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朝日出版社メルマガ 第43号(2020/01/29発行)

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朝日出版社メルマガ 第43号(2020/01/29発行)

 

今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■イベント情報
■編集部リレーコラム1(第二編集部・大槻)
■Webマガジン「あさひてらす」
■編集部リレーコラム2(第五編集部・平野)
■あとがき(編集後記)

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■新刊のお知らせ

『初級者からのニュース・リスニング CNN Student News 2020[春]』
「CNN English Express」編集部 編(2月1日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255011639/


■これから出る本のお知らせ

『銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異』
全卓樹 著(2月19日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011677/


■今号のイチオシ電子版

『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』
秋田麻早子 著(2019年6月4日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011110/

2019年度、ダウンロード数トップ5の電子書籍は、
第1位 絵を見る技術 名画の構造を読み解く
第2位 それでも、日本人は「戦争」を選んだ
第3位 ペーパームービー
第4位 沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。
第5位 断片的なものの社会学

昨年に続き、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』『ペーパームービー』『断片的なものの社会学』が
ランクインしましたが、売上金額およびダウンロード数で圧倒的だったのは、『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』でした。

朝日新聞の「売れてる本」の書評をはじめ多くの媒体で紹介され、先日もNHKのラジオ深夜便
「私のアート交遊録」に著者が出演、現在も大きな反響を呼んでいます。
このときの放送内容は、1月30日(木)午前5:00まで下記より聞くことができます。
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/k3.html

「この絵の主役はどこ?」「なぜ、この絵に惹きつけられるのだろう?」「前情報なしに絵を見たとき、
どう目を動かしたらいいの?」「バランスや構図が良いとか悪いとか、みんな何を見て言っているの?」などなど…、
本書では私たちが絵を読み解くうえで大切なポイントを具体的にわかりやすく伝えてくれます。
センスがなくても、知識がなくても、この一冊で目の前の絵画を「自分の目で見る」、
そして「良し悪しを判断する」ことができるようになります。

ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ルーベンス、ベラスケス、フェルメール、ゴッホ、セザンヌ――
超有名なあの名画、知られざるあの傑作、どう見たらいいか迷う抽象絵画、20世紀を代表する写真まで――。
たくさんのカラー作品が練習問題。はじめて見る絵でも、パズルを解くように絵を読み解いていく面白さを味わってみませんか?


■イベント情報

○成冨ミヲリさん×秋田麻早子さんトークイベント
『知らないものは見えない、見えないものは描けない。――絵を“見る”と“描く”の間を語る。』
1月31日(金)19時~ ジュンク堂書店池袋本店にて ★sold out!
https://honto.jp/store/news/detail_041000041271.html?shgcd=HB300


■編集部リレーコラム1(第二編集部)

こんにちは。第二編集部の大槻美和です。

全卓樹先生の本の本文入稿をおえて、これを書いています。
タイトルは、『銀河の片隅で科学夜話』に決まりました。
『三体』や『息吹』の翻訳者でありSF紹介者の大森望さんに帯をいただきました。

「明晰でわかりやすく、面白くて叙情的。
科学と詩情。
ここにはSF100冊分のネタが詰まっている」――大森望さん

2月17日取次搬入で、18日あたりから書店に並びます。
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011677/
1月刊行予定と言っておきながら、2月になってしまったのですが(申し訳ありません)、図版の多い、きれいな本になると思います!
デザインの佐々木暁さんも、細かいところまで、手をかけてくださり、「ぜひ中を見てほしいですねえ」と言っていました。

理論物理学者の全卓樹先生の心に引っかかった、小さなお話、22話を、
〔天空編〕〔原子編〕〔数理社会編〕〔倫理編〕〔生命編〕にわけて、収録しています。
各編のトビラが雰囲気たっぷりで、すてきなのです。
ぜひ、お手にとってみてくださいね。

本の中は、古いリトグラフなどの絵を中心に載せていて、今回はうまく使うことができなかったのですが、
NASAの写真はいろいろなものが公開されていて、ながめていると、なんというか、うわー、すごいなあという気持ちになります。
多くのことは、宇宙にくらべたらちっぽけなことだ、という気持ちになります。
吉原幸子の詩に、(風が吹き渡る)「こんな夜、立っているのね、木」というフレーズがあり、
ときどき思い出すのですが、こんな夜にも、静かなのね、宇宙、ってな感じ。

