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朝日出版社メルマガ 第86号(2021/12/21発行)

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朝日出版社メルマガ 第86号(2021/12/22発行)
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今号のコンテンツはこちらです。

■重版出来&決定!
■今号のイチオシ電子版
■書評掲載情報
■イベント情報
■編集部リレーコラム(第五編集部:平野)
■Webマガジン「あさひてらす」
■あとがき(編集後記)

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■重版出来&決定!

『断片的なものの社会学』 ☆15刷出来!
岸政彦 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255008516/

『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』 ☆13刷出来!
秋田麻早子 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011110/

『Weの市民革命』 ☆3刷出来!
佐久間裕美子 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255012032/

『新装版 ペーパームービー』 ☆2刷決定!
内田也哉子 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255012544/


■今号のイチオシ電子版

つい先日まで、宇都宮市の市立図書館である企画展が開かれていました。
タイトルは「気になる一行 新たな本との出会い」。小説やエッセーの一行目だけを紹介し、作家や題名を推測してもらうという試みです。
https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20211204-OYTNT50026/

今回は2021年最後の「イチオシ電子版」ということで、番外編としてこの企画展の真似をしてみることにしました。
これから紹介するのは、今年弊社から発売された書籍の書き出しの一行。さて、どれがどの本の一行目だかわかりますか?

(1)     二十七歳になったけれど、今でもひとりで寝るのが怖い。
(2)     毎晩のようにみている夢を思い出す時、何かに追いかけられたり殺されそうになったり、乗り遅れないようにと慌てたり、準備が間に合わないと焦ったりと、嫌な感情を伴う夢が多かったと感じることはありませんか? 
(3)     九つの時、一年間だけニューヨークでホームステイをしたことがある。
(4)     というわけで、いよいよ実践編。
(5)     初めて会った時、ブレンダはぼくに眼鏡を持っていてほしいと頼んだ。
(6)     16本。
(7)     はるか下方の山道を眺めながら休んでいたら、おもしろいシーンを目撃しました。
(8)     韓国人は自分たちの性格をよく「パリパリ精神」と表現する。
(9)     人間の社会には組織があります。
(10)    こんにちは。
-------------------------
A) 一人飲みで生きていく
B) 完本仏像のひみつ(電子版発売、coming soon)
C) 日刊イ・スラ
D) あえるよ! 山と森の動物たち
E) だれでもデザイン(電子版発売、coming soon)
F) K-POPはなぜ世界を熱くするのか
G) はじめての明晰夢
H) グッバイ、コロンバス
I) 新装版 ペーパームービー
J) 終活なんか、するもんか

すぐにわかりそうなもの、「えっ、これだけ?!」と全く想像がつかないもの、いろいろありますね。
答えは、(1)-C、(2)-G、(3)-I、(4)-A 、(5)-H、(6)-J 、(7)-D、(8)-F、(9)-B、(10)-E 。

正解率はいかがでしたでしょうか。
一行目に心ひかれた本があったら、続きはぜひ手に取って読んでみてください!
https://www.asahipress.com/ippan/


■書評掲載情報

○『生命海流 GALAPAGOS』(福岡伸一 著)
12月18日付・毎日新聞〈2021年「この3冊」〉にて、岩間陽子さんに選出いただきました。
https://twitter.com/asahipress_5hen/status/1471993497381007360

○『新装版 ペーパームービー』(内田也哉子 著)
「サンデー毎日」1月2・9日合併号にて、高橋源一郎さんにご紹介いただきました。
https://twitter.com/asahipress_2hen/status/1473210351739367425


■イベント情報

『Weの市民革命』刊行1周年記念「私たちはひとりじゃない」
佐久間裕美子さん×武田砂鉄さんトークイベント
12月25日(土)18時~/青山ブックセンター本店
https://aoyamabc.jp/products/wearenotalone

12月25日(土)12時~18時@下北沢 BONUS TRACK 屋外広場
「2021年 BOOK LOVER'S HOLIDAY with BOOK MARKET」
https://www.anonima-studio.com/bookmarket/


■編集部リレーコラム

五編の平野です。

スクワットはじめました。
170cm超えモデル体型の友人に体型維持のコツを聞いたところ、「寝る前に腹筋とスクワットは毎日やってるかな~」とさらっと言われ、そういうこと絶対やってなさそう絶対素材の良さでこの体型だろうと思いきや、ちゃんと努力している・できる人であったことに勝手に衝撃を受けて、凡人の自分が何もしないでこのままいられるわけがないと思ったからです。

