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朝日出版社メルマガ 第39号(2019/11/20発行)

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朝日出版メルマガ 第39号(2019/11/20発行)


今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■書評掲載情報
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■Webマガジン「あさひてらす」
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■あとがき(編集後記)

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■新刊のお知らせ

『LEGACY ─遺産─』
グィートグワルティエリ 著/上杉宗聖 訳(11月15日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011493/


■これから出る本のお知らせ

『ぼくは0てん』
山縣良和 絵・文(12月5日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011455/


■今号のイチオシ電子版

『[解説動画付き]ばらの夢折り紙』
川崎敏和 著(2016年3月8日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255007878/

折り紙が好きな人なら一度は折ってみたい「カワサキローズ」。
クリスマスケーキを飾るクリームをイメージして作られ、1985年にデビュー後、
海外で“Kawasaki Rose”と呼ばれるようになったものが逆輸入されたものです。

コロンとした「蕾」と「開いたばら」の2種類の「カワサキローズ」は、
1枚の紙で本物そっくりのばらを作ることができる世界的に有名な折り紙の作品。
その繊細なできばえに誰もが感動すること間違いなし!

折り鶴変形理論で博士号(数理学)を取得した著者は、元々は数学者。
長きにわたって高専で教鞭をとってきた経験を持ち、生徒と向き合いながら折り紙の創作活動を行い、
現在は講演等で国内外を飛び回っています。

本書では、人気の「カワサキローズ」「1分ローズ」「薔薇」に加え、
新作の「3分ローズ」「5葉の葉っぱ」「7角ローズ ボックス」を収録。

分かりやすく改良された折り図以外に、著者が丁寧に解説しながら実際に折るところを
撮影した解説動画付きなので、誰でも確実に折れるようになります
これからの季節、大切な人への贈り物としても最適です!


■書評掲載情報

○『公の時代』(卯城竜太+松田修 著)
11月16日付・朝日新聞読書欄にて、長谷川逸子さんにご高評いただきました。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14258579.html


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

第五編集部の綾女です。
今回はここ最近の思い出し日記を……。

11月13日(水)
朝は毎週水曜の定例会議。その後、リトゥンアフターワーズの山縣良和さんの絵本『ぼくは0てん』の校了作業。
間際にふと奥付を見直すと、表紙は「絵・文 山縣良和」となっているのに、「文・絵~」と逆になっていた。
危ない危ない。印刷所に再入稿データを手配して無事校了。
それにしても9日に見たリトゥンアフターワーズの水上ショー「After All」の興奮が冷めやらぬまま。
夕方は代々木上原の内沼晋太郎さんの事務所で打ち合わせ。
先月から上田と東京の二拠点生活になった内沼さん。本題以外のいろんなプロジェクトの話で盛り上がり、刺激をもらう。
作る話って、楽しい。帰りに上原のカフェ・バルネ。ここのオムレツが大好き。
いつものゴルゴンゾーラではなく今日ははじめてレモンバターのオムレツを。これもとてもおいしかった。

11月14日(木)
朝一のメールで、オファー(版権取得依頼)していた韓国の書籍の日本語版版権が取れた、とエージェントからあってうれしい。
さっそく訳者候補にも連絡。ちなみにK-文学ではありません。
『ぼくは0てん』のリリーステキストをまとめたり、先週の「公の時代祭り」取材のフォローアップしたり。
夕方、渋谷へ行く前に、デザイナーの大西隆介さんが昨日ツイッターで絶賛していたエルメスの「夢のかたち」展を六本木で。
オーダーメイドのプロダクトをその背景の夢(こんなのがあったらいいな)とともに展示。
フレームが竹でできた自転車が素敵すぎたけれど、いったいいくらなんだろう……。
文喫を覗いてから、ロフト9の幻冬舎plusフェス「日本の難点2019」へ途中参加。満員。
宮台真司さん、鈴木涼美さん(初めて実物を見た)、ダースレイダーさんによる天皇の話(原武史さんもよく話題に出た)が面白かった。
あと「オブビート」の話も。今の時代は一見の善が善として固定されて一見の悪は悪として葬り去られる……。
バール・ボッサに寄ってから帰宅。最近のお気に入りはブラジルから空輸しているというソーセージ。

