朝日出版社メルマガ 第38号(2019/11/06発行)
朝日出版社メルマガ 第38号(2019/11/06発行)
今号のコンテンツはこちらです。
■新刊のお知らせ
■重版出来!
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■Webマガジン「あさひてらす」
■編集部リレーコラム2(第二編集部)
■あとがき(編集後記)
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■新刊のお知らせ
『ぼんごのおにぎり おいしさのヒミツ』
右近由美子 著(10月25日発売)
https://www.asahipress.com/boo
■重版出来!
『絵を見る技術』 ☆6刷!
秋田麻早子 著
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■今号のイチオシ電子版
『音声DL&オンラインサービス付き 初級者からのニュース・リスニングCNN Student News 2019[夏秋]』
「CNN English Express」編集部 編(2019年7月24日配信開始)
https://www.asahipress.com/boo
2020年度(2021年入試)から、これまでのセンター試験に
先月24日に萩生田文科相が「身の丈に合わせてがんばって」と発
「英語民間試験」導入の問題点が一挙に露呈、11月1日には「見
共通テストに変わる入試がどうなるかは現時点では不透明ですが、
これからの時代には「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を
制度に振り回されることなく着実にそれぞれの力をつけていくこと
そこでおススメなのが本書。
アメリカのニュース専門テレビ局CNNの人気番組「CNN10」
この番組は主にアメリカの高校生向けに制作されている10分間の
世界のいろいろな出来事がとてもわかりやすく説明されています。
「AI(人工知能) は働き方を変えるか」「障害者を支援するハイテク産業」
「ハンバーガーにベジタリアン革命!」「日本の皇室と皇位継承問
CNNで放送された生の音声を聞いて「リスニング力」を鍛えるだ
「話す」「書く」テーマとしても恰好の話題が盛りだくさん!
大学入試対策だけでなく、英語学習が楽しく、意欲的に実践できま
ニュース動画も、サイトから字幕ありとなしの両方で視聴できます
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
第五編集部の藤川です。
話題の映画「ジョーカー」を見にいきました。
おもしろかったです。
アメリカンコミック『バットマン』に登場する悪役・ジョーカーが
全体的にダークで重々しく仕上がっている印象でしたが、緻密に計
現代社会に対してのメッセージ性の強い作品だと思いました。
「悪」という結果だけを見てしまうとそれまでのことですが、どん
理解や共感は別として、人間の弱さや愚かさを魅力的に感じてしま
もちろん悪いこともするので肯定もできませんが、
見終わった後も、心の中に何かが残る映画です。
善悪含め、そこに簡単な答えがあるべきではないということを描き
見るものに考えさせる余地が非常に多い作品は、こういった創作物
以前、テレビ「NEWS ZERO」に出演した新海誠監督が、
「教科書に書けないこと、報道でも言えないことが、エンターテイ
というようなことを言っていたことを思い出しました。
10月1日から導入された軽減税率。
対象は「飲食料品」と「新聞」。
映画館での場合、ロビーで食べると10%、シアターで映画を見な
8%となるそう。ややこしいですね。
また、有害図書の排除が難しいという理由から、今のところは書籍
海外では軽減税率の対象はかなり細かく分けられているようです。
ある記事によると、
イタリアでの税率は基本的に22%ですが、パスタは4%、コメは
医薬品、そして 観葉植物や映画が軽減税率の対象になっているそうです。
フランスでは宿泊施設や映画、バレエなどにも軽減税率を適用して
アメリカでは、州ごとに小売売上税という制度が導入されています
丸ごとのベーグルは非課税、カットしたものは課税、冷えたピザは
手間が掛かっているかどうか、が物差しのようです。合理的でアメ
その国らしさがでていておもしろいなと思いました。
日本の導入目的は増税の低所得者層の負担軽減だそう。
