朝日出版社ウェブマガジン

MENU

朝日出版社メルマガ ~Back Numbers~

朝日出版社メルマガ 第6号(2018/06/27発行)

★メルマガ配信無料登録

 

朝日出版社メルマガ 第6号(2018/06/27発行)

 

今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■書評掲載情報
■イベント情報
■新聞広告・サンヤツギャラリー
■あとがき(編集後記)

━━━━━━━━━━━━━━━

■新刊のお知らせ

『赤毛のアン』
ルーシイ=モード=モンゴメリ 作/岸田衿子 訳/安野光雅 絵(6月20日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010687/


■これから出る本のお知らせ

『折る土偶ちゃん ―作って発掘・縄文おりがみ―』
譽田亜紀子 文/COCHAE 折り紙(7月11日発売予定)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010762/


■今号のイチオシ電子版

いよいよ1年でもっとも売れた電子書籍、第1位の発表です。

『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』
川添愛 著/花松あゆみ 絵(2017年6月17日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010038/

なんでも言うことを聞いてくれるロボットを作ることにした、怠け者のイタチたち。はたして、イタチたちはひだりうちわで暮らせるようになるのか――。

本書はガチの言語学、そして人工知能論でありつつ、美しい挿画をまじえた寓話のようなイタチたちの物語とやさしい解説を通して、「言葉を理解すること」の意味を考察していきます。

ロボットだけでなく、私たち人間ですら、言葉の理解に苦しんだり、失敗することはよくあること。「言葉を理解すること」は簡単なように見えて、本当にむずかしいことなのだと実感します。

あらゆることがAI頼みになりつつある現在だからこそ、読んでおきたい一冊。
刊行から1年、書籍版も現在4刷と売れ行き好調です。


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

第五編集部の平野です。

現在1歳5カ月の子どもがいます(ちなみに村上春樹さんと同じ誕生日☆)。

普段は保育園へ預けているのですが、校了日周辺に高熱を出し、自宅保育しなければならない事態が発生。岩手から母を招い(呼びつけ?)て面倒を見てもらい事なきを得ました。地味に試行錯誤しながら暮らしています。

先日、園のママ友たちとランチしながら、意外と切実な「夜ご飯何食べてるか」問題を話し合っていたときに「うち、大人のご飯は週三、出前館だから!」という主婦に福音な発言が一人から飛び出し、とても勇気づけられました。

産前は、『VERY』の「リアルなワーママ白書」とかを立ち読みして、「保育園の送迎にタクシー?! 港区とかに住んでる金持ちだけの話でしょ~」と笑っていたのですが、現在、疲れた日や雨の日は1ミリも迷わずタクシーです。

『VERY』もあながちおとぎ話ではないのですね~。時間はお金で買える。そのお金は他の予算(貯蓄とか)を削り、歯を食いしばって捻出しているのもまた現実なのですが……。

そんなこんなで、最近は京都の障害福祉に関わるスウィングというNPO法人の書籍も作っているのですが、そこに向井久夫さんという「詩人」が登場します。


「いや」

いや、いや、いや
もういや
なんにも、したくない
ぜんぜん、やるき、でない
もう、はなたらして
てれーと、してたい

(いや 向井久夫 2016年)


脱力っぷりが光り輝いてます。施設でも家でも書きまくり、自宅には作品が山盛りになっているそう。このような作品もできる限り収録する予定です。また進捗をご報告したいと思います!


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

第五編集部の仁藤です。

『赤毛のアン』が6月20日に全国の書店に並びました。本書は、安野氏の絵と装丁による「あ!絵本?」シリーズの第2弾で、第1弾の『小さな家のローラ』は刊行から1年経ちますが、第5刷と好評いただいています。

詩人で絵本作家であった岸田衿子さんならではの翻訳と安野光雅氏の叙情的な絵があいまって、質感のある美酒のような文学空間を楽しむことができます。

このシリーズの特色は、次のページをはやく読みたくなる。お話を読むごとに、じんわり感動が降りてくる。それはあたかも、桜の花びらや雪のひとひらが落ちる速度に近いように感じられます。また、本シリーズを読むと、同じ作家の別な作品も読みたくなります。

