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英語学習お悩み相談室

Q.15「英語で小説を読んでみよう!」、Q.16「自然な英文を書くにはどうしたらいいの?」

この連載では、英語学習に悩みを抱える読者の方のご質問に、横本先生が懇切丁寧にお答えしていきます。

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Q.15「英語で小説を読んでみよう」

 子供の頃から本が好きで、いつか海外の小説を原文で読みたいと思っていました。

今年、大学生になったので洋書(ハリーポッターのペーパーバック)にチャレンジしたのですが、なかなか読み進めることが出来ず断念してしまいました。高校までの授業でも、大学受験でも英語は得意だと思っていたこともあって、悔しく感じています。まずは出てくる単語が分からないので、また単語帳で勉強しようかなと思うのですが、単語がわからなくてもどんどん読み進めていくことが大事かなとも思ったりもします。先生にアドバイスを頂きたいです。

(たかこ、大学生、19歳)

 

A:純粋に楽しむための題材選びを!

英語の小説を原文で読みたいという気持ちはよくわかります。英語学習が好きだったり得意だったりすると、いずれは小説を読破したいと思うのは、とても前向きな姿勢ですし、素晴らしいです。英語学習の枠を超えて、英語を実際に使って楽しむということがとても重要なので、是非まずはひとつでも読破してみたいですね。英語で小説を読むということにはいくつかのハードルがありますので、それを踏まえて是非再挑戦してみてください。

 

まず、小説選びです。今回、『Harry Potter』に挑戦したとのことですが、もちろん、話の内容もすでに知っていると思いますし、面白い題材だと思います。ただし、この話はファンタジーなので、非現実の世界を言葉で表現しているのを読み取らなければならず、内容を理解するのが難しいかもしれません。現実の世界を描いた小説の方が理解しやすいと思います。

 

私はそれほど歴史や諸外国の社会問題に通じていないので、小説選びには実は苦労します。小説ではよく取り入れられる、歴史や社会問題に関する知識が要求される内容ですと途中で断念してしまうこともよくあります。結局、最後まで読む小説はミステリーになってしまいます。ミステリーの時代背景は現代であることが多いですし、ミステリーを解くこと以外は、あまり想像を膨らませて読む必要がないので、私でも十分楽しめます。Agatha Christieの小説などは、ひとつひとつの話が短くて、比較的読みやすいと思います。

 

それでも、使用されている単語が難しいと感じることがあると思います。その場合には、Graded Readersをお勧めします。これは、もともとネイティブ用に書かれた本の単語のレベルや文の構成などを簡素化して、英語学習者でも楽しめるように編集したものです。出版社によって様々ですが、いくつかのレベルに分かれているので、図書館や書店などで、実際に手に取って、見開き2ページに知らない単語が5~7語程度を目安に、自分のレベルにあった題材を選ぶといいと思います。慣れてきたら、さらに高いレベルへと読み進められますし、今はかなりのタイトルがあるので、おススメです。

 

小説を読むことは英語学習と思わずに、純粋に楽しむことを目的にすることが重要です。Graded Readersや短編小説で、無理なく読める内容、長さのものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

Q.16「自然な英文を書くには??」

 春学期に大学でWritingの授業をとっており、先生の教えもらいながらいくつかエッセイを書きました。ですが、あまり英語っぽい文章にはなっていないなと自分でも感じるくらい下手なものしか書けませんでした。日本語をそのまま英語に訳したというか、なんだか不自然に思ってしまいます。同じクラスにいる帰国子女の子のものと比べると、英語として自然ではない感じがします。どうしたら、英語らしい英文が書けるようになるのでしょうか。

やっぱり留学とかして、たくさん英語に触れないといけないのでしょうか?

(ゆうすけ、21歳、大学生)

 

A:実際に使われている英文表現のマネをする!

 帰国子女の学生が書いた作文と自分の作文を比較して、表現に違いがあることに気づくことがまず素晴らしいことです。確かに、帰国子女ともなれば、これまでに触れた英語の量が違いますし、どうしても留学をして触れる英語量を増やしたくなりますよね。この考えはあながち間違ってもいませんが、なにも留学ばかりが解決ではありません

 

まず、表現力についてですが、これはSpeakingとWritingの量に伴って身についていきます。これまでReadingやListeningを中心とした学習方法だったと思いますが、Writingでの表現を身につけるにはWritingの練習量を増やすことから始めることがいいでしょう。

 

しかし、練習量だけを増やしてもそれほど効果が期待できません。そこで試してほしいのは、日本語で考えたアイデアを英語で表現しようとしないということです。少なくとも日本語では文章にしないでおきましょう。作文となると、書くための準備が不可欠ですが、準備段階では、単語レベルのメモ、アウトラインを作るだけにしておきましょう。そのアウトラインを見て、ひとつひとつのアイデアを英文で表現していくようにしましょう。

 

英文で表現できないアイデアがあるときには、辞書を使うと思いますが、和英などで単語を調べるだけでなく、その単語が文の中でどのように使われているのかをしっかり観察してください。多くの例文が掲載されているWeblioなどのオンライン辞書やGoogle検索などで調べた単語を含む英文を複数読み、その単語がどのような文脈で使われいるのかや、前後にはどのような単語が使われるのかを確認することを通して、英語らしい単語の使い方を学びましょう。

 

少しずつでも構わないので、調べた英文の表現をマネすることを続けていれば、自然な表現が身につくようになると思います。日本語を訳したような不自然な英文かもしれないと気付くだけの観察力があれば、それほど遠くない将来自然な表現が多く書けると思いますよ。

 

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著者略歴

  1. 横本 勝也

    上智大学 言語教育研究センター講師
    カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院 修了(MA in TESOL)
    専門は、第二言語習得、英語発音教育。
    著書に、『TOEIC TEST鉄板シーン攻略 文法・語彙』(Japan Times)、『究極の英語ディクテーション Vol. 1』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト 730点! 残り日数逆算シリーズ』(共著、アルク)、など

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