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朝日出版社メルマガ 第27号(2019/05/15発行)

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朝日出版メルマガ 第27号(2019/05/15発行)

今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■重版出来!
■今号のイチオシ電子版
■イベント情報
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■書店フェア情報
■編集部リレーコラム2(第二編集部)
■Webマガジン「あさひてらす」
■あとがき(編集後記)

━━━━━━━━━━━━━━━

■新刊のお知らせ

『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』
秋田麻早子 著(5月2日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011110/


■重版出来!

『誰のために法は生まれた』 ☆4刷!
木庭顕 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010779/

『最新版 白内障のひみつ』 ☆2刷!
赤星隆幸 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010502/


■今号のイチオシ電子版

『本の未来を探す旅 台北』
内沼晋太郎+綾女欣伸 編著/山本佳代子 写真(2018年12月12日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010847/

史上最長の10連休となった今年のゴールデンウィーク。
日本旅行業協会(JATA)が発表したGW海外旅行人気ランキングによると、
第1位は台湾、以降はハワイ、イタリア、タイ、シンガポールの順となった。

ここ数年、不動の1位である台湾は、日本からも近く、国内旅行に比べるとお値段もお得。
観光スポットがたくさんあるだけでなく、食も魅力的なのが人気の秘密だが、
一歩進んだ台湾の魅力を味わいたい人にぴったりなのが本書だ。

書店主や編集者、ブックデザイナーなど、台湾の出版文化を牽引する新世代31人を訪ね、
台湾の独立書店や出版の“今”を取材した本書は、韓国ソウルに続く「本の未来を探す旅」シリーズ第二弾。

出版業界が厳しいのは日本と同じながらも、ギャラリーやカフェを併設した個性的なショップに一歩踏み込むと、
そこには異文化のアートやカルチャー、さらには未来への息吹きを感じとれる世界が広がっているはず。

本に登場する若き出版人、台湾の「ひとり出版」の先がけで本屋「讀字(ドゥーズー)書店」も開き、
「台湾独立出版連盟」の顔でもあるシャーキー・チェンさんが今年2月に来日し、
刊行記念トークを行ったエッセイは、ウェブマガジン「あさひてらす」に掲載中!
http://webzine.asahipress.com/posts/1910


■イベント情報

○『往復書簡 無目的な思索の応答』刊行記念・又吉直樹さん×武田砂鉄さんトークイベント
5月17日(金)19時~ 紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20190408210000.html

○『本の未来を探す旅 台北』出版記念
台湾の人気読書サイトの編集長に聞く/もっと知りたい、台湾の本屋と出版
5月24日(金)19時~ 京都・誠光
https://www.seikosha-books.com/event/4422

○『絵を見る技術』出版記念・秋田麻早子さん講座
5月29日(水)19時~ 渋谷・BOOK LAB TOKYO
https://peatix.com/event/664167


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

こんにちは、五編の仁科です。

4月の最終週に「平成の空気入りペットボトル」を310円でメルカリに出品していたところ、
事務局に「他のユーザーが誤解や混乱をするおそれがある」ため削除されてしまいました。
今ならおまけで令和の空気を入れる容器もつけると謳っていただけに、切ないですね。

さて少し前にですが、ついに朝日出版ウェブマガジン「あさひてらす」がリリースされました(パチパチ)。
見てくださった方もいらっしゃるようで本当にありがとうございます。

そしてこのメルマガもいつもご覧いただきありがとうございます。
反応が見えないので(見えないのをいいことに)いつも暑苦しいことを書いてますが、
実は毎回何を書いたらいいのか迷っていたりもします。

てなわけで読んでくださってる心優しい方いらっしゃいましたら下記より拍手をいただけるとさいわいです。(懐かしの拍手機能)
http://clap.webclap.com/clap.php?id=asahi5hen


「あさひてらす」では現在、『しなくてもいいことしかすることがないーヒトとゲーム』(通称しなする)という
“ゲーム”にまつわる連載が始まっております!

