朝日出版社ウェブマガジン

MENU

日中いぶこみ百景

Mao's collection 红包 hóngbāo

ポチ袋というのだろうか,袋の中にお金を入れてちょっと渡す。

中国では“红包”という。文字通り「赤い包み」だ。

中国ではおめでたいことは赤い色で表される。結婚式の色も赤一色。

だから日本で男性の黒い礼服にはぎょっとする。

この“红包”,最近はなかなか凝ったものが増えてきた。

経営者が社員に年末のボーナスをあげるときに使ったり,官僚への賄賂にも活躍する。

春節の時期に,この紅い包みを利用するわけだ。

最近では手術担当のお医者さんへの袖の下によく使われる。

大活躍の“红包”である。

(朝日出版社刊:『話してみたい 中国語必須フレーズ100』より)

 

バックナンバー

著者略歴

  1. 相原 茂

    中国語コミュニケーション協会代表
    1948年生まれ。東京教育大学修士課程修了。中国語学,中国語教育専攻。80~82年,北京にて研修。
    明治大学助教授,お茶の水女子大学教授等を経て,現在中国語コミュニケーション協会代表としてTECCの普及に努める。
    NHKラジオ・テレビでも長年中国語講座を担当。編著書に,『はじめての中国語』(講談社現代新書)『雨がホワホワ』『ちくわを食う女』『中国語未知との遭遇』(ともに現代書館)『ときめきの上海』『発音の基礎から学ぶ中国語 新装版』(ともに朝日出版社)『「感謝」と「謝罪」はじめて聞く日中“異文化”の話』(講談社)『講談社中日辞典<第三版>』『講談社日中辞典』(講談社)など。

ジャンル

お知らせ

ランキング

閉じる