11月15日(金)
朝6時に起きて羽田からソウルへ。一気に10度以下の真冬みたいな雨。
ホンデの宿にチェックインする前に近所の安食堂でビビンパ。なまった韓国語がオモニに伝わらない。
チェックインし30分仮眠してから、今年11回目となるUnlimited Editionことソウルアートブックフェアへ。
ホンデからは電車で50分くらいかかる郊外の地で開催していて悪天候なのに、それでも人は多い。
通い続けてもう4年だ……。ほしいと思ったいくつかはすでに売り切れ。
韓国と日本の知人出展者にたくさん会いつつ、両替したウォン札がどんどんなくなっていく。
いかに変なものを見つけるか、その嗅覚が問われるところ。
会場で会ったタバブックスの宮川さんと一緒にホンデまで戻り「Hong'sマッコリ」という人気マッコリ専門店の一席だけ空いていたテーブルへ。
二人ともビールが飲みたかったのだけれど、マッコリしかない(笑)。
でも店内で店主がつくっているというそのマッコリがおいしかった
ポム、ヨルム、カウル、キョウルと、作る季節によって味が変わる模様。タコの野菜炒めとキムチチジミ。
周りが賑やかで話がほとんど聞き取れない。

11月16日(土)
起きると「朝日新聞に書評です!」とメッセージがあって見ると『公の時代』(卯城竜太+松田修)の書評が朝日新聞に出ている。
評者は建築家の長谷川逸子さん。
建築の現場の事例を引いて、「閉じた公」の問題がアートだけでなく広がっていることを示すうれしい書評だった。
が、紙面の実物が見られない(泣)。
グーグルマップで見つけた宿近くのColemineというコーヒーショップが大当たりだったけれど、
コーヒーをこぼしつつ原稿のチェックやメールの返信で出られずもう15時前。
宿の横の気になったサムゲタン屋でゴマの葉入りのサムゲタン。
おいしくて完食したら苦しくなって宿に一旦戻り、雑貨屋の「オブジェクト」へ。
すられて以来財布代わりにしている「スレギ(ゴミ)」というレーベルのミニポシェットのスペアを買いに。
かわいいもの(キヨウォ)だらけ、若い女性だらけの中で男性一人は己のみだが勇気を出して二つ購入。
その財布をすられた環境に著しく近い雰囲気のトンミョの蚤の市に行こうと思ったけれど時間が足らず、
そこから歩いて数分の雨乃日珈琲店へ。
ソウルに来ると立ち寄る場所のひとつ。清水さん亜紗子さん夫妻から日本でいま流行っているものはと訊かれ「天皇」と答えると、
提灯を上げる仕草が帰ってくる。
タクシーでイテウォンに向かい、ヘバンチョンのコヨソサで店主のチャさんとTHANKS BOOKSのイさんと落ち合い、「ピザか焼肉どっち?」と聞かれ迷いなくピザ。
チャさんのタンゴル(行きつけ)の近所のビストロで食事。日韓の出版の話題を囲んでイタリアワインを二本半ほど空ける
(グラスでちょこっと出した残りを半ばボトルとして飲めるようだ。良いシステム)。
帰り道の週末イテウォンは、韓国人だけでなく欧米系、アラブ系入り乱れて、深夜だというのに昼間のよう。
タクシーがまったくつかまらない。


■Webマガジン「あさひてらす」

朝日出版の Web マガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
https://webzine.asahipress.com/

・日中いぶこみ百景/察して譲る
https://webzine.asahipress.com/posts/2648
・出張版 桒原駿の備忘録/昇段を決めた一局(4)
https://webzine.asahipress.com/posts/2666
・同時通訳者・橋本美穂の「英語にないなら作っちゃえ!」/「鬼に金棒」はどう表現する?
https://webzine.asahipress.com/posts/2789
・S'awesome! ~世界は驚きに満ちている~/神無月~神来月
https://webzine.asahipress.com/posts/2762


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

みなさんこんにちは。五編のにしなです。
そういえば先週あたり、eスポーツ世界最大タイトルである<リーグ・オブ・レジェンド>の
本年度国際大会がパリで行われていました。

合計賞金は7億円で、優勝チームはうち2億6千万円がもらえるとのこと。
パートナー企業にはルイ・ヴィトンが参加していて、優勝トロフィー専用の特注ケースを製作しました。

