Mao's collection 盒子 hézi
なぜか箱ものに惹かれていた一時期があり,このようないろいろな小さな容れ物を求めた。
わが書斎の戸棚にはこういうものが数十個ころがっている。
銅製の小箱にはたいてい詩が彫ってあったり,絵が施してある。
赤い堆朱のものもあるし,古い陶片を蓋にはめ込んだ小物入れもある。
小姐の指輪入れだったか,あるいは君子の薬入れだったか。
一番手前のものは墨が入っていて硯がわりに使ったものらしい。
戸棚の前を通りかかり,ふと目にするとなぜか手が伸びる。
一つひとついじり回しているといつも半時ほど過ぎてしまう。
いまだ誘惑力をもった小物たちだ。