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英語学習お悩み相談室

Q.25「音読のススメ」、Q.26「効率の良く英文メールを書くには?」

Q.25「音読のススメ」

 学校の英語の先生に、英語は必ず音読しなさいと言われているのですが、英語を声に出して言うのがなんだか恥ずかしくて、なかなか出来ないでいます。音読をすると、どんな効果があるのでしょうか?英語が出来る人はみんな音読しているのでしょうか?

 (さき、高校1年生)

 

 音読は「話す」、「読む」、「聞く」に効果あり

音読のように声に出す練習は恥ずかしいですよね。とてもよくわかります。ですが、英語の先生がよく音読の練習をするように勧めるのもよくわかります。その理由をいくつかここで紹介させてください。

まず、英語は言語ですから、「読む」「書く」「聞く」ということだけではコミュニケーションを図ることができません。英語を「話す」ことを学習するには、声に出すことは避けて通れません。「読む」「書く」「聞く」だけをいくら繰り返すことは、野球でいえば、素振りを何度もやって、守備がうまくなることを期待するのと同じです。

音読の最大の利点は、話し相手なしでも「話す」練習になることです。音読の効果を最大限に発揮させるために、意味上の塊(チャンク)の区切りのところでひと呼吸おくことを意識しましょう。これは「話す」ときも同じなので、チャンクの終わり毎に、ひと呼吸をしっかりするように心がけてください。

また、チャンクを把握することは、とても効果的な「読む」練習になります。チャンクを正確に把握するというのは、意味を分かっていることはもちろん、文の構造、文法知識なども欠かせないので、必然的に読むスキルが上達します。

さらには、音読を繰り返し練習すると、発音も良くなり、英語における音と音の繋がりが上手くなります。チャンクの中ではひと呼吸おかずにスムーズに読み進めるので、チャンク内はできるだけスラスラ読むことを意識してみましょう。チャンク内では、一度も音が途切れないように全部が一つに繋がっているように読み進めるのがコツです。英文を書く時には存在する単語と単語の間のスペースは、話す時にはないことを意識してください。

そして、チャンク内をスラスラ繋げて音読できるようになると、リスニング力も向上します。聞いていると気付くと思いますが、英文はひとつひとつの単語を丁寧に発音するわけではなく、強い音と弱い音、さらには、消えてしまう音もあります。チャンク内を素早く音読することで、弱い音や脱落音も少しずつできるようになります。それができるようになると、弱い音や脱落音が分かるようになり、リスニング力が上がります。

音読は効果のある学習方法です。私自身、今でも時々音読練習をしています。是非効果を信じて、日頃の学習に音読を取り入れてみてください。

 

Q.26「効率の良く英文メールを書くには?」

専門商社で営業事務として働いているゆりこと言います。今年から海外のメーカーから商品を仕入れる部署に配属になり、日常的に英語を使うようになりました。主にはメールで納期の確認や問い合わせなどです。

同じ職場の先輩に英語の得意な方がいるので、その方に教えられながら仕事をこなしているのですが、実はその先輩が近いうち退職されることになり、近くに頼れる方がいなくなってしまいます。先輩がいなくなっても。もっと適切に素早く英語でメールが書けるように勉強したいと思っているのですが、なにか自分でいい勉強法はないでしょうか?

 (ゆりこ、27歳、会社員)

 

テンプレートを作って効率アップ!

頼りにしていた職場の先輩が退職されるとのこと、さぞかし不安だとは思いますが、仕事ですから、そんなことも言っていられませんよね。素早く適切なメールを書く方法をご紹介します。

まずやっていただきたいのは、これまでその先輩が教えてくれたときに書いたメールを何度も見て学習することです。メールですから、大体の場合、同じような構造をしていています。納期の確認をするなら、これまで書いたメールを見て、最初のあいさつ文はどのような表現を使っているのか、本題ではどのように納期の確認を切り出すのか、など、これまで先輩から教わったことを体系的に整理して、テンプレートのようなものを作ると作業効率が上がります。ご自分で、あいさつ文集、納期確認文集、問い合わせ文集など、テンプレートの書く部分ごとに表現をまとめておくのも、有効です。実際にメールを書く時には、それぞれのパートからいいものを選んで、文にしてみるといいと思います。

テンプレートを作成するとしたら、商品名や納期などを絶対に含めないでおくようにして、あとから、必要な商品名や納期だけをつけ足せばいい状態にしておきます。テンプレートを使用すると、上書きすることを忘れてしまいがちなので、注意してください。

取引する会社が大幅に変わらない限りは、問い合わせメールも比較的少ない数のテンプレートで事が足りるようになると思います。最近では、シチュエーション別のテンプレートがオンラインで手に入れることもできます。最初はテンプレートに頼って書いていけばいいと思いますが、繰り返す使用することで、テンプレートなしでも自分でメールを作成することができるようになります。それまでは、テンプレートに頼っても全然構わないと思います。

英文メールの作成は少しずつ上手くなっていきます。テンプレートを作成して、少しずつ慣れていってください。

 

この連載では、英語学習に悩みを抱える読者の方のご質問に、横本先生が懇切丁寧にお答えしていきます。

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著者略歴

  1. 横本 勝也

    上智大学 言語教育研究センター講師
    カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院 修了(MA in TESOL)
    専門は、第二言語習得、英語発音教育。
    著書に、『TOEIC TEST鉄板シーン攻略 文法・語彙』(Japan Times)、『究極の英語ディクテーション Vol. 1』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト 730点! 残り日数逆算シリーズ』(共著、アルク)、など

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