めちゃくちゃかっこいい!
https://twitter.com/louisvuitton_jp/status/1194242019981451266?s=21

まず、リーグ・オブ・レジェンドは月間アクティブユーザー数が1億人を突破する(テニスの世界競技者人口が1億人)、
世界で一番遊ばれているオンラインゲームです。

開幕式のすごさから、世界では今eスポーツがどれだけお金を産むコンテンツなのかが周知されていることが伺えます。
最先端のテクノロジーを余すことなくつぎ込んだ演出はオリンピックの開会式レベルで一見の価値あり。
https://youtu.be/6QDWbKnwRcc

また、去年の世界大会では開会式に「K/DA」という仮想アイドルグループが登場しました。
簡単に説明するとゲーム運営会社がプロデュースしたVtuberアイドル。もちろん歌は本物の実力派歌手によるもの。
彼女たちのアイコニックな見た目と曲のクオリティに、世界のSNS上では大きなムーブメントとなり、
iTunesのカテゴリー別ランキングで全米1位を獲得しました
今回の大会でも「K/DA」に続くバーチャルグループ「TRUE DAMAGE」が初お披露目、
メンバーらはゲームに登場するプレイキャラクターの姿をしており、既にYouTubeでは2000万回再生を超えてます!
https://youtu.be/sVZpHFXcFJw

世界大会はライブ配信されていたのですが、YouTubeにはドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、ポーランド語、
フランス語、中国語、英語、韓国語とさまざまな言語のeスポーツメディアが生中継してましたが、
日本語のは探してもなかなか見つからず...。
数少ない世界大会に関するウェブ記事を掘ってくと、日本語による解説はtwitchチャンネルという専用プラットフォームからしか見れませんでした。
たどり着くのになかなかたいへん...

と、ゲーム本編周りだけでも世界での盛り上がりが伝わったのではないでしょうか。
ルールがわからなくても大会の映像や中継へのコメントを見てるだけで観客の熱狂が伝わってきます。

関連して、今夏リーグ・オブ・レジェンドの全国の高校生による甲子園に行ってきたのですが、少年たちの激闘にとても感動しました
国民の男・真剣佑に野球観戦に誘われてもその場では一つ返事ですが、
三日前にはなぜ行くと答えてしまったのかと後悔するくらいには、スポーツに全く興味がない私ですが、
eスポーツ甲子園はそんな私でも見ていて胸が熱くなりました。
日本ではまだまだ認知度が低いこともあり、なんと!無料で観戦できました。

アメリカではeスポーツプレイヤーには奨学金を支給、韓国ではeスポーツスタジアムが街中にあるなど
世界で盛り上がっているeスポーツですが、日本ではまだそれほど普及しておらず、今後の動向から目が離せません。
最後に、こんなに語ってますが私はもうゲームのルールを忘れてしまいました。
でも、ルールがわからなくてもその場で丁寧に解説者が解説してくれるので大丈夫!
難しすぎて自分でプレイはできないので、また観戦して叩き込んで来ようかと思います!


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

昨日、今年3月にオープンした国分寺・早春書店さんを初めてお伺いしました。
店主の下田さんは以前はジュンク堂書店さんに勤務されていて、退職後に自らの書店を開業。
数回お会いした程度だったので、じっくりお話するのがとても楽しみでした。

国分寺駅北口を出て徒歩で5分程度、細めの道沿いに「古本」の看板がありました。
店内は古本、新刊、リトルプレスなどで本の匂いが漂う空間。
手書きのプレートにジャンルが記されていて、本を選びやすく、
また一冊いっさつをじっくり手にするのがとてもわくわくとします

30分くらい下田さんとお話をし、心に強く残ったことが多くありました。
その中でも近隣の大学生が来店した際に、進路のことや将来のことについて言葉を交わし、
それであったらこういう本が役に立つかもしれないと勧めることもあるとのこと。

ほかにも、「インフラとしての本屋」など常日頃自分が考えていることも交感することができ、
とても意義深い時間でした。

中央線沿線の皆さまはもちろん、少し遠方の方でも、足を延ばしてぜひ行ってみてください。

 * * *

朝日出版メルマガ第39号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
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