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朝日出版社メルマガ 第19号(2019/01/16発行)

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朝日出版メルマガ 第19号(2019/01/16発行)


今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■書評掲載・受賞情報
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■イベント・書店フェア情報
■あとがき(編集後記)

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■新刊のご案内

『沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。』
橋下徹 著(1月8日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010953/


■これから出る本のお知らせ

『まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験』
木ノ戸昌幸 著(1月23日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010977/

『メアリ・ポピンズ』
トラバース 作/岸田衿子 訳/安野光雅 絵(1月26日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010960/


■今号のイチオシ電子版

『沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。』
橋下徹 著(1月9日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010953/

宮古島市、宜野湾市、沖縄市、石垣市につづき、うるま市の市長が2月24日に行われる県民投票への不参加を表明しました。
沖縄県名護市辺野古へのアメリカ軍基地移設の賛否を問う県民投票をめぐって、沖縄が揺れています。

そんな中、元大阪府知事・大阪市長として大阪を大きく変えた橋下徹氏が、
沖縄の明るい未来を実現させる画期的ヴィジョンを示した「新・沖縄独立宣言」を緊急出版

もし自分が沖縄県知事だとしたら、紛糾している沖縄をどのように政治的に解決するか?
本土の国会議員や日本政府とどう政治的にケンカをするか?
という視点から、「政治」「選挙」「投票」という民主主義の力を使いさまざまな改革を行い、
大阪を実際に動かしてきた著者だからこそ言える、「沖縄問題」を解決するための全ヴィジョンと
政治的戦略・戦術、およびプロセスを明らかにします。

発売1週間ですが、書籍版だけでなく、電子書籍版も売れ行き良好
沖縄のこれからに目が離せないいま、ぜひ読んでおきたい一冊です


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

五編の平野です。

息子がアンパンマンにはまっているので、なんとなく一緒に見ているのですが、
ばいきんまんとドキンちゃんは一つ屋根の下で暮らしているけど、どんな関係なのかな、
とかアンパンマンの「古いほう」の顔はどこにいくのかな?とか、大人が見てもけっこう楽しいです。

なかでも一番気になっているのは「オクラちゃん」というキャラクター。
オクラ型のヘアースタイルでモンペを穿き、微妙に可愛くない。

他のお話に出てくる女の子はわりと外人風の美少女が多いのに、彼女だけは全体的に「与謝野晶子」みたい。
野菜を育てることに命をかけていて、人に野菜を贈る際には決まって「待って、お野菜さんたちとお別れさせて…」と泣き、
あの荒くれ者のばいきんまんも閉口させるほど、圧倒的な野菜への愛を持っているんです。

オクラちゃんの登場回を見るたびに、私も担当した本をこれくらい大事に届けるように頑張ろうと思ったり、思わなかったり…しています。

さて、前からちょくちょく言及していた新刊『まともがゆれる 常識をやめる「スウィング」の実験』(木ノ戸昌幸 著)の
見本が昨日出来、21日以降に書店発売予定です。

「スウィング」の個展『親の年金使ってキャバクラ』を(たまたま)見てくれた吉祥寺ブックス・ルーエの
書店員・花本武さんが、ぜひ何かやりましょう!と言ってくださり、本の発売を記念して、2月1日からルーエの
階段ギャラリーにて『まともをカッとばせ!「スウィング」フルスウィング展』を開催することになりました
(タイトルは花本さんが考えてくれました)!

事の顛末はこちら→ http://www.webdoku.jp/event/2019/0115125524.html#

スウィングの脳天気系の詩から、「氷川きよし」とスイーツの絵をひたすら切って貼ったコラージュ作品、
大胆な書き初めなど、その世界観をぎゅっと凝縮した展示にする予定。

本に収録する作品を選ぶときに、「こんなんもあってね…」と木ノ戸さんが次から次へと
見せてくれる珍作・力作に圧倒されたので、本書に収録されたなかった作品もご覧いただけたらと思っています。

先日、東京ドームシティ内の「Gallery AAMO(ギャラリー・アーモ) 」で開かれていた
「バッドアート美術館展」に滑り込みで行ってきました。
(正直、有名な作家の展示でもないし、人もまばらだろうな…と思って出かけたところ、
作品の前に人だかりができていて絵が見にくかったりもして驚きました。)

バッドアート美術館(略称MOBA)とは、他では日の目をみることのない「酷すぎて目をそらせない」
アートを称え、収集、保存、展示するボストン所在のギャラリー。

ボストンのMOBAに実際に行ったことがある(!)という都築響一さんは、ウェブマガジン
「ROADSIDDER'S WEEKLY」で「バッドアート」を以下のように紹介していました。