このサイトの写真とか、ヴィンテージの色合いにより、さらにたまらない感じがましているので、ぜひ見てみてください。
https://www.vintagenasaphotographs.com/

* * *

先週の土曜日は「かまくら読書会」にお邪魔してきました。
『誰のために法は生まれた』を、3回に分けて読む、というのをやってくださっており、私は参加しているKさんと面識があり、誘っていただいたのです。

まだはじめて1年ぐらいの会で、これまではハラリの『ホモデウス』、國分功一郎さんの『中動態の世界』を読んできたそうです。
ハラリが国家や法というものに批判的だったので、それは合っているのだろうか、
国家や法のことをもっと知り考えたい、ということで、『誰のために法は生まれた』を課題本に選んだとのこと。

読書会をはじめたMさんは、せっかく鎌倉に住んでいるのに、仕事場と家の往復だけで、
地元と何もつながりがないので、住んでいる人とかかわりをもちたくて、読書会を始めたと言っていました。
Kさんは、北千住のほうに住んでいるのですが、自分と鎌倉とのあいだに関係をもたせておき、
鎌倉に住む方向へと自分をおしやるために、わざわざ鎌倉の読書会に参加しているとのこと。
そういうふうに、土地や人びとと縁をもつのに、読書会というのがあるのはいいなと思います。

読書会の会場は、大正時代からあるのではというような年季の入った町内会館で、
二階には鴨居にたくさんの賞状や写真がかかった畳敷きの道場があり、その一階で、
こたつに入るような具合で(実際にはこたつではない)大きなちゃぶ台を十三人でかこみ、
黄金のやかんからお茶をつぎつぎ、クッキー食べ食べ(わざわざギリシャにちなんでデーツ入りのクッキーを焼いてくださった)、『誰のために法は生まれた』について話しました。

そして参加者のお子さんがちゃぶ台の下を匍匐前進していく。
これまでに参加したことのある読書会の中で、最高のロケーションだと思いました。

今回の範囲は、第三回と第四回、ローマ喜劇とギリシャ悲劇のところで、担当者は13ページにわたる、
人物関係図つき、カントの定言命法についての解説つきの、とっても詳しいレジュメを用意してくださってました。

あらためて思うのですが、この本の難しいところは、歴史的な順序とは逆に、ローマの「占有」 → ギリシャの「デモクラシー」 →
ギリシャのデモクラシー以前の「政治」、というようにさかのぼっていくというか、入れ子のいちばん外側から攻めていく構造になっているところですね。
そのことは「たねあかし」のところに書いてあることはあるのですが、
いきなり第三回のローマ喜劇のところを読むと、かなり戸惑うようで、うむむ…、なるほど、そうですよね、と。

むきだしの暴力と儀礼化された暴力のちがい、所有権と占有のちがい、正義と占有のちがい、
都市と田舎の論理のちがい(『サーミの血』という映画を教えてもらいました)、
グルになってる組織とは違う良い連帯があるとしたらどういうものか、
「良心」は時代によって変わるものなのか、
人間が熟知できる範囲をこえて社会が広がったときに起きてくる問題、
――みたいなことが話題になりました。

まさに勤めていた会社の上層部がグルになっていて、横領事件に発展し、それが原因で一人亡くなったという話も聞きました。
以前、猫町倶楽部の読書会に参加したときは、いかに人材をロンダリングして天下りするか、
という話をきいたのですが、世の中にはそういうことが本当にあるのです。
いろいろな人が遭遇したグルの話をきくのも、勉強になり、面白く、『誰のために法は生まれた』は、読書会に向いているのではと思いました。

あまり見たことのない、根本的でラディカルな考えに遭遇すると、あれは、こうなのかな、どうなのかな、と、そのあともずっと考える糸口になるので・・・
まだ読んでいない方は、ぜひぜひ、そして、身近な人と話し合っていただけたら。
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010779/

* * *

近況ですが、今年からジムに通い始めました。

私は、ポール・ウェイドの『プリズナー・トレーニング――圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』(CCCメディアハウス)を、
心から素晴らしいと思っているのですが(「鎧のような胸、鋼のような三頭筋」とか「エレベーターケーブルのようなふともも」とか「消灯!」とか書いてあって面白いし、
小さなことからステップアップしていこうという考え方に励まされる)、これまでは、完全な耳学問というか、
こういうものを熱心に読んで、実践はしないという、愚か極まりない、救いようのない、堕落した人間でした。
今年は違うぞ。
まだ始めて2週間なので、鼻息が荒くて申し訳ないのですが、3年スパンで「筋肉を貯金」したいと考えています。
やる気を出すためにまた時々報告するかもしれません(挫折したら何も報告しません)。