こちらはボードゲームデザイナーでありながら、現代アートコレクティブ・パープルームに
所属しているアランさんによる初の執筆連載です。(月2回更新予定)

現在連載2回目まで更新され、「ゲームとは何か」を考察したり、はたまた「人間の営みをゲーム的視点で捉えると?」など…
「ヒトとゲーム」の関係について色んなところからぼんやり・じっくりと考えていきます。

ゲームに興味のない人でも、ゲームに対するイメージが変わると思うので、読んでいただけるとうれしいです~~

来週末、東京ビックサイトにて開催される「ゲームマーケット」でアランさんがブースを出展するようです。
最新の「電池不要ゲーム」が一斉に集まる大祭典ですので、アナログゲームデビューをしてみたい方はぜひ!
会場でゲームを試遊することも可能です。

#しなする紹介#
ホモ・ルーデンス[遊ぶひと]と呼ばれる人類の文化は、「遊び」とともに発展してきた。

現代において様々な娯楽がテクノロジーによってデジタル化され、個人で完結することが容易になってきたが、
一定の人員とリアルな空間、時間を強制するアナログなボードゲーム(遊戯)になお、需要があるのはなぜなのか…。

さいころ、オセロや囲碁といった古典遊戯から、自身が人間の性質を抽象化して作ったボードゲーム
≪ゾンビマスター≫まで、「ヒトと遊び」について紹介するコラム

▼▼▼こちらから ENTER▼▼▼
http://webzine.asahipress.com/categories/713


■書店フェア情報

○「安野光雅が描く名作の世界」、正文館書店知立八ツ田店さんにて開催中です!
http://blog.livedoor.jp/asahipress_sake/archives/53360070.html

○『CNN ENGLISH EXPRESS』バックナンバーフェア、東京大学生協駒場書籍部さんにて好評開催中です。
https://twitter.com/komababook/status/1125615840420700161

○『自殺会議』ブックフェア・末井昭さん選〈生き抜くための参考書18冊〉
全国各地の書店にて開催予定、Twitterで随時お知らせします!
https://twitter.com/asahipress_com/status/1126306324550012928


■編集部リレーコラム2(第二編集部)

こんにちは。第二編集部の大槻です。

ゴールデンウィーク中に秋田麻早子さん著『絵を見る技術』が発売になりました。
絵には視線をひきつけるための様々な工夫が凝らされていて、
それがわかると、絵の中で起きている駆け引きがわかってきて、
何倍も絵が楽しめるようになるよ、という本です。
アマゾンのレビューで「こういう本を待っていた」と書いてくださった方がいて
うれしかったです。私も待ってました。

…と、書いていたら、なんと、重版が決まりました!(祝)
担当した本のなかで最速かも…めちゃうれしいです。

秋田さんを知ったきっかけは、麹町アカデミアという、当時丸の内で開かれていた講座。
コタンの『マルメロ、キャベツ、メロン、きゅうり』と
ティツィアーノ『ウルビーノのヴィーナス』を読み解く回がすごく面白く、
本にしませんか、とお声がけしました。

コタンの『 マルメロ、キャベツ、メロン、きゅうり 』は、静謐な雰囲気の美しい静物画です。
https://bit.ly/30jEUkq
この静かさや超然とした感じはどこから生まれているのか?
秋田さんは、絵にはその絵の印象を決める「構造線」があるといいます。
この絵の場合、構造線は円弧で、果物が作る曲線が穏やかに下降していく印象を作っている、と。

それから、5つの野菜・果物が描かれていますが、この5つは並列ではなく、
主役がいます。主役を目立たせたり、そっと指し示したり…
絵に出てくる登場人物同士の間に関係性があるわけです。

こんな感じで、絵の造形のポイントを見ていくと、
「なぜ、この絵がいいんだろう?」という理由がわかってきます。
本の中では、同じ画家のほかの静物画(これ→https://bit.ly/2JI0NnJ)と比較しているんですが、
比べるとやはり前者のほうがすっきりしていていいなと感じる、その理由ですね。

また、こういう造形のポイントがわかると、
「一見地味な絵」とか「自分の趣味じゃない絵」の良さがわかってきます。
例えば(本には未収録なのですが)
アントワーヌ・ヴァトーの代表作『シテール島の巡礼』(https://bit.ly/2SqyyQf)って
私はずっと「どこがいいんだろう? まったく良さがわからない…」と思っていました。
なんかフワフワしてるし…ごちゃごちゃしてて地味だし…どこが優れてるの、と。
でも、本を読むと、わかるようになってくるんですよ。

ということで、美術館に行くのが好きな人にも、そうでない人にも、オススメです。
どうぞよろしくお願いいたします!
5月29日に渋谷のBOOK LAB TOKYOで著者の講座もやるので、もしよかったらどうぞ。
たくさんのスライドで、本よりももうちょっと専門的なところに踏み込みます。
https://peatix.com/event/664167

