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日中いぶこみ百景

Mao's collection 鼻烟壶 bíyānhú

嗅ぎタバコ用の壷。マテオリッチが伝来したものといい,400年の歴史がある。

“内画”nèihuàといい,透明な容器の内側に細い筆で絵を描く。

数十元から高いものは数万元もする。

いまはもっぱら観賞用,愛玩用になっているが,この嗅ぎタバコなら煙は出ないから,嫌煙権がうるさい昨今,嗅ぎタバコが復活するかもしれない。

そうしたら男たちは思い思いの意匠を凝らした“鼻烟壶”を手に,互いに見せあい自慢しあうのである。

風流にして平和である。

(朝日出版社刊:『話してみたい 中国語必須フレーズ100』より)

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著者略歴

  1. 相原 茂

    中国語コミュニケーション協会代表
    1948年生まれ。東京教育大学修士課程修了。中国語学,中国語教育専攻。80~82年,北京にて研修。
    明治大学助教授,お茶の水女子大学教授等を経て,現在中国語コミュニケーション協会代表としてTECCの普及に努める。
    NHKラジオ・テレビでも長年中国語講座を担当。編著書に,『はじめての中国語』(講談社現代新書)『雨がホワホワ』『ちくわを食う女』『中国語未知との遭遇』(ともに現代書館)『ときめきの上海』『発音の基礎から学ぶ中国語 新装版』(ともに朝日出版社)『「感謝」と「謝罪」はじめて聞く日中“異文化”の話』(講談社)『講談社中日辞典<第三版>』『講談社日中辞典』(講談社)など。

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