なにをもって生活必需品とするのか、生活に潤いを与えるものや楽
善悪同様、個人の主観的なものによるところもあり、難しいのかも
■Webマガジン「あさひてらす」
朝日出版社の Web マガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
https://webzine.asahipress.com
・夢をデザインする―夢の世界の住人―/あなたは毎晩見る夢を楽
https://webzine.asahipress.com
・16の書店主たちのはなし/児童書専門書店「絵本のペンギン堂
https://webzine.asahipress.com
・ちょっと隣の芝を見に──職業イヤイヤ探訪記/探偵はここまで
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・しなくてもいいことしかすることがないーヒトとゲーム/Vol
https://webzine.asahipress.com
・昇段を決めた一局(3)
https://webzine.asahipress.com
■編集部リレーコラム2(第二編集部)
こんにちは。これからしばらく、気持ちのいい秋の天気がつづくみ
今年も母親に栗ごはんをつくってもらいました。第二編集部の鈴木
少し前になりますが、9月28日(土)、「虫展」(11月4日に
http://www.2121designsight.jp/
斉藤一哉さん、平井文彦さん(Tokyo Bug Boys)、山中俊治さんのお話を聞きにいきました。
テーマは「飛行する機構」です。
山中俊治さんは、新しい技術と人間との関係を考えながら、ものの
虫展では、カブトムシの翅の、やわらかく折りたたんだ状態の構造
人が近づくと、じゃっと出てくるというものを展示していました。
https://twitter.com/yam_eye/st
この、翅の構造を研究しているのが斉藤一哉さんで、折り紙工学(
昆虫の翅の折り畳みのメカニズムなどを研究しているそうです。
平井文彦さんは、見えているようで見えていないものを撮りたいと
この世に嫌いな虫は存在しないとのこと。生きている虫は、どの虫
そのお三方が、いろんな虫の飛び方についてお話ししていたのです
イベントで見せてもらった平井さんの動画が、確かに見たことのな
翅ってこうなっているのか、すごいな…と、みとれてしまいました
格納式の翅いろいろ↓
https://twitter.com/uta_31/sta
私が一番驚いたのは、おそらく、キジラミと言っていたと思うので
ものすごく小さな虫で、人間の目では、飛んだというより、視界か
くるくる回転しながら、その途中で翅を広げて飛んでいく、
(動画は見つからず)この絵じゃわからないと思いますが…こんな
https://drive.google.com/file/
ジャンプするときも、脚をふんばるとか、そういうことはなく、突
からだの中にジャンプをする仕組みがあると平井さんは言っていま
私はいま、山中俊治さんの高校生講義本を制作していて(スケッチ
一時中断してしまい、時間がかかってしまっていますが、原稿を少
山中先生の原稿を読んでいると、身の回りにある線の方向とか、
ふつうに、身のまわりにあることなのですが、見えていなかったこ
目の前にあるものと、自分の目では見えないけれど、ぐっと視点を
その両方を行ったり来たりしながら「わかった」に辿りつく、そん
*
虫展で話を聞いた、そのすこし前の9月の休日、最寄り駅の近くの
近所に住んでる、会社の元先輩が、駅に向かって歩いているのを見
(その人は、筧美和子さんと水卜麻美さんを足して割ったような雰
仮名・筧麻美〔かけい・あさみ〕さんとします)
筧さんはひとりで歩いていたのですが、すこし笑っているように見
「筧さん、筧さーん」と手をふりながら声をかけたら、
あっ…という顔をして近づいてきて、「ちょっと弁解させて」と、
家のマンションの壁にヤモリがいて、じっと見ていたら、ヤモリが
そこに中1男子が来て、「イモリですか」と聞かれて、「ヤモリだ
部活を聞いたら生物部だというのにヤモリをイモリと…と、ひとり
事情はわかりました、じゃあ来週(翌週、ご飯を食べる約束をして
この筧さんは、私が新入社員だったとき、会社でアルバイトをして
数ヵ月だけ一緒に働いて、会社を辞めていった人です。
当時は……なんというか、スパルタ編集部で(過去のことで、よく
NHK大河ドラマ「いだてん」で
