Q.107「転職で英語面接受けることに!何に気をつけたらいいか?」
現在転職活度をしており、先日外資系企業のWEB面接を受けました。結果は不合格だったのですが、慣れないWEB面接で、しかも英語ということもあり、どこかでミスしたのかなと考えており、私自身、アメリカへの交換留学の経験はあり、英語での意思疎通は難なく行えますが、使う英語がカジュアル過ぎたのかもしれません。
外資系企業は今後も受ける予定なので、英語で面接を受ける際の注意点や使えるフレーズなどあれば教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。(まりこ)
面接は心地よい内容と表現で臨みましょう
外資系企業も転職先候補に含まれているのなら、やはり英語面接を得意にしておきたいです。
前回の面接はWEBで行われたということもあり、慣れない環境でかなり大変だったとお察しします。今後も面接が続くと思いますので、しっかり対策したいところです。
ここで、いま一度確認しておきたいのが、就職や転職の面接で問われているのは、英語を流暢に話せる能力ではないという点です。英語検定試験の面接のように英語力を審査しているわけではないので、英語力を見せつける必要はありません。英語の面接では、ネイティブや帰国子女のようにペラペラと話すのではなく、いかに失礼のない英語で、しっかりと言いたい内容を明確に伝えることができるかどうか、という点が重要です。
ゆっくりで構いません。しっかりアイコンタクトを取り、面接官に言いたい内容が伝わっているかどうかを確認しながら話すことで、コミュニケーション能力をアピールしていきましょう
面接ではフォーマルな表現を!
また、ご自身の反省内容にもあるように、カジュアルな表現の多用はあまり望ましくありません。英語にもシチュエーションにあった表現というものがあります。そのため、留学時代に友人やクラスメートと話すときに使用した英語は、面接にはそれほど役立たないかもしれません。
面接では、いわゆるビジネス英語というものが望ましいです。ビジネス英語と言ってもあまりピンとこないかもしれませんが、TOEICで扱われるような表現は、それほど堅苦しくもなく、失礼にもならない表現なので、いい参考になると思います。ちょうど良いフォーマルな英語で面接に臨みましょう。
挨拶の表現
面接で聞かれる質問内容などは会社によっても違うと思いますが、どの面接でも共通する注意点がいくつかあります。まずは挨拶です。
Good morning/afternoon/evening, Mr./Ms. ~.
My name is ~.
Pleased to meet you.
Thank you very much for giving me the opportunity to talk with you today.
このようにフォーマルな挨拶は、ひと通り覚えておくといいと思います。まず、面接官の名前が分かっている場合には、相手の名前を使って挨拶するのが良いでしょう。
また、今回の転職面接のような比較的フォーマルな場で名乗る場合は、I’m ~でも構いませんが、My name is ~.で名乗ると良いでしょう。そして、面接後には、面接を受けさせてもらったことに対して、必ず御礼を言うことも忘れずに。
ネガティブなイメージを与えずに、前向きな姿勢を伝える!
次に注意すべきなのは避けるべき内容です。採用面接では、ネガティブな内容は話さないほうが良いでしょう。特に気をつけるべきなのは、現職の仕事内容、待遇、上司などに関する不平や不満に関する発言です。否定的な発言は、絶対に避けてください。実際にそれが現職を離職する理由だったとしても、それについては触れない方が賢明です。
転職する理由について聞かれてしまった場合には、たとえば、
I have enjoyed working with my wonderful colleagues and have learned a lot from them, but when I came across this job advertisement, I found that it would be new challenges and opportunities for growth.
というように、前職の同僚に対する前向きなコメントを添えた上で、転職先での向上心をアピールすると、面接官の印象が良くなると思います。
最後の質問で、積極性をアピール
そして、よく面接の最後には面接官から「質問がないか」と聞かれると思います。ここでは必ず一つや二つ質問して、積極的に転職先のことを知ろうとしている姿勢をアピールしましょう。ただし、質問するべきではない内容もあるので、注意をしてください。たとえばですが、待遇や福利厚生についての質問は決して望ましいものではありません。できれば避けましょう。
その代わりに、
Would you tell me how a typical day would go?
と質問して、実際に自分が仕事している姿をイメージしたいという意欲をアピールしたり、
If possible, would you tell me what your company is aiming to achieve this year?
と質問して、転職先の会社の将来性について興味を示すのもいいでしょう。
このように積極的な姿勢をアピールできる質問を予め準備しておくと落ち着いて質問できます。
カジュアルな表現を丁寧に言い換え、自然で心地よい印象を!
最後に避けるべき表現について触れておきます。
しっかり準備をして、フォーマルな表現を身につけることはもちろんですが、ビジネスシーンに相応しくない表現が不意に出てしまうことがあります。
たとえば、面接官が話した内容や質問が聞き取れなかったときに、What?と聞き返してしまってはいけません。普段から失礼のないように
I beg your pardon./Excuse me.
Could you say that again?
のように聞き返せるといいでしょう。
同様に、Yeah.やOK.のようなカジュアルな表現ではなく、
That’s right.
Certainly.
Exactly.
のような表現を使用したり、短縮形のgonnaやwannaは避けて、going to、want toを使用する方が無難です。
また、少し確信のない返答をする際にI guessなどを使わず、
I believe ~.
I’m not sure, but ~.
と表現を使用するといいでしょう。
最後に、Really?という相槌を多用する方は少なくないと思いますが、面接では、
Is that so?
Oh, do you?
などを織り交ぜて、バリエーションがあると自然で心地よい印象が与えられます。
面接でやるべきことは日本語でも英語でも大して違いはありません。いわゆる教科書や試験に登場するような英語表現を使うように心がけ、失礼の無いように、しっかりはっきりゆっくりと自分の考えを伝えることで、高いコミュケーション能力をアピールしてください。応援しています。
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