Mao's collection 养虫盒 yǎngchónghé
これはどちらも虫を飼っておく容れ物である。
金属製のほうはガラスが手前に張ってあり,中が見えるようになっている。
上に福の字が見えるがこれも網状になっていて空気が流通する仕組みだ。
中に鈴虫など鳴く虫を飼う。鳴き声がよく聞こえる作りになっている。
もう一つのは紫檀製で,マッチ箱ぐらいの大きさがあり,これには毛沢東の顔が彫ってある。
やはりガラス窓があり,空気穴もある。ほぞが寸部の狂いなく合うよう精巧に作られている。
(朝日出版社刊:『話してみたい 中国語必須フレーズ100』より)
中国にはこういうところに情熱をそそぐ伝統がある。
私は「暇つぶしの芸術」と呼んでいるが,こういう素地のある国民はすばらしい潜在力を持つ。