、もっともっと色々な表情が見たいよ!と思ってしまう素敵で不思議な作品でした。
写真集もおすすめです!
http://minamiasami.com/index.html

三つ目は、中野夢通りで行われていたインベカヲリ★さん写真展。
中野駅の改札を出てすぐの高架下スペースで、主に写真集『理想の猫じゃない』の作品が展示されていたのですが、
その場所のせいか世の中と被写体の女性たちの対比が際立っているようで、
写真集や室内のギャラリーで掲げられていた同じ写真とはまた違う印象を受けました。

ギャラリーっていつ行っても大抵は鑑賞者が少ないし、雑居ビルの上階にあるしでどんな顔をして
入ればいいのかよくわからずソワソワしてしまうので、気軽に見れる路上展示は客側も
作家さんにとってもいいのでは?という発見をしました。

誰も気にしてないと思いますが最近の「サ活」事情。
サウナは男性専用が多いのですが、昨今のブームでときどき「女性開放デー」が催されることがあるんです。
最近では上野の「北欧」で女子会の募集があったのですが、人数が多く抽選となり、
あえなく落選……あたったという私のサウナ師匠は「ガンギマり」してきたそうです。いいな!

もちろんドラマ「サ道」は見てますよ。サウナに入っているときの「内なる声」を再現してくれて、
共感しまくり。ちょっと「孤独のグルメ」に近いような感じもします。みなさんも見てみてください。


■Webマガジン「あさひてらす」

朝日出版の Web マガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
http://webzine.asahipress.com/

・英語学習お悩み相談室/Q.13「英文法って実際必要なの?」 Q.14「生きた英語に触れよう!」
https://webzine.asahipress.com/posts/2397
・洪道場の白黒さんぽ/五藤眞奈初段の心の一局(2)「20秒の攻防」
https://webzine.asahipress.com/posts/2403
・南国科学通信/言葉と世界の見え方
https://webzine.asahipress.com/posts/2414
・16の書店主たちのはなし/ある本屋のはなし
https://webzine.asahipress.com/posts/2376


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

昨日、仕事を通じて知り合った方々と食事会をしました。高田馬場と早稲田のあいだにある、名店「わっしょい」。
早大生にはおなじみの、お財布にやさしくたのしくお腹いっぱいになれる憩いの場です。

目的は「タピオカ生ビール」。会の中心となった方が先週たまたまお店の前を通りかかり、
看板に記された奇天烈メニューを見かけたことから昨夜の時間が生まれました。

乾杯はひとまず生ビール。美味い。蒸し暑い日に飲むビールの尊さたるや。

おひさしぶりですの近況報告や、はじめましての自己他己紹介をしてほぐれたところでいざタピオカ生ビールを注文。

頼んだのはやんちゃ心を忘れない男性三人。なぜか女性二人は観客側にまわっていましたが、きっと華を持たせてくれたのでしょう。

写真を撮り忘れたのが致命的ですが、三つのタピオカ生ビールのジョッキには街でよく見かける太いストローが。ビールをストローで飲む。これは斬新です。

ぐびぐびならぬ、ちゅうちゅう(ずるずる?)吸って飲む生ビール。二杯目で酔っていたとは思えないのですが、味はよく覚えていません。

そしてビール漬けとなったタピオカをすぽんすぽんと。その味覚は忘れようのないものでしたが、ぜひ皆さまにも体験していただきたいので言葉にすることは控えます。

未体験ゾーンに入りながら、頭に浮かんだのは歌人・九螺ささらさんの座右の銘「できるようになる唯一の方法は始めること」。

週に一回、ストローで飲みつづけていればマイスターになれるかもしれません。
おともにはぜひ、九螺さん最新刊『きえもの』(新潮刊)や弊刊『神様の住所』を。

黄金色仰ぐ波色潜る肥大化したキャビア

 * * *

朝日出版メルマガ第34号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
 → info@asahipress.com

 

★メルマガ配信無料登録

バックナンバー

ジャンル

お知らせ

ランキング

閉じる