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朝日出版社メルマガ 第46号(2020/03/11発行)

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朝日出版社メルマガ 第46号(2020/03/11発行)

今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■重版出来!
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム(第五編集部・平野)
■Webマガジン「あさひてらす」
■あとがき(編集後記)

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■新刊のお知らせ

『フランス文学小事典 増補版』
岩根久ほか 編(3月18日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255011684/


■重版出来!

『銀河の片隅で科学夜話』 ☆2刷!
全卓樹 著
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011677/


■今号のイチオシ電子版

『岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~』
鷲田清一 著(2020年1月30日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011417/

コロナウィルスの蔓延で、多くの小・中・高校が3月2日から休校に。
卒業式、入学式も中止、縮小されるなど、社会が揺れています。

本書は、朝日新聞の「折々のことば」でおなじみの哲学者・鷲田清一さんが、
大阪大学、京都市立芸術大学の入学・卒業式で、新しい世界に旅立つ若者へ贈った、
8年分の人生哲学が凝縮された一冊です。

困ったら、教えてもらう、手伝ってもらうということが、
あたりまえのようにできる空気こそ、社会にもっとも必要なものでもある
                    (2016年度 京都市立芸術大学入学式)

自分が何を知っていて何を知らないか、自分に何ができて何ができないか、
それを見通せていることが「教養」というものにほかなりません
                       (2008年度 大阪大学卒業式)

問いはみなさんの内側にあるだけでなく、
掘り下げていけば社会のさまざまな困難にも接続していきます
                   (2017年度 京都市立芸術大学入学式)

不安と希望が入り混じった若い人へ向けたメッセージはそのまま、
私たち現代人が直面する仕事や人生の悩みに寄り添い、背中を押してくれます。

折しも、今日は3月11日。東日本大震災から9年が経ちました。
震災の2週間後、戸惑いのなかで話されたリーダーシップ論
「… 請われれば一差し舞える人物になれ … 」(2011年度 大阪大学卒業式・学位記授与式)も収録。

政府主催の追悼式は中止になりましたが、そっと手を合わせたいと思います。


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

五編の平野です。

先日、岸本佐知子さんのエッセイ『ねにもつタイプ』を読んでいたのですが、
そのなかで「ちょんまげ」への違和感が表明されていました。

“わざわざ頭の前面の、いちばん目立つ部分の髪をつるつるに剃る。
そのうえ側頭部の髪をこれでもかとばかりに伸ばし、あまつさえその伸ばした髪を後ろで束ね、
棒状にして剃った部分に載せなおす。何かの罰ゲームか、羞恥プレイの一種としか思えない。
そんな髪型を、ほんの百何十年か前まで人々が普通にしていたということが、私にはうまく信じられない。
(「疑惑の髪型」)”

たしかに、時代劇とかで見慣れてしまっていますが、ちょんまげってどうかしてますよね。
あのハゲの部分(月代/さかやき)の毛を最初は1本ずつ抜いていたというから、かなり同情したくなります…!
起源としてよく言われているのが、「ちょんまげは武士階級から始まった結い方で、
戦闘中に兜で頭が蒸れないように考案された」という説ですが、
本当にそれが理由ならばもっとシンプルな形にできそうですよね。やっぱりハゲ隠しでしょうか。
私は頭が「平たい」ことが悩みで、もしも整形するならそこをどうにかしたいと常々思ってきたんですが、
絶壁とか頭の形の欠点を偉い武将とかが隠したくて、それを部下が忖度し踏襲していつの間にか
それが常識となった、という流れもありそうです。
(ツイッターで「ちょんまげ」検索すると、「◯◯してちょんまげ~」的な使い方をしている人が
まだまだけっこういることがわかり、ちょっと安堵しました。)

最近は、初台にあるフヅクエという、読書子のユートピア的なお店の店主・阿久津隆さんの本を作っています。
タイトルを考えていたら、道端の自動販売機を金属バットでぶん殴りたい衝動に駆られました。
本を作っていて毎回このタイミングにさしかかるとそうなります(バット持ってないけど)。
そもそも、本のタイトルとか帯の言葉を考えるのが好きな人っているんでしょうか。普通にいるような気もする…。

人やペットの名前を決めるのも一大事ですよね。
息子の名は夫の案で、仏教用語で「真理」の意味のsatyaという語の響きからつけました
(たしかオウム真理教の宗教施設ってサティアンっていいましたよね……)。
息子と同級生の女の子でだんとつに多いのが「葵」です。小沢健二さんが年明けの朝日新聞で、
キラキラネームのような新しい名前が出てくるのは「社会に対してある種の不満があるからだ」と言われてましたが、
多分だれも周りと一緒の名前をつけよ~!と意識はしていないのに、流行ができてしまうっておもしろいなと思います。
うちは猫を飼っているのですが、名前は「らも」です(中島らもが好きという理由だけ)。
ちなみに私は結婚するとき、義母に「いままで生きてきたことが不思議なくらい画数が悪い」と診断されました笑。でも生きてる。

この本のタイトルもそろそろまとまると思いますので、また近々お知らせさせてください!


■Webマガジン「あさひてらす」

朝日出版社のWebマガジン「あさひてらす」は、 いま話題のテーマ、エッセイ、小説などをお届けします。
https://webzine.asahipress.com/

・中国文字謎 入門講座/好きな字謎
https://webzine.asahipress.com/posts/3294
・出張版 桒原駿の『備忘録』大模様攻略(3)
https://webzine.asahipress.com/posts/3079
・夢をデザインする―夢の世界の住人―/知らないものは夢には出てこない
https://webzine.asahipress.com/posts/3245

 

■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

文芸誌『文學界』4月号掲載の滝口悠生さん「八戸滞在日記」をとても面白く読みました。
先日まで八戸ブックセンターで開催されていた、
ギャラリー展<柴崎友香×滝口悠生 アイオワ/八戸 ~作家が滞在するということ~>の
関連イベントで、滝口さんが八戸に数日滞在された際の日記です。

ちょうど私も半年前に八戸へ出張で行ったこともあり、登場する場所や人などが記憶に重なり、
その半年後を滝口さんはこのように見て記したのかと静かに興奮しました。

他者に読まれる前提での日記というものは書き方や読み方がさまざまで、ここのところずっと関心があります。
五編・平野がコラムで触れていた、阿久津隆さんの新刊『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹』(NUMABOOKS)も早く手にせねば。

* * *

朝日出版社メルマガ第46号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。
info@asahipress.com

 

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