朝日出版社ウェブマガジン

MENU

日中いぶこみ百景

Mao's collection 润喉糖 rùnhóutáng

私は教師のくせに喉が弱い。あるいは教師だから喉を使う,ゆえに喉が弱い。

中国,とくに乾燥はなはだしき北京に赴くときは霧吹きを忘れない。

これで宿泊先の部屋の湿度アップをはかる。

街を歩くときも霧吹きを携帯し,そして我が移動先空間を瞬時に湿度アップしたいのだが,日本人のイメージ下落を恐れこれは自粛している。

そのかわりのど飴をしゃぶる。

日本から持参したものが底をつくことがある。

そのときは中国製でも躊躇なく購入する。

写真は私の愛用する中国のど飴である。

丸い缶のは香港の“念慈庵”Niàncí'ānというブランド。

四角いのは広州の“王老吉”Wánglǎojíのもの。

“润喉糖”とはすなわち「喉ヲ潤ス糖」の謂いである。

(朝日出版社刊:『話してみたい 中国語必須フレーズ100』より)

バックナンバー

著者略歴

  1. 相原 茂

    中国語コミュニケーション協会代表
    1948年生まれ。東京教育大学修士課程修了。中国語学,中国語教育専攻。80~82年,北京にて研修。
    明治大学助教授,お茶の水女子大学教授等を経て,現在中国語コミュニケーション協会代表としてTECCの普及に努める。
    NHKラジオ・テレビでも長年中国語講座を担当。編著書に,『はじめての中国語』(講談社現代新書)『雨がホワホワ』『ちくわを食う女』『中国語未知との遭遇』(ともに現代書館)『ときめきの上海』『発音の基礎から学ぶ中国語 新装版』(ともに朝日出版社)『「感謝」と「謝罪」はじめて聞く日中“異文化”の話』(講談社)『講談社中日辞典<第三版>』『講談社日中辞典』(講談社)など。

ジャンル

お知らせ

ランキング

閉じる