『一人飲みで生きていく』の刊行記念イベントで登壇いただいた吉田類さんは、山登りもお酒と同じくらい大好きなので、体重を増やさないために軽い腹筋を毎日1000回しているそうです。1000回……息子が一時期ジャッキー・チェンにはまっていて調べていたことがあるのですが、彼は毎日1200回腹筋している(た?)とのこと。ジャッキーがすごいというよりも、ジャッキーと大差ない吉田類さんがすごくないだろうか。

ジャッキーについて調べていたら、『レッドブロンクス』(1995年)の映画パンフレットが「ジャッキーチェンのマル秘トレーニングブック」になっていたそうで、そこで伝授されていた筋トレが意外とシンプルで簡単にできそうでしたので一部抜粋。

◆基本姿勢
足を肩幅くらいに開き、体をリラックスして立つ。そして心を落ち着かせる。

◆脚
椅子に腰掛けるように、腰を沈みこませる。背筋を伸ばしてお尻を膝の高さにまで沈め、できるだけキープ。
ジャッキー「ボクは10~15分、この姿勢を保つようにしているけど、できなければ、無理をすることはない。自分ができる時間だけやればいいのさ」

◆腕
拳で体を支える腕立て伏せ。拳や手首を鍛えることができる。拳を握ったら人差し指と中指で体を支える。手の幅はほぼ肩幅。体を沈めるとき、肘は腰の方向へ曲げるのがポイント。
ジャッキー「腕立て伏せも回数は、自分にあった回数でいい。少しずつ増やしていこう」

◆腹筋
横になり、壁に足の裏をつけ、膝を曲げて体を丸める。
ジャッキー「腹筋は普段、生活の中では使わない筋肉なんだ[…]放っておいたら弛むだけさ。[…]
ボクは壁の腹筋を100回の4セット、400回やる。それを1日で3回繰り返すから、1200回しているんだ」

◆ステップアップ~ジャッキーに近づくために~
・V字腹筋
・腕を水平に広げ、つま先立ちになって、お尻が踵につくぐらい沈みこむ。足は交互に変える。ダンベルを持つとより効果的!
・壁に向き合って座ったら脚を上げ、壁につけた状態で、体を拳で持ち上げできるだけ長く静止。長さは各自で決める。

◆スーパーセット~そしてジャッキーになる!~
ジャッキー「1つのトレーニングをたくさんやると、時間もかかるし疲れもたまる。だから僕はジャッキー流のスーパーセットをやるんだ。スーパーセットというのは、異なる筋肉を使うトレーニングを続けてやる方法さ」
とのことで、腹筋と脚など、異なる部位のトレーニングを交互に続ける。

道具はあまり使わないようで、かなりシンプル。これのみで高さ25メートルの時計台の上から落下したり車に脚をつぶされたり、感電・大火傷・骨盤の脱臼、失明寸前のケガ、頚椎や頭蓋骨損傷までしても無事(?)生還できるような肉体を手に入れられるわけないですが、毎日続けたら人生は変わりそう。

ジャッキーのアクションについて知るには動画がいちばんです!
・ジャッキー・チェン アクション集
https://www.youtube.com/watch?v=Lwiv5bOBGrs
・ジャッキー・チェンのケガトップ10
https://youtu.be/kEWck4-VSVE


担当しているあさひてらすの連載「音声学者とーちゃん、娘と一緒にことばの不思議を見つける」で、お子さんの言い間違いを募集したところ、650件を超える投稿をいただきました!
みなさん溜め込んでくれてありがたいです。
なかから、個人的に好きだったものをいくつか。

・「ぱぴおか」 ←タピオカ
・「ぱべる」←食べる、「ぱまご」←卵、「ぱまがわ」←多摩川
・「とよぶつはつかん」 ←トヨタ博物館
・「くばりやし」 ←すみっコぐらし
・「まっすくばりゅん」 ←マックスバリュ
・「しもがわら ふわりー」 ←シルバニアファミリー
・「ジャパン」 ←ジャンパー
・「ぶらさち」 ←むらさき
・「はまじろう」←しまじろう
・「いくら」 ←いるか
・「たきぽ」 ←パピコ
・「せたやなこだちのグルコサミン」 ←世田谷育ちのグルコサミン
・「おなめぇ」←おなまえ
・「しばかれ」←芝刈り
・「ちめちゅのおに」←鬼滅の刃

「#我が子のかわいい言い間違い」はツイッター上で募集したのですが、
ほかにも「#幼辞苑」などすでに世に発表されている言い間違いが多々あることを知りました。
この連載、月に2~3回は更新しているので、もしよければ覗いてみてください。
川原繁人先生の愛娘さんのかわいいボイスが聞けます!