「プリズナー・トレーニング」は、監獄の中、荒くれ者の男たちの間で脈々と受け継がれてきた自重によるトレーニング法を教える本です。
つまり、ジムに行かなくてもできることが売りなのですが、私の家は狭くて散らかっているので、私はジムに行くことにしました。
1日10~15分くらいでいいので、筋肉をつけたい方はぜひ一緒にやりましょう。


■Webマガジン「あさひてらす」

朝日出版社の Web マガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
https://webzine.asahipress.com/

・何を読んでも何かを思い出す(大塚真祐子)【新連載!】
https://webzine.asahipress.com/posts/3063
・しなくてもいいことしかすることがないーヒトとゲーム/Vol.5 マジックザギャザリングから学ぶ「メタゲーム」
https://webzine.asahipress.com/posts/3077
・日中いぶこみ百景/葬儀のイメージ
https://webzine.asahipress.com/posts/3017
・出張版 桒原駿の『備忘録』大模様攻略(1)
https://webzine.asahipress.com/posts/2798


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

五編の平野です。

最近息子がEDMにはまり、朝起きたら1曲、帰宅したら1曲、メシの後に1、2曲……てな具合に、
来る日も来る日もユーチューブで見ては踊り狂っています。
ちょっと前まではおじさんがトーマスのおもちゃで遊んでる動画を一心不乱に見ていたくせに… …
とくにLMFAOというアーティスト(よく2丁目のクラブでかかってるやつです)がかなり好きで、
1日8回くらいは見てます。先週は一家全員インフルに罹患したので、1日15回は見させられました。
親はそういう系の音楽好きじゃないのにそもそも何で知ったんだ。
ダンス習わせたりしたら、エグザイル好きなママ友とかできるんでしょうか。私にも。

私は年末の紅白を見てから、もっぱら氷川きよしが気になっています。
あの「解き放たれた」姿を見たのは初めてだったのですが、親族一同「氷川きよしはずっと前からこうしたかったんだろうね、よかったね」と語りあいながら鑑賞しました。
インスタもフォローしだしたのですが、モー娘。期の吉澤ひとみですか … … ?ってくらい美しさに磨きがかかっています。
肌もつやつやだし、短パンにスニーカー姿を披露していたり… … 20代そこそこで
「箱根八里の半次郎」でデビューした人とは思えない方向性への躍進っぷり。最近のMVをチェックしてみると、
純白のコスチュームに身を包んで儚げに歌い上げていました(「あなたがいるから」)。
一瞬、でも「ズンドコ」の人だよな…と我に返りそうになりましたが、その二面性もまたよし!
性別を超えた美しさをこれからも突き詰めていってほしいです。ライブに行ってみたいけど、ファンクラブとか入らないと無理なのかな……。

最後になりますが、担当した鷲田清一さんの『岐路の前にいる君たちに』が重版となりました!
永江朗さんが「後から効いてくる薬ですね」とNHKのラジオ深夜便でご紹介くださったように、
これからも長く手に取ってもらえるように頑張ります。受験生や新社会人への贈り物にもおすすめです~!


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

今週の金・土曜日に「二子玉川 本屋博」というフェスが開催されます。
“40の個性あふれる本屋が一堂に会し、本屋の魅力と可能性を発信する”(公式ページより)という
コンセプトで、新刊書店から古書店までさまざまな切り口で本を届けている本屋さんが集うものです。
https://store.tsite.jp/futakotamagawa/bookshop-expo/

出版社によるブックフェスは近年全国各地で開かれるようになりましたが、こういった形で書店が
集まるフェスは初めてではないでしょうか。
イベントも二日間でのべ15という充実ぶり。

土曜日には弊社Webマガジンにて「何を読んでも何かを思い出す」を連載開始いただいた大塚真祐子さんも
登壇される、「早助よう子作品の魅力を語る」があるので、私はその日に行こうと思っています。

魅力的な本屋が40も……一店舗一冊だとしてもいくらになることやら。
キャッシング必至な予感がびしびしとしています。

* * *

朝日出版社メルマガ第43号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。

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