朝日出版社ウェブマガジン

MENU

朝日出版社メルマガ ~Back Numbers~

朝日出版社メルマガ 第14号(2018/10/24発行)

★メルマガ配信無料登録

 

朝日出版社メルマガ 第14号(2018/10/24発行)

 

今号のコンテンツはこちらです。

■新刊のお知らせ
■これから出る本のお知らせ
■今号のイチオシ電子版
■編集部リレーコラム1(第五編集部)
■書評掲載情報
■編集部リレーコラム2(第五編集部)
■イベント情報
■あとがき(編集後記)

━━━━━━━━━━━━━━━

■新刊のお知らせ

『脱! 暴走老人 英国に学ぶ「成熟社会」のシニアライフ』
谷本真由美 著(10月26日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010830/

『糖質OFF こんにゃく料理レシピ』
金丸絵里加 著/こんにゃくパーク 監修(10月17日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010809/


■これから出る本のお知らせ

『夏井いつきの おウチde俳句』
夏井いつき 著(11月8日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010878/

『好古家』
ウォルター・スコット 著/貝瀬英夫 訳(11月8日発売)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010861/


■今号のイチオシ電子版

『家族無計画』
紫原明子 著(2016年6月10日配信開始)
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255009292/

キャバクラで月2,000万円の豪遊、思い余って都知事選に出馬したりと「日本一炎上しがちな夫」こと、
起業家・家入一真氏と18歳で結婚し、即出産。
31歳で離婚し、腹をくくって社会人デビュー。

本書は、ネット育ちの新世代エッセイストが、なにかと息苦しい現代家族の渦中から“寛容”と
“自由”を提言する、強く、愉しく、新しい〈家族論〉エッセイです。

現在は2児を育てるシングルマザーとなり、女性メディアなどでお悩み相談のスペシャリストとして活躍する著者が、
「シングルマザーの子育て」「ママ友問題」「セックスレス」「不倫」「自己責任論」……など、
家族にまつわるデリケートな問題に切り込みます。

ウェブマガジン『cakes』の人気連載を書籍化した、笑って泣ける、初の著作です。
最新インタビューは、こちらから。
https://www.alicey.jp/article/195340


■編集部リレーコラム1(第五編集部)

第五編集部 藤川です。

先月、星降る町の映画祭(https://star-cinema-festival.com/film/aoimori.html)で
上映された映画「青い、森」を観ました。

このイベントは、「地球と遊ぶ」をコンセプトとした、五感で体感できる移動式映画館で、
昨年は、人口500人ほどの島(神奈川県三浦市城ヶ島)に、約2,000人が訪れたらしい。

友人が制作に携わっていたので色々話は聞いていたけれど、たった1日のために作られた作品。

ストーリーは、家族を失った青年が祖父の言葉だけを胸に、心を閉ざしていたが、友人2人に出会い、次第に心を通わしていく。
が、ある日、旅先で忽然と、その青年は失踪する。友人たちはその理由を探し、もがき苦しむ。
「喪失」と「人」を軸に、生きる姿を描いた作品だった。

感想は上手くお伝えできそうもないので省略しますが、監督のインタビューで、こう述べていました。
「映画は生きるのに必要じゃないけど、人生を変えるもの。生きるのに必要ないものが、人生を変えてしまう。」
フィクションであっても、嘘のない現実をスクリーンに映し出そうとする姿勢が印象的でした。

つい先日の朝日新聞。皇后さまは、「身分を隠して1日を過ごせたら何をなさりたいですか」という質問に、
「神田や神保町の古本屋さんに行き、もう一度本の立ち読みをしてみたい」と答えられた、という記事が載っていました。

言われてみると、「本」も生きるのには必要のないものかもしれませんが、同じようなことかもしれません。

先の映画の話に戻ると、開催地の三浦市は首都圏からも90分と近く、
自然美と満点の星空の下という非日常な空間で映画を観れるという絶好のロケーション。

が、開催日当日は悪天候で、「うらり」という屋内のホールでの上映となったのは残念としか言いようがないです 笑。


■書評掲載情報

○『誰のために法は生まれた』(木庭顕 著)
10月14日付・毎日新聞読書欄にて、加藤陽子さんにご高評いただきました。
https://mainichi.jp/articles/20181014/ddm/015/070/012000c
『週刊文春』(10月25日号)にて、木村草太さんにご高評いただきました。
https://twitter.com/asahipress_2hen/status/1052794591517147136

○「本屋さんのブックレビュー」、更新!
MARUZEN&ジュンク堂書店・河野瑠璃さんに『自殺』(末井昭 著)をレビューいただきました。
http://blog.asahipress.com/bookreview/2018/10/ma-b3b8.html


■編集部リレーコラム2(第五編集部)

第五編集の綾女です。

韓国のソウルで年に1度開かれるUnlimited Edition(ソウルアートブックフェア)を見に来に先週末から現地にいて、
今これをロッテデパート地下1階のフードコートでトッポギを食べているおばさん(アジュモニ)の横で書いています。
締切を催促されあと10分……。

個人で出版物を作っている作家やアーティスト、小さな出版社や独立書店など、およそ200の出店者が集まる独立出版物の祭典
「Unlimited Edition」も今年で10年目。昨年からはBuk Seoul Museum of Artという、
ソウル中心部から電車で1時間ほどの会場に移ったのですが、にもかかわらず、朝からどんどん人がやって来て行列もできます。