作品への深い共感から生まれた、安野光雅氏の絵が頁をめくる歓びをじんわり高めてくれます。
ドキドキわくわく感を楽しみ、読み終わるのが寂しく感じられてくる、そんなシリーズとして、秋には第3弾の谷川俊太郎さんの訳による『あしながおじさん』が刊行されます。
そして、次の第4弾は『メリーポピンズ』です。これからも本シリーズをよろしくお願いいたします。


■書評掲載情報

○『神様の住所』(九螺ささら 著)
6月21日付・日本経済新聞夕刊文化欄「目利きが選ぶ3冊」にて、批評家の陣野俊史さんが取り上げてくださいました。
https://twitter.com/asahipress_com/status/1009739955621384192

○『先史学者プラトン』メアリー・セットガスト 著/山本貴光+吉川浩満 翻訳/序文 國分功一郎
6月23日付・日本経済新聞読書欄にて、比較文学者・中村和恵さんがご書評いただきました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32110090S8A620C1MY6000/
『新潮45』7月号にて、評論家の稲垣真澄さんにご紹介いただきました。
https://twitter.com/asahipress_2hen/status/1011497808459792385

○『細菌が人をつくる』(TEDブックス)ロブ・ナイト+ブレンダン・ビューラー 著/山田拓司+東京工業大学山田研究室 訳
書評サイト「HONZ」にて、成毛眞さんレビューが掲載されています。(『週刊新潮』より転載)
http://honz.jp/articles/-/44811


■イベント情報

○第10回「BOOK MARKET 2018」
7月28日(土)~29日(日)10時~17時
会場:台東館 6階北側会場 [〒111-0033 東京都台東区花川戸2-6-5]
日本全国の個性ゆたかな出展社が「本当に面白い本」を持ち寄る、本の産直市。10回目・10周年となる記念すべき二日間、朝日出版社もブースで皆さまのご来場をお待ちしています。
http://www.anonima-studio.com/bookmarket/index.html


■新聞広告・サンヤツギャラリー

TEDブックス『細菌が人をつくる』『不確かな医学』(6月8日掲載/朝日新聞東京本社版)
https://book.asahi.com/sanyatsu/TOP/intro/ADTLM20180608104.html
『TOEIC(R)L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問』『同・リスニング1000問』(6月18日掲載/朝日新聞東京本社版)
https://book.asahi.com/sanyatsu/TOP/intro/ADTLM20180618103.html
『神様の住所』(6月20日掲載/朝日新聞東京本社版)
https://book.asahi.com/sanyatsu/TOP/intro/ADTLM20180620103.html


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

二週間ほど前、青山ブックセンター六本木店さん(残念ながら昨日で閉店となりました)をお伺いした際、「ABC歴代棚担当が選ぶ3冊」フェアから一冊の本を手にしました。

『傷を愛せるか』(大月書店 刊)というタイトルで、著者は精神科医の宮地尚子さん。ブックディレクター・幅允孝さんによる選書でした。

本の佇まいがとても印象的で、特別な一冊感が光のように。奥付を見て、目次を眺めて、あとがきを少し追う。4行読んだところで、閉じてレジへ向かいました。

“傷を抱えながら生きるということについて、学術論文ではこぼれおちてしまうようなものを、すくい取ってみよう。だれもが言葉にならない痛みを抱えている時代だからこそ、旅での些細な出来事や、映画やアートなどから見えてくるものがあるのではないか。人が傷つけ、傷つきあって生きていくなかではぐくまれる智慧や、傷を抱えるからこそ気づくことがあるのではないか”
[『傷を愛せるか』170頁(宮地尚子 著/大月書店 刊)]

ゆっくり、ゆっくり読み進めて読了して、また開いてを何度かしています。おおげさでなく、生涯の一冊となりました。

岸政彦さん『断片的なものの社会学』を読んだ方にも、お勧めしたいです。逆もまた然り。

 

* * *

 

朝日出版社メルマガ第6号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。

info@asahipress.com

★メルマガ配信無料登録

 

 

バックナンバー

ジャンル

お知らせ

ランキング

閉じる