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英語学習お悩み相談室

Q.37「ネイティブ同士の会話はどうしたら聞き取れるようになる?」、Q.38「英語を学ぶ意義を子供に伝えるには?」

Q.37「ネイティブ同士の会話はどうしたら聞き取れるようになる?」

会社員のゆうすけと言います。私は学生の頃から英語が好きで、現在は英検準1級とTOEIC 760点のスコアを保持しています。普通の人からすれば英語は出来る方だと思うのですが、試験のリス二ング音声では大体聞き取れても、実際にネイティブが会話しているのを聞いても何もわからないことが多く、悔しい思いをしています。ネイティブの会話と試験のリスニング問題とではいったい何が違うのでしょうか?どうすれば聞き取れるようになるのでしょうか?(ゆうすけ、26歳、会社員)

 

 テキストにない表現と文化的知識を学ぶ

 ネイティブ同士の会話はなかなか聞き取れないですよね。上級者ならではの悩みだと思いますが、その原因を理解して、これまでと同様に継続学習をすることをお勧めします。

 英語ですとあまりピンとこないかもしれませんが、日本語に置き換えて考えてみると少しわかってくることがあると思います。ここで、日本人の仲間と日本語で話す際、どのような日本語を使用しているかを考えてみましょう外国人用の日本語のテキストや教材に登場する日本語とは違う表現が多く使われていませんか。あるいは、私たちが日常的に使用している表現を網羅した教材があるとも考えにくいですよね。教材にある言語表現は初対面の人に使用することはあっても、親しい間柄の仲間同士ではなかなか使用しないものです。つまり、教材を通して学んだいわゆる標準語というのは、初対面ではないネイティブ同士ではあまり使っていないと考えられます

 また、話し手と聞き手の間で共通知識がある場合、第三者にはわからない内容について前置きなしに話しできたりもします。ネイティブ同士の会話が、話し手と聞き手の共通の話題を見つけたところから、理解が難しくなるのは、共通の話題を話す際には一から説明する必要がないためだと考えられます。

 そして、文化的背景に関わる話題についての理解はかなり難しくなるはずです。会話の中では、たとえば、英語圏で有名な俳優、コメディアン、歌手などの名前、映画やドラマの作品名、トーク番組名などが登場することがよくあります。そのような場合、ある映画の有名なワンシーンについて話したり、そのときのセリフについて話したりすることがありますが、その映画を観たことはもちろんですが、そのシーンを英語で観ていないと話題にはついていけないことになります。

 このように、単に英語力ということだけではなく、話している話題そのものに関する知識がないために聞き取りにはかなり不利になります。これらの力を伸ばすには、やはり経験が必要ですが、欧米のトーク番組などの動画を見たりするととても勉強になります。台本にはない会話を実際に聞くことで少しずつ力をつけられるようになります。是非試してみてください。

 

 

Q.38「英語を学ぶ意義を子供に伝えるには?」

 昨年、息子が中学に入り、学校で英語を学び始めたようなのですが、どうもあまり好きではないようで、最近はどうして英語を学ぶのかとひねくれたような態度まで見せるようになっています。私自身はそれほど学生時代に英語が好きだったわけでもないので、上手く説明できないのですが、日本語以外にも言葉話せるとしたら海外旅行などにも便利だと思います。先生ならどのように、英語を学ぶことの意義をお伝えしますか?(りえ、37歳、主婦)

 

必ずやってくる英語を使う機会のための準備を

 学校で学ぶ英語に意義を見出せないという生徒さんは少なくありません。将来英語を使う機会がやってくることを想像できないと思いますが、そのような機会は増える一方で減ることはありません。さらに、英語学習はとても時間がかかるので、必要なときに始めるのでは遅すぎます。今学習に躓いている人ほど、将来英語が必要になったときに、短時間で学習するのは到底無理だとわかっているはずです。そのため、今から少しずつ準備することが必要となります

 海外旅行の際に便利になるというのは一つのいい理由だと思います。これから英語圏に限らず海外に旅行に行ったり、仕事で海外出張に行ったりする機会も少なくないでしょう。科学技術、特に通信業界の発展により、日本にいながらも海外の方々とやり取りをすることを避けられなくなってきています。

 実は、全世界には英語を話す人が20億人以上いるといわれています。これは英語圏というような限られた地域に存在するのではなく、世界中に点在していて、しかもネイティブはそのうちの約25パーセントのみで、残りの75パーセントはノンネイティブ(非母語話者)です。プライベート、仕事に関らず、また、英語圏、非英語圏に関らず、日本人以外と話しをするときには英語を使うのが一般的です。

 また、ここ最近では様々な国から訪れる観光客が多くなったことで、街の中で、そして仕事上で英語で話す機会が増えましたし、今後も増えることが予想されます。アルバイトで接客をしている学生も英語で接客せざるを得なくなることが多くなりつつあります。また、在日外国人の数も多くなっています。日本に住み始めて間もない外国人の多くは、簡単な英語でコミュニケーションをとることが多くなります。このように日本にいながらも英語を使用する機会が増えつつあり、基本的な表現は学校で学んでおくのが重要になります

 受験英語とは違い、コミュニケーションで英語を使用するという場合には、基本英単語2,000~3,000語程度で十分ですし、それほど複雑な文法を使用する必要もありません。それだけで自分の将来の役に立つ、そして、他の人の役に立つということは十分英語を学ぶ意義となるのではないでしょうか。

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著者略歴

  1. 横本 勝也

    上智大学 言語教育研究センター講師
    カリフォルニア州立大学サクラメント校大学院 修了(MA in TESOL)
    専門は、第二言語習得、英語発音教育。
    著書に、『TOEIC TEST鉄板シーン攻略 文法・語彙』(Japan Times)、『究極の英語ディクテーション Vol. 1』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト 730点! 残り日数逆算シリーズ』(共著、アルク)、など

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