来場者の中心の8割は20~30代の若い女性でとてもおしゃれ。
(今年はなかった)東京アートブックフェアとの一番の違いは、
スーパーで鳥の胸肉パックを触るがごとく臆せずどんどん本を手に取っては買っていくこと。
「キヨ~(かわいい~)」という言葉が飛び交っています。

僕は今年、1日目の夕方に行ったのですが、人気のブースは人だかりで見ることすらできません。
それでも個人で頑張っているソウルの書店や出版社の友人たちと言葉を交わすことだけでも元気が湧いてきます。
韓国以外でもON READINGの黒田さんやnos:books(台湾)の二人など、
名古屋や台北で会うよりアートブックフェアで会うほうが多いんじゃないかな……。

特に良いと思うのは会場構成がとてもシンプルで、基本的に1階と2階にすべて「目」の字型にブースを組んでいること。
今年の来場者は2日間で21,500人だったというので、会場キャパシティがそろそろ限界かもしれませんが……。

その後は、ソウルで働く編集者や書店主たちと話しながら最近の韓国の出版物の潮流を聞いていきます。
最近とみに顕著なのは、最初個人で出した出版物が人気になって出版社の目に留まり新たに装いも変えて出し直すケース。
しかもそれが大ベストセラーになる。

ペク・セヒの『死にたいけれどトッポギは食べたい』は、うつ病になって病院に通う20代女性の実話をベースにした、
対話形式のエッセイ本。いまどの書店でも売り上げ1位です(10万部近く売れているそう)。

他に、ニューヨークや東京旅行の手書き絵日記をそのまま本にしたキュリムの『キュリム日記』シリーズ。
日本だと、植本一子さんやこだまさんの本の事例がありますが、同じようなことが海の向こうでも起こっているわけです。

もうひとつの潮流は、ジェンダー問題やLGBTについての本。
今年6月のソウル市長選挙でおじさん(アジョシ)の候補たちに囲まれつつ当時若干27歳の「緑の党」共同代表、
シン・ジヘがジェンダー平等を掲げて旋風を巻き起こしたなど日本にまったくニュースが
入って来ていなくてビビったのですが(選挙結果は4位と健闘)、彼女の本がすでにPropagandaという
パンクな独立出版社から刊行されていますし、韓国の最大手出版社・文学トンネが主催する今年の「若手作家賞」の受賞者は、
LGBTをテーマにしたパク・サンヨン(30歳)の『知られていない芸術家の涙とザイトゥン・パスタ』。

昨今韓国でも盛り上がりを見せるMetooムーブメントの中で、「韓国の男」という意味の「ハンナム」が
今は同音で違う意味の「情けない男」に転じたとソウルの女性たちから聞きました。

つまり、ハンナム・スタイル……。
すぐ隣の国で連動している社会の動きがもっと可視化されて、問題と解決策が共有されるといいなと思います。


■イベント情報

○11月3日(土)「しのばずくんの本の縁日」に出店します。
「一箱古本市」の不忍ブックストリートによる、本好きも地域の方も楽しめるブックイベントが本年で3回目の開催となります。
http://sbs.yanesen.org/?p=5154

○『神様の住所』刊行記念「短歌みくじ告げタロー」、早稲田大学生協戸山店さんに10月末頃まで設置中です。
ぜひ、ガチャガチャを入り口に、短歌に親しんでください。
https://togetter.com/li/1275170


■あとがき(編集後記)

営業部の橋本です。

先週末は、本を直接読者にご案内・手渡す場、本の産直市に参加に名古屋へ行ってきました。

名古屋駅から15分ほど歩いたところに位置する、円頓寺商店街。
歴史ある商店街であり、近年はアーケード改修もされ、新しいお店も増え全国的にも注目される活気のある場となっています。

そこで二日間開催されたのが「本のさんぽみち」。
https://twitter.com/asahipress_com/status/1053428734030622720

たくさんの方が出店した一箱古本市に加えて、全国各地の古書店、新刊書店、出版社がゲスト出店。
秋晴れにも恵まれ、ものすごい賑わいに圧倒されました。喜びにあふれた。
https://twitter.com/asahipress_com/status/1053484997418483712

始まる前は、「お客さん来るのかな」「古本は売れても、新本定価販売は難しいんじゃないか」など
心配していたのですが、
こちらが拙くご案内する本の話や著者の近況などを興味を持って聞いていただけ、たくさんの本を手にしてくださいました。

ひっきりなしにブースに立ち寄っていただけ、幸せなことに二日間とも休憩する暇がまったくないほど。
こんな嬉しい体験はそうそう、そうそう無いぞと感無量でした。

読者の手元に飛び立っていった本もさまざま。
『小さな家のローラ』『サイコパスを探せ!』『誰のために法は生まれた』『断片的なものの社会学』
『恋愛を数学する』『圏外編集者』『緑色のうさぎの話』などなど。

胸ポケットに売上スリップを突っ込んでいたのですが、出店仲間に「橋本さん、勲章ですね」と仰っていただき、
よっしゃ、もっと届けていくぞと拳をぎゅっと握れました。
https://twitter.com/asahipress_com/status/1053933308080345088

次は東京・養源寺での「しのばずくんの本の縁日 2018」!
11月3日、ぜひ皆さま遊びにきてくださいね。
http://sbs.yanesen.org/?p=5154

* * *

朝日出版社メルマガ第14号、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ご意見やご感想などお寄せいただけると励みになりますので、よろしければ以下アドレスまでお願いいたします。

info@asahipress.com

★メルマガ配信無料登録

 

 

バックナンバー

ジャンル

お知らせ

ランキング

閉じる