(一気見で、ようやく放送回まで追いつきました。
スポーツ、女子スポーツの始まり、オリンピックと戦争の関係、
ムッソリーニにオリンピック開催地を直談判で譲ってもらおうとす
オリンピックのためにつくられた明治神宮外苑競技場が関東大震災
どう使われているかもまるっとわかるし、細かく面白いし、
毎回、現在を照らし返していて、素晴らしいです。テレビでやれる
徳井義実さんが、女子バレーの鬼監督・大松博文役を演じています
https://drive.google.com/file/
野球のノックのバレー版を、ワンマンレシーブと呼ぶのですか。
昔は、編集部でノック…?という局面もあって(肉体的にではない
実際、「次、お願いします!」とか、筧さんが言っているのを見た
一所懸命やるほど、からまわりする、私もそういうことはよくあり
とくに仕事を始めたばかりのときは、そんなことばかりだったと思
当時の筧さんも、うまくまわっていなくて、それは体調にも出てい
筧さんが辞めたあと、私物を自宅に送るとき、全然力になれなくて
そういうことじゃないんだ、と返事がありました。
新入社員の私は、毎日、何の仕事をしていても楽しかったですが、
たとえば、当時の編集長から、たしか『高校生のための小説案内』
一つの文章を選んで読書感想文を書くという宿題を出されたことが
ページをめくりながら、私に感想文は書けないな…と判断し、
谷崎潤一郎の『美食倶楽部』が入っているのを見つけ(口の中に指
これしかないと、指をなめたらどうなるかというレポートに切り替
逆ナンに失敗するところから始まり、ちょうど会社の同期とその知
そこで会った、常にヨーヨーをしている男の人に頼み込んで
新宿のファーストキッチンで指をなめてみたという作文(全文手書
その作文は、編集部で、ほんのすこしウケた記憶はありますが、そ
真面目だけが取り柄なので、真面目に働いていたとは思うのですが
そういう新人は、なんの力にもなりません。
なにもできないくせに自然と生意気ですし、エネルギーだけはある
(そんな私も、そのまま、いまいる第二編集部で育っていったわけ
数年、ほかの部署に異動になったり、その後、英語が全くできない
半年間、文字入力だけをしていた時期もあり、そのとき考えたこと
具合が悪くなって辞めていった人は、その後も、何人かいるのです
私がそれを見た、はじめての人が、筧さんでした。
いまから考えると、筧さんは、まだ編集者になる前の段階で、
当時の私から見ても、編集者になりたいという気持ちは、筧さんの
それから約12年後、2012年頃から、筧さんと私は、自宅付近
どうやら、この頃、筧さんが引っ越してきて、最寄り駅が同じにな
最初に再会して、すこし立ち話したとき、数年前、出版社に転職し
その後、コンビニや駅で、数ヵ月おきに、ばったり会うことが続き
筧さんにとって、私との共通の記憶は、あまりいいものではないは
遭遇するたび、お互い、ややギクッとして気まずいのです。
こんなに頻繁に顔を合わせるのであれば…これは一回、ごはんを食
2016年に思い切って誘い、一緒にご飯を食べてみました。
そうしてみたら、なんだか、思いのほか楽しくて、
それ以降、年に2回ぐらい会って、焼肉か中華か、近所に美味しい
そこへ交互に行って、しゃべり終わらないので、そのあとはマック
38歳から契約社員で出版社に入った筧さんは、コツコツと仕事を
数年後、社員になり、編集の仕事をしています。
筧さんは、昔、朝日出版社にいた当時からそうでしたが、いつも一
それが、場所によっては、ちゃんと水がめぐって、機能するんだと
いま、筧さんが働いている会社は、なかなか大変そうで、
会うたび、いろんなトラブルに直面しているのですが、その次に会
たとえば、自分の希望ではない(けっこう特殊で重たい)ある分野
それでも投げやりにならず、次に会ったときは、そのなかで細かく
それでちゃんと成果を出しています。
厳しい環境にいるはずで、文句もたくさん言っているし、愚痴も出
たいへんな話でも(からだの心配はしますけど)聞いてて、全然、
たぶん、それでも楽しいという気持ちのほうが、すこし上回ってい
筧さんもそう思ってくれているみたいですが、二人で会っていると
いま、そんなに初心に戻る必要があるかどうかわからないのですが
そんなふうに気持ちの一部が新しくなる気がするのは、私にとって
主には仕事の話、筧さんの落ち着いた関係の恋人の話、私の堂々巡
私へのアドバイス、ゴシップゴシップゴシップ
私は、最近、性欲が落ちているのが悩みで亜鉛を飲み始めてみた、