さてさて…。先週末は員旅行がありまして、沼津の図書印刷を見学したり、
地引き網を引っ張ったり、旅館でボードゲームをしたり、
遊覧船でかっぱえびせんを狙う猛禽類とたわむれたり、楽しかったです。

、さいきん若い人が増えまして…なんかすごくいいですよね。
こちらも新しい気持ちになってがんばりたいです。
前職は、元・刑務官とか、元・介護職(事務)とか、 元・大使館職員とか、
バラエティ豊かで、もっと話を聞いてみたいなぁと思います。

ではでは。

余談(1):前回銭湯について書いたところ、仙台の方から、よかったです、仙台では
昔ながら銭湯がなくなり、スーパー銭湯ばかりになりました、といメールをいただき、
すごーくすごーくうれしかったです。おたより、本当にどうもありがとうございます。

さいきん行った銭湯の中では、後楽園(春日)から5~6分のところにある富士見湯が、
蔦がからむ外観がすばらしく、私が行ったときは、玄関に大輪の百合が生けてあり、
強い香りが脱衣場のほうまで漂っていて、暗い内庭の様子と相まって、
時代錯誤な情緒を醸し出していまして、ぜひお勧めしたい…と思ったのですが、いま、
ホームページを見たら、なんと今月から休業とのこと…。

余談(2):さいきんみた映画では『沈没家族』が面白かったですhttp://chinbotsu.com/
今から二十年くらい前、22歳で子どもを生んで離婚した加納穂子さんが、
「一緒に子育てしてくれる保育人募集」というチラシを配り、電信柱に貼り、
集まった平均年齢25歳くらいの若者たちと、共同保育を始めました。
そのときのことを、大人になったその子、土君が監督となり、
当時の保育人達に話を聞いていく、というドキュメンタリーです。

自分の子ども時代のことを周囲の大人はよく知っているけど、
自分には全く記憶がない、という状況が描かれていて、
大人になるまでの間に、蛹の中で体細胞がミックスジュースになるみたいに、
混じり合って再編成し、多くを忘れ、成長していく…
その人間の仕組みがなんかすごく面白いなって思えてきました。本筋とは別のことですが。

あと、上野千鶴子先生のツイッターで知ったのですが、穂子さんのお母様が、
有名な女性史研究家の加納実紀代さんだったのですね。(私は不勉強で存じ上げず…)
新しい(勇気ある)行為は、穂子さんの人間的な力がすごい、ということもありますが、
突然、個人的に始められるものではなくって、やはり理念的なバックボーンがある
会的なものなんだ、と思いました。
新しい(勇気ある)行為、など全くできそうもない凡人ですが、
せめてそっちを応援していくことができたらいいな、と思う次第です。


■Webマガジン「あさひてらす」オープン!

人文、カルチャー、ことば、ほん、科学、CNN ENGLISH EXPRESS、文芸、イベントなど、
8つのジャンルにわたって、いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
http://webzine.asahipress.com/


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

書店フェア情報でもお知らせしましたが、『自殺会議』ブックフェア・
末井昭さん選〈生き抜くための参考書18冊〉が各地の書店さんにて開始準備中です。

DIYによる店頭販促物はこちら。
https://twitter.com/asahipress_com/status/1126306324550012928

このところ曇り空が多く、このまま梅雨に入っていくのかと思うと気が重くなりますが、
そんな時期に手にとってもらうといいのではとお勧めできるタイトル揃いのフェアです。

早稲田大学生協戸山店さんではすでに店頭展開されていますが、大学生協さんからの反応が
多くあり嬉しく思っています。

ぜひ、学部生・院生・教職員の方々にもフェア棚から本の数々を手にしてもらい、開いてもらえますように。


最近読んでいる本は、保坂和志さん『人生を感じる時間』(草思文庫)です。
先週日曜日にお伺いした、正文館書店知立八ツ田店さんで出合った一冊。

店長の齋藤多美さんによる「タミー賞発掘本部門」として展開されていて、手にすることができました。
平易な言葉で綴られたエッセイ集なのですが、そのひとつひとつに静かにゆっくりと心の中が浄らかにされる思いです。

こんなときいつも、「こんないい本を知らなかったとは…」と落ち込むのですが、同時に「こんないい本があったとは」と高鳴りもします。

書店店頭で出合えるもの、本にせよ人にせよ、なにより好きです。

 * * *

朝日出版メルマガ第27号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
 → info@asahipress.com

 

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