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英語学習お悩み相談室

Q.27「発音はどうしたら上手くなる?」、Q.28「英語をアウトプットする練習法」

Q.27「発音はどうしたら上手くなる?」

 会社員のゆみと言います。最近、趣味で英会話を習いはじめて、週1回英会話学校に通っているのですが、ネイティブの先生のように単語の発音がうまくできなくて、いつもカタカナ英語のまま発音をし、その度に先生に言い直すように言われてしまいます。少しずつでも、英語らしい発音をしようと心がけてはいるつもりなのですが、リズム良く英語らしく発音できるようになる練習方法などがあれば教えて頂きたいです。(ゆみ、27歳、会社員)

 

A:長短、強弱、高低を同時に表現

ネイティブの発音はやはりきれいですし、憧れますよね。私もひとりの学習者として、そして、発音教育の専門家として、美しい発音を心がけようと毎日奮闘しています。

さて、発音を言い直すように言ってくれる先生なのですね。発音を蔑ろにする教師が多い中、そのような先生に教わっているのはとてもラッキーだと思います。先生に指摘された発音は、通じるかどうかが不安な発音だと考えられるので、聞いてうなずくだけではなく、何度も声に出して先生の前で発音をチェックしてもらうといいと思います。

発音学習は比較的時間がかかるので、何度も同じ音を練習することも度々あります。しかも、英語の場合、スペルから発音を正確に予測できないので、スペルからカタカナ変換する癖を取り除かないといけません。一見遠回りのような印象も受けるかもしれませんが、発音記号を学習してみるのはいかがでしょうか。オンラインで発音記号それぞれの発音を音声で聞けますし、現代では比較的学習しやすいと思います。

発音記号と同時にどうしても習得したいのが、音節です。長めの単語は音節に分かれています。これを捉えることがとても重要です。例えば、seasonという単語でしたら、seaとsonの二つの音節からなっていて、一つ目のseaが強く、長く、高く発音され、sonは弱く、短く、低く発音されます。このとき、強く、長く、高くを大げさにするのと同時に、弱く、短く、低くも大げさに表現して強弱、長短、高低の差を大きくすることが、英語らしいリズムを作り出すコツです。

発音記号と同時に、この強弱、長短、高低の差を大きくしながら発音することを意識してみてください。毎日コツコツやれば必ず上達します。頑張ってください。

 

 

Q.28「英語をアウトプットする練習法」

大学4年生のさきと言います。私は来年から外資系食品メーカーの日本法人に就職することが決まっています。採用担当の方から、就職しても初めのうちは仕事で英語を使うことはないけれど、将来的には英語の出来た方が仕事の幅は広がると言われ、今から勉強を始めています。今は大学でも受けたことのあるTOEICの問題集を解いたり、単語を覚えたりしているのですが、インプットだけではなくアウトプットも大事といろんな人から言われていて、良いアウトプットの方法を探しています。アルバイトや卒業論文もあったりして、なかなか英語だけに時間はさけないのですが、すき間時間を利用してできる英語のアウトプット練習法のようなものがあれば教えて頂きたいです。(さき、21歳、大学生4年生)

 

A:携帯を駆使してアウトプットの練習をしてみましょう。

 就職が決まっていて、就職後のさらにその先を見据えて英語学習をしているのですね。本当に感心です。英語はあらゆる場面で武器になることがありますよね。仕事で急に英語が必要になったとしても、すぐには身につかないので、今から準備をしておくというのは素晴らしい考えだと思います。

さて、TOEIC L&Rのようなインプットだけでなく、アウトプットの練習もしたいということですが、隙間時間でできることはたくさんあります。現代にはスマホという強い味方がいるので、アウトプットの練習をするのも比較的簡単にできます

 まず、どうしても試していただきたいのは、録音です。特別なアプリをインストールしてもいいのですが、そのようなことをしなくてもほとんどのスマホには録音機能がついています。その機能を利用して、自己紹介の練習をしてみたり、TOEIC S&Wの問題などを使用して練習してみましょう。同じ内容の録音を少なくとも3回はやってみてください。この反復が、アウトプット練習の効果を高めてくれます。また、数日後にこの録音をもう一度聞き返してみましょう。そこで、どうすればもっと分かり易い説明になるかなど自分なりに考えて、そこを直してもう一度録音します。この反復と自己分析によって、少しずつアウトプットが上手になっていきます

 次に音声入力機能を利用することもできます。スマホのメモ、メール、WORDなど、何か文字入力をするアプリを使用します。文字入力の言語を英語にしたら、マイクのアイコンをタップして、音声入力に挑戦してみましょう。声の大きさ、発音、語彙・文法の使い方、スピードが適切で、通じる英語が話せるようになると、音声入力でかなり正確に話した内容がタイプされます。音声入力は、文脈の情報も考慮されるので、単語ひとつひとつを音声入力するのではなく、短くとも文で話してみましょう。そして、発音、声の大きさ、文法・語彙の使い方、スピードに問題があると、誤入力される可能性が高いので、誤入力箇所を見直して、正確に入力されるように練習してみてください

録音機能も音声入力機能も、反復と自己分析が成功のカギなので、毎日少しずつでいいので、コツコツ練習してみてください。応援しています!

 

 

 

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著者略歴

  1. 横本 勝也

    上智大学 言語教育研究センター講師
    カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院 修了(MA in TESOL)
    専門は、第二言語習得、英語発音教育。
    著書に、『TOEIC TEST鉄板シーン攻略 文法・語彙』(Japan Times)、『究極の英語ディクテーション Vol. 1』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト 730点! 残り日数逆算シリーズ』(共著、アルク)、など

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