師走であることを無視した内容だったので、最後に今年買ってよかったもの、(いきなり)1位を発表します!
それは「充電式ゆたんぽ」です! お湯を使わず充電しておくだけなので管理が楽、極楽気分で入眠することができて、なにより使うたびに、人のためになるもの作りだなと初心にかえることができます。

それでは良いお年を! 来年も色々頑張りましょう。よろしくお願いいたします。


■Webマガジン「あさひてらす」

朝日出版社のWebマガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
https://webzine.asahipress.com/

・音声学者とーちゃん、娘と一緒に言葉のふしぎを見つける/お前もこのかわいさに萌えちまいな(川原繁人)
https://webzine.asahipress.com/posts/5461
・『日刊イ・スラ 私たちのあいだの話』特別記事/「あなたがいるから深いです」
https://webzine.asahipress.com/posts/5456
・あさひてらすの詩のてらす/「ならいの詩 後編」
https://webzine.asahipress.com/posts/5470


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

先週、第166回芥川賞・直木賞の候補作が日本文学振興会より発表されました。
芥川賞のほう、著者の五十音順で挙げていくと、

・石田夏穂さん「我が友、スミス」(『すばる』11月号)
・九段理江さん「Schoolgirl」(『文學界』12月号)
・島口大樹さん「オン・ザ・プラネット」(『群像』12月号)
・砂川文次さん「ブラックボックス」(『群像』8月号)
・乗代雄介さん「皆のあらばしり」(『新潮』10月号)

砂川さんと乗代さんは候補となるのは三回目、ほかお三方は初めてです。
九段さん「Schoolgirl」は本年度の第126回文學界新人賞を「悪い音楽」で受賞して以降の1作目、島口さん「オン・ザ・プラネット」はこちらも本年度の第64回群像新人文学賞を「鳥がぼくらは祈り、」で受賞して以降の1作目。
(第64回群像新人文学賞は石沢麻依さん「貝に続く場所にて」との同時受賞、同作は第165回芥川賞受賞作にも)

石田さん「我が友、スミス」は第45回すばる文学賞で佳作となり、そして今回芥川賞候補に。初読した際、テーマ設定や精緻な身体描写に圧倒され、夢中で頁をめくったのをはっきりと覚えています。芥川賞候補になってほしいな、でも難しいかなと思っていたので、今回の発表のなかで一番嬉しかったです。

五作のなかで好きなのを挙げると、「我が友、スミス」と「オン・ザ・プラネット」。後者は正直、読了するのにかなり時間がかかったのですが、その分なのか、結びに向かうあたりからどんどん高まっていって、最後の句点を目にしてしばらく放心状態でした。

「皆のあらばしり」はもう、乗代さんすごい、なんでこんなに読ませるんだすごすぎると語彙を失いました。

候補作とはなりませんでしたが、第45回すばる文学賞受賞作である、永井みみさん「ミシンと金魚」は今期のなかで一番読めてよかったと思った作品です。単行本化は決まっているようなので、ひと安心。
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771786-0

『新潮』8月号に掲載された、中西智佐乃さん「祈りの痕」も心に残っています。救いとなる光りは射すのか、その筋は悪夢が濃くなる予兆なのかと浅い呼吸で読み進めた作品。広く読まれることをずっと願っています。

12月売りの『群像』(2022年1月号)掲載なので選考対象としては来期になりますが、高瀬隼子さん「おいしいごはんが食べられますように」はとてつもなくよかったです。十日ほど前に、上諏訪に向かう高速バス車内で一気読みして、興奮を抑えられず各SNSに投稿したり、信頼している方にLINEしたりと局地的に盛り上がっていました。

今度の日曜日には週刊読書人さんによる、こんな素敵なトークイベントが開催されます。
「とびだせ! くらもと・やの・かわぐち偏愛編集室 ~去年今年貫く棒の文芸誌~」
https://dokushojin.stores.jp/news/619f24717398915caa432495

倉本さおりさん、川口好美さん、矢野利裕さんによる〈2021年の文芸作品を振り返ります。どちらかといえば、話題にならなかった「名作」を取り上げたいと思います〉。
めちゃくちゃ、めちゃくちゃたのしみです。来場参加券は完売したようですが、オンライン配信チケットはまだ販売受付されているようですので、ぜひとも。


2021年も残りわずか。大変な年でしたし、忘れてはいけないことばかりですが、糧となる作品と出合え、本に携わっている方との多くの出会い、あたらしく構えられた場へ行けたことなど、嬉しいこともたくさんありました。

来年、またその先を見据えて、日々仕事に努めたいと思います。

 * * *

朝日出版社メルマガ第86号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
 → info@asahipress.com

 

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