久しぶりに官能小説も買ってみたが、自分の変化もあるだろうけど
外れをひいたのかもしれないが質が落ちてる、舞台はPTAで…
とか、そんなクソみたいなことしか話しませんけれど、
筧さんは、こういう小説はどう?と、『火口のふたり』や『ダブル
ツボはどうかしらと、せんねん灸のサイトをメールで教えてくれた
(そのチョイスが可愛らしいでしょう)
ちょっとお調子者で、数年前は、男性にちやほやされるイメトレと
(脳の中でイメージするそうで、けっこう薦められたのですが、
具体的にどうやるかはわからず、できません)
私は心の中で、ちやほや先生とも呼んでいます。
そんな筧さんは、他人の心を開かせる、持って生まれた明るさとあ
そういうところがうらやましいです。私は残念ですが、なにか圧み
このあいだ会ったときは、めずらしく振り返りモードに入っていて
「自分が本当につくりたい本を考えてみる」と話していました。
ご飯を食べた翌日、筧さんから、
「出社途中にアカエグリバ(木の葉のように擬態する蛾)をみつけ
と写真が届きました。
https://drive.google.com/file/
朝、会社に行く途中に擬態の虫を見つけるなんて、そんな高度なこ
やっぱり私の目には見えないんじゃないかなと思いました。(そし
そんな筧さんにこそ、良いことじゃんじゃん訪れろ…!!と心から
*
最近観た映画は、
『台風家族』『永遠に僕のもの』『アイネクライネナハトムジーク
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『毒戦』『イ
今回は暴力描写のある映画が多いですが、上記では、暴力描写のあ
『宮本から君へ』は、ドラマ版は、しけた仕事の話なので、大好き
(最終回なんて、まわりを巻き込み全力で賭けた仕事で負け、飲み
かつて好きだった女の子に大声で悪態をつき、泣きながら歩道橋を
という素敵な終わり方)
映画版は、性愛、男の決着? 愛とは…?などがテーマで
そうですね……共感などは、まったくありません。
ちらっとレビューを見てもらえれば、わかると思いますが、
観て怒る人もいると思うので、おおっぴらにお薦めできるわけでは
その価値観、まったく共有できない、なんなんだと思っているけれ
それでも、あなたたちが本気なのはわかったと言わざるを得ないと
そう思わせるのはすごいなと思うし、私は面白かったし観て良かっ
蒼井優さんの裸を後ろから撮っていますが、ぜんぜんきれいに撮ろ
ピエール瀧さんの存在感も、やっぱりピエールさんじゃなくちゃと
今日は、これから是枝監督の『真実』を観に行く予定です。
みなさんも、秋の美味しいものとか、いろいろと楽しまれますよう
* *
山中俊治さんの東大の授業を聞いたあと、会社の会議中に落書きし
https://drive.google.com/file/
https://drive.google.com/file/
正面から描くのは教えてもらっていませんが、スケッチの授業なの
筧さんと次に会うとき、山中先生の本を渡せればいいなと思います
■あとがき(編集後記)
営業部の橋本です。
はや11月。今年こそは年末にばたばたしないよう、着実に、一つ
思っていたのですが、手帳を見たりあらたに飛び込んでくることご
夢でしかなかったなと諦観にいたりました。
先日、雑貨屋で棚を眺めていたところ、おむすび巾着?を見かけ、
ひかれて買ってみました。
おむすびがふたつ入り、小さいタッパーにおかずも入れられる仕様
翌朝、わくわくとおむすびを握り、いざ巾着へと思ったら大きすぎ
白球のようなまんまるな形のせいで収まりきらず。
けっきょく、ひとつはアルミホイルに包んで持っていくことになり
さんかくのおむすびを握れるようになりたい。
ネットで調べたところ、手の形がポイントのようだったので次の朝
今度はラグビーボールのような楕円形のができあがり。
だめだこりゃとぶつぶつ言っていたら、小学校4年生の息子が貸し
言わんばかりにひょいひょいと握り、見事なさんかくおむすびがで
とりあえず、年内の課題としておむすび巾着にすっと収まるさんか
そしておむすびといえば、小社最新刊『ぼんごのおにぎり おいしさのヒミツ』をぜひ。
昭和35年創業の人気店の魅力から、握り方・具材の作り方までを
秋の行楽にはやはりおむすび!
* * *
朝日出版社メルマガ第38号、最後まで読んでくださりありがとう
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