“しかしバッド・アートの魅力とはなんなのだろう。それはアウトサイダー・アートのように、
正統な美術の枠を超えた美や、創作の無垢な情熱を教えてくれるものではない。

ロウブロウ・アートのように、音楽や漫画やゲームと共有できるようなポピュラー・カルチャーの
興奮をかき立ててくれるものでもない。
バッド・アートにあるのはいかなる意味の「感動」でもなく、むしろ「当惑」なのだ。

音楽で言えば、それは理性を駆使した現代音楽でもなく、破壊衝動に満ちたパンクでも、
あえて感覚を逆なでするノイズ・ミュージックでもない。

僕が瞬間的に思うのは「シャグズ」の、あの本人たちは大まじめに演奏しているだけなのに、
どこかが致命的におかしくて、音が重なれば重なるほどその音楽が狂気に向かってしまう・・・
そういう種類の当惑体験だ。

そして、時として僕らは感動よりも、そのような当惑――どうしていいかわからない宙ぶらりんの感覚――
にこそ、深く揺り動かされたりもする。”

スウィングの「障害を持つ」人々が生み出すアートは障害者アートなのか、アウトサイダーアートなのか、
はたまたバッドアートなのか?
ぜひぜひご自身の目で確かめてみてください。


■書評掲載・受賞情報

『誰のために法は生まれた』著者・木庭顕さんが2018年度の「朝日賞」を受賞しました!
https://twitter.com/asahipress_com/status/1079920832745369600
「紀伊國屋じんぶん大賞2019」とあわせて、ダブル受賞です。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20181226120002.html

『脱! 暴走老人』(谷本真由美 著)
1月12日付・西日本新聞「カリスマ書店員の激オシ本」にて、ブックスキューブリック店主・大井実さんにご高評いただきました。
https://twitter.com/BOOKSKUBRICK/status/1083901991300911105

『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』
「本屋さんのブックレビュー」Vol.13として、大阪市内の書店員・木村勝利さんにご高評いただきました。
http://blog.asahipress.com/bookreview/2019/01/vol13-4596.html

『世界は変形菌でいっぱいだ』著者・増井真那さんがTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」に出演されました。
音声アーカイブされていますので、増井さんと久米さんのお話をぜひお聴きください。
https://www.tbsradio.jp/329641


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

第五編集部の仁藤です。

今回は、どのように本と出会い、いまどのように向き合っているかを書いてみたい。

小中学校の頃、読んだ本といったら、松谷みよ子『龍の子太郎』、戸川幸夫『熊犬物語』が思い浮かぶ。

『龍の子太郎』は、小学3年生の時、担任の先生が毎週一回、読み聞かせをしてくださった。
龍になってしまったという母を訪ねる少年が旅をする話で、毎回楽しみにしていた。

お話を聞いたせいで、岩魚が怖くてたまらなくなってしまった。
後に中学生になった娘と行った那須で本物の岩魚を観た時、その風貌が鮎に比べ迫力があり、
釣って食べたら物語のように龍になってしまうのかと思ったほどだ

『熊犬物語』は中学1年生の夏休みの自由選択の読書の課題で、当時、『少年マガジン』で連載されていた
『牙王』(戸川幸夫・原作/石川球太・絵)があまりに面白かったので、同じ原作者の本を読もうと決めた。
読んでみたら期待に違わずとても感動した。

当時は、兄と私とで小遣いで兄が『少年サンデー』、私が『少年マガジン』を買って、読み終わると交換していた。
毎週発売日が楽しみだった。『牙王』はあまりの面白さに父も読んでいた。

雑誌用に板を買ってきて棚をつくり、一年で100冊近いマンガ雑誌が並べてみると壮観だった。

大学入学以降に読んだ本といえば、ふわっと思い出すだけでも以下のものが挙げられる。

柴田翔『されどわれらが日々―』『贈る言葉』『鳥の影』『立ち盡す明日』『われら戦友たち』『ノンちゃんの冒険』、
福田章二『喪失』『赤頭巾ちゃん気をつけて』『さよなら快傑黒頭巾』『狼なんかこわくない』『白鳥の歌なんか聞えない』
『バクの飼主めざして』『ぼくの大好きな青髭』、福永武彦『草の花』『幼年』『愛の試み 愛の終り』、
倉橋由美子『暗い旅』『ヴァージニア』『反悲劇』『わたしのなかのかれへ』『迷路の旅人』、
遠藤周作『沈黙』『わたしが・棄てた・女』、安部公房『砂の女』、太宰治『人間失格』『お伽草紙』、
夏目漱石『こころ』『それから』、モーリス・ブランショ『至高者』『期待 忘却』『踏み外し』『焔の文学』
『虚構の言語』『文学空間』『来るべき書物』『ロートレアモンとサド』、カミュ『異邦人』、
サン=テグジュペリ『人間の土地』『星の王子様』、サルトル『存在と無』、ハイデガー『存在と時間』、
キルケゴール『死に至る病』。

大学卒業以降になると読んだ本の数は限りなくなる。
出版に入ってからは、ほぼ15,000日になる。いつも仕事場の近くに書店か古書店があったので、
どちらかに1日平均で少なくとも1時間いて、1冊本を買ったとすると15,000冊になる。

ずいぶん前に数えてみたら10,000冊に到っていた。
それでもって本を捨てることをしないので、本は山のようになってしまった。
以前は那須の実家の近くに一軒家を借りて本を収めていたが、大家さんが他界し家を壊すことになり、
大きめの物置を買い移したが、収まりきらなくなり残りは実家の物置に入れた。

どこまで行っても本との縁は深まるばかりで、そのうち本に呑み込まれてしまうのではないかと危惧するが、
それも本望だと思う今日この頃である。

なお、第五編集部では、11月に『おウチde俳句』(夏井いつき・著)、
12月に『あしながおじさん』(ジーン・ウェブスター・著/谷川俊太郎・訳/安野光雅・絵)、
『沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。』(橋下徹・著)を刊行。

1月は、『メアリ・ポピンズ』(トラバース・著/岸田衿子・訳/安野光雅・絵)を刊行します。

刊行を記念し、1月18日(金)~2月26日(火)、銀座の教文館ナルニア国6階のナルニアホールでは、
『安野光雅「あ!絵本?」シリーズ 世界の少年少女文学装画・挿絵展』が開催されます。
安野光雅先生が手掛けられた『大きな森の小さな家』『小さな家のローラ』『赤毛のアン』
『あしながおじさん』『メアリ・ポピンズ』の美しい挿絵が28点展示されるので、ぜひご覧になってください。

このメルマガの原稿締切時間の直前に梅原猛先生の訃報を知る。
『飲食男女 老荘思想入門』(福永光司/河合隼雄・著)を福永先生の追悼の会で梅原先生にお渡しした際、
ご存命の時に出来てたらねとのお言葉を先生よりいただいた。

その後、梅原先生に『学ぶよろこび―創造と発見』をお願いした。

『君は弥生人か縄文人か―梅原日本学講義』に憧れ入した思いが蘇る。
後、中上健次氏に入の報告をすると、も一度読みたいので、本を送ってくれと言われた。
とてつもない存在感のお二人であったので、対話がいまでも続いているような気がする。


■イベント・書店フェア情報

○末井昭アワーvol.2『自殺会議』刊行記念
「私達全員自殺遺族! 親に自殺されちゃった話を聞いてみませんか?」
1月20日(日)13時~ LOFT9 Shibuya
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/106801

○銀座・教文館ナルニア国さんにて、安野光雅装画・挿絵展が1月18日~2月26日まで開催されます。
最新刊『メアリ・ポピンズ』の絵もたくさん並びますので、ご期待ください。
https://twitter.com/narniastuff/status/1082494947842912261

○読書会・猫町倶楽部/東京アウトプット勉強会、『誰のために法は生まれた』(木庭顕 著)が1月課題本です。
1月26日(土)、TKPスター貸会議室 六本木にて。
http://www.nekomachi-club.com/schedule/63810

朝日出版の約30冊「読むと世界が変わる本」フェア、くまざわ書店桜ヶ丘店さんにて開催中です。
https://twitter.com/kumazawa_sakura/status/1084020436550078464

○「書評でふりかえる2018」フェア、各地の書店店頭にて開催中です。
有隣堂アトレ目黒店さん
https://twitter.com/misuzu_shobo/status/1083649716544368640
慶應義塾生協三田書籍部さん
https://twitter.com/keiocoop_mita/status/1082837841292349440
長谷川書店茅ヶ崎ネスパ店さん
https://twitter.com/asahipress_com/status/1081095722479415296


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

昨年11月より応募受付をしている「第1回 おウチde俳句大賞」、すでに投句件数が4,000を超えました
https://www.asahipress.com/special/ouchidehaiku/

応募期間は2月28日まで、17音の言葉を紡ぎあげて自分なりの「今年の一句」にしたいと思います。
と言いつつ、なかなか形にならないものですね。

家の中で、玄関やキッチンなどで、ずっとずっと探っているのですが、これかと思って手を伸ばすとそこには宙のみのような。

敬愛する、都築響一さん『ヒップホップの詩人たち』の表紙帯にある“コトバが道に落ちていた”を何度も頭に浮かべながら、
脳内で5・7・5を創り出して掛け合わせてを繰り返しています。

ぜひ皆さまも日常の中で感じられる一句、なにかの記憶を呼び覚ますような一句、
背景にあるエピソードが輪郭として見えるような一句……お一人おひとりの一句をご投句ください。

 * * *

朝日出版メルマガ第19号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
 → info